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2023.12.21

社用車管理の重要性や必ず実施すべきことを解説|効率化の方法も紹介

社用車を所有している企業は「社用車管理」を行わなくてはなりません。社用車管理をしなくてはいけないと認識されている方も多いかと思いますが、

・具体的に何を管理したらよいのかわからない
・何のために社用車管理が必要なのかわからない
・現状の社用車管理の方法が上手くいっておらず見直したい

など、疑問や悩みを抱えている方も多いかと思います。

 

そこで本記事では、社用車管理の「重要性」や「メリット・デメリット」、「おすすめの運用方法」などについて解説します。

所有台数別で行うべき社用車管理の内容が
一目瞭然!

社用車を一台でも所有している場合、事故やトラブルを防いで安全に利用するために、適切な社用車管理を行うことが重要です。また、台数が増えると管理内容ややるべきことも変わり、中には法律上の義務となる項目もあるため、確実な対応が求められます。

そこで、所有台数別で実施すべきことを、わかりやすく解説した資料をご用意しました。

【資料で分かること】      

  • 所有台数別で行うべき社用車管理の内容 
  • 法律で義務付けられていること 
  • 社用車管理の成功事例

自社の所有台数にあった社用車管理の内容を確認していただける内容となっていますので、
ぜひ資料をダウンロードしてみてください。
 

アルコール検知器を用いたアルコールチェックが2023年12月1日から義務化されました。義務化に至った詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
 【速報】アルコールチェック義務化開始!警察庁発表をわかりやすく解説!

社用車管理の概要

「社用車管理」という言葉を聞いて、どのような業務をイメージするでしょうか。まずは社用車とは何かをおさらいした上で、社用車管理とは何か簡単に解説します。

 

そもそも、社用車とは

「社用車」という言葉の意味をご存知でしょうか。似た言葉で「営業車」や「商用車」という言葉を耳にしたことある方もいるかと思います。「社用車」「営業車」「商用車」の言葉の意味の違いをお伝えします。

 

前提として、社用車、営業車、商用車はどれも、法人が業務で使用する車のことを指しています。厳密な言葉の定義はありませんが、一般的に以下のような意味で使われることが多いです。

  • 社用車:法人や個人事業主が使用する車全般を指します。使用目的は様々で、営業としての外回りや荷物の搬送、役員・従業員の送迎などが挙げられます。

  • 営業車:法人や個人事業主が使用する車(社用車)の中でも、特に外回りなどの営業活動を目的に使用する車のことを指します。

  • 商用車:仕事用途で使用される車全般を指すことが多いです。商用車にはタクシーやバスなどの旅客輸送車、トラックなどの貨物輸送車、ミキサー車やダンプカーなど工事用車両も含まれ、社用車も商用車の一部です。

社用車の定義や導入のメリット・デメリット等については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:社用車とは|社有車との違いや社用車の入手方法、適切な管理方法も解説

 

また、以下の記事では社用車におすすめの車種を紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考記事:【2024】社用車や営業車におすすめの車種12選|選ぶポイントや適切な管理方法も

社用車管理とは

社用車管理とは、社用車を所有している企業が社用車に関する適切な管理を行うことです。タクシーやバスなど、緑ナンバーの車に対して行うイメージがあるかもしれませんが、営業車などの白ナンバーであっても社用車管理は行わなくてはなりません。

 

白ナンバーに関する社用車管理については、「道路交通法」で定められています。2022年4月からは一定台数以上の社用車を所有する場合にはアルコールチェックの実施が義務付けられ、社用車管理の徹底が求められるようになりました。

 

社用車の導入する場合には、社用車管理の責任者や担当者を選任し、適切に管理業務を遂行する必要があります。

 

なお、アルコールチェック義務化については以下の記事で詳しく解説しています。法律で義務化されていますので、自社が対象であるかも含めて必ず確認しておきましょう。
参考記事:【12月最新】アルコールチェック義務化とは|運用方法まで徹底解説! 

社用車管理の重要性

企業はなぜ、社用車管理を行わなくてはならないのでしょうか。その大きな理由としては、以下の2つが挙げられます。

 
  • 従業員が安全に社用車を使用できる環境を整えるため
  • 社用車に関するトラブルや事故が起きるリスクを低減させるため
 

社用車の点検や従業員への安全教育を確実に実施することで、従業員は安心して社用車を使用することができますし、トラブルや事故を未然に防ぐことにも繋がります。また、保険への加入や事故発生時の対応方の把握により、もしもトラブルや事故が起きた時でも、損害を最小限に抑えることができます。

 

また、社用車管理を適切に行うことで、社用車の運用を効率化することや、社用車に関する経費削減にも繋がります。例えば、混雑を避けた走行ルートを明示することで、走行時間を短縮して移動効率を上げたり、業務に必要な台数を把握して見直すことで台数を減らし、経費削減に繋げたりすることができます。こういった観点でも、社用車管理は注目されてきています。

必ず実施すべき3つのこと

社用車管理を行うためには、安全運転管理者の選任など、合わせてやらなくてはならないことがいくつかあります。中には法律に関わるものもあるので、必ず対応を進めましょう。

 

①安全運転管理者の選任

社用車を一定台数以上所有している場合は、安全運転管理者を選任しなくてはなりません。安全運転管理者については、道路交通法で定められており、選任や届出の義務を怠った場合には罰則が設けられています。安全運転管理者については次の章で詳しく解説しますが、資料で詳細までまとめて把握したい場合は、以下からダウンロードしてください。

参考資料:安全運転管理者まるわかりガイド|安全運転管理者について

 

②社用車管理規程の制定

社用車管理規程は、従業員が業務中に使用する車両に関して定めるルールです。安全確保と法令遵守を目指して、社用車の運用ルールを明確化したものでもあります。社用車管理規程を制定していれば、企業は万が一の事故発生時でも、管理責任を果たしていることを示せます。実際に事故が発生した場合、規程の存在は賠償額にも影響を与える可能性があります。もちろん、規程を制定するだけではなく、従業員の安全運転意識向上や細やかな点検・整備の徹底も重要です。

 

なお、社用車管理規程については以下のコラムで詳しく解説しています。無料でダウンロードできるフォーマットもご紹介しているので、合わせてご覧ください。
参考記事:社用車管理規程のテンプレート|規程の必要性や入れるべき内容も解説!

 

③社用車管理の責任者の決定

社用車管理責任者とは、業務用車両の運用・管理を担当する責任者です。車検切れや車両の不備を防ぐため、車検やオイル交換、メンテナンスのタイミングを管理します。特に運転者の免許には細心の注意が必要であり、更新を忘れた状態での運転などを防ぐため、細かな情報の管理が求められます。

 

社用車管理責任者は、法律上の選任が必要なわけではないため、安全運転管理者とは異なります。安全運転管理者は、業務用車両を5台以上所有または11人以上乗車可能な車両を所有している場合に必要とされます。通常、安全運転管理者が必要な場合、社用車管理責任者が兼任することが一般的です。

社用車管理を担う「安全運転管理者」とは

先程、社用車を一定台数以上所有している場合には、安全運転管理者を選任しなくてはならないとお伝えました。ここでは、安全運転管理者について詳しく解説します。法律に関わる内容になるので、必ず確認するようにしましょう。

 

安全運転管理者制度とは

安全運転管理者制度は、一定数以上の自家用自動車(白ナンバーの車)を使っている企業や事業所が、安全な運転環境を確保するために導入されています。この制度では、業務で使用する自動車の運転を管理・監督するために、専門の「安全運転管理者」と「副安全運転管理者」を選任しなくてはなりません。

 

これらの安全運転管理者及び副安全運転管理者には、重要な役割が託されています。その中心的任務は、安全運転を推進し、事故の防止に取り組むことです。

 

安全運転管理者は、運転者の教育や訓練を行ったり、運転状況を監視したりするだけではなく、安全対策を策定して実施する責任を持っています。そのために、組織内で安全運転の風土を育て上げ、事故を事前に防止するために活動します。

 

対象となる企業

対象となる事業所は以下のとおりです。

  • 自家用自動車の台数が5台以上(原動機付自転車を除く自動二輪は、0.5台として計算します)
  • 乗車定員が11人以上の自家用自動車を1台以上使用している

ただし、運送業で既に「運行管理者」が配置されている緑ナンバーの車両を所有している企業や事業所は、選任義務から除外されます。

 

選任する人数

安全運転管理者の人数は、使用している自家用自動車の台数に関わらず固定です。一方、副安全運転管理者の人数は自家用自動車の台数により変動します。具体的には、以下のとおりです。

  • 安全運転管理者

5台以上の自家用自動車を使用している場合は、最低でも1人の安全運転管理者を選任する必要があります。また、定員が11人以上の自動車を使用している場合も、最低でも1人は選任しなければなりません。

  • 副安全運転管理者

安全運転管理者の業務をサポートし、必要に応じて代理業務を担当するのが副安全運転管理者です。自家用自動車の台数によって人数が決まります。例えば、20台以上の自家用自動車を所有している企業や事業所は、20台ごとに1人ずつ副安全運転管理者を選任しなければなりません。

業務内容

安全運転管理者は、以下の9つの業務を担当します。

  1. 運転者の状況把握
    自動車の運転について、運転者の特性や知識、技能の他、運転者が道路交通法などの規定を守っているか把握するための措置をとります。
     
  2. 運行計画の作成
    運転者の過労運転や放置駐車違反、最高速度違反や過積載運転の防止など、安全な運転を確保するために、自動車の運行計画を作成します。
     
  3. 危険防止のための交替要員の配置
    運転者が長距離運転または夜間運転を行う場合、疲労などで安全な運転ができない恐れがあるため、交替するための運転者をあらかじめ配置します。
     
  4. 異常気象時等の安全確保
    異常気象や天災などの理由により、安全な運転が確保できない可能性がある場合は、必要な指示や措置を講じます。
     
  5. 点呼等よる安全運転の指示
    運転しようとする運転者の点呼などを行い、日常点検整備を実施します。飲酒や疲労、病気などの理由で正常な運転ができない可能性を確認し、安全な運転を確保するための指示を与えます。
     
  6. 運転前後の酒気帯び確認
    運転前と運転後の運転者に対し、運転者の状態を目視およびアルコールチェッカーの測定結果を確認することにより、酒気帯びの有無を確認します。また、アルコールチェッカーは常時有効に保持しなければなりません。

  7. 酒気帯び確認の記録・保存
    酒気帯び確認の内容に不備がないかチェックし、1年間保存します。

  8. 運転日誌の記録
    運転状況を把握するために、運転者名や運転距離などの必要な事項を記録する日誌を備え付け、運転を終了した運転者に記録させます。

  9. 運転者に対する指導
    運転者に対し、交通安全教育指針にもとづく自動車の運転に関する技能や知識など、安全な運転を確保するための指導を行います。

なお、安全運転管理者については以下の記事で詳しく解説しています。選任後の届出の方法や怠った場合の罰則などについても解説しているので、合わせてご覧ください。
参考記事:【2023】5分でわかる「安全運転管理者」とは|選任義務や業務内容を徹底解説

期待できるメリット3つ

適切な社用車管理を行うことで期待できるメリットは以下の3点です。

①コスト削減

車両の稼働状況を把握することで、適切な車両台数に見直すことができ、車両に関するコスト削減に繋がります。また、適切な運行ルートでの走行を従業員に指示することで、ガソリン代の節約になることもあります。

 

②安全運転の強化

車両の定期点検やメンテナンスを確実に行うことで、車両トラブルを未然に防止するとともに、定期的に従業員に対する安全運転教育を実施することで、安全運転意識の向上に繋げることができます。従業員に安全運転をさせることは企業の義務であり、社用車管理は安全運転を強化するために重要な役割を担っています。

 

③売上アップ

車両の運行計画を綿密に立てたり、業務における最適な走行ルートの設定を行ったりなど、車両管理を適切に行うことで移動効率を高め、通常業務に集中できるような環境を整えることができます。社用車を使用する従業員が安心して移動できるような体制を整えておくことは、従業員の通常業務のクオリティを上げることにも繋がります。

 

具体的な3つの業務内容

社用車管理とは具体的にどのようなことを行えば良いのでしょうか。大きく分けると3つの管理業務があります。それぞれ見ていきましょう。

①ドライバーの管理

一つ目はドライバーの管理です。車両を使用するドライバーに対しては、以下のような管理を行う必要があります。

  • ドライバーへの点呼の実施
  • 運転者台帳の管理
  • 安全運転教育の実施
  • 運転免許証の更新状況の確認

②車両の管理

二つ目は車両の管理です。従業員が安全に車両を使用できるよう、車両本体の管理も適切に行う必要があります。具体的には、以下のような内容を行いましょう。

  • 保険の加入・更新
  • 車検のタイミングの管理・実施
  • 車両管理台帳の管理
  • 適切な車両台数の把握・調整

③記録類の管理

三つ目は記録類の管理です。社用車に関して管理すべき記録がいくつかあります。具体的には以下のような記録を管理するようにしましょう。

  • 日常点検記録
  • 運転日報
  • アルコールチェック記録

なお、記録類については以下のコラムで詳細に紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
・運転日報の参考記事:運転日報とは?【テンプレート付き】|記載内容や保管義務について徹底解説

・日常点検の参考記事:車の日常点検で見るべき3つのポイント|重要性や適切な頻度も解説

・アルコールチェック記録簿の参考記事:アルコールチェック記録簿のテンプレート|運用方法も徹底解説!

社用車で事故が起きた時の対処法

社用車管理を万全に行っていても、事故を起こしてしまうことはあります。しかし、事故時の対応を事前に把握しておくことで、万が一の時でもスムーズに行動ができるようになるでしょう。

責任の所在

社用車の事故における責任は、企業と従業員が連帯して負うものです。従業員の道路交通法上の罰則責任は免除されませんが、一般的には企業がすべての賠償責任を負います。ただし、必要に応じて企業は従業員に賠償金を請求することも可能です。被害者から見れば、企業が事故の責任を負っていると認識されるので、企業は誠実な対応をすることが求められます。事故対応全般において企業が責任を負い、被害者への適切な対応が必要です。

 

対応手順

従業員が事故を起こしてしまった場合、企業としてどのように対応すればよいのか、順を追って解説します。通常、1~5は事故を起こした従業員が行いますが、従業員が動けない時や対応できない場合は、管理者が代理で行います。

  1. 二次被害を防ぐため、安全を確保する
  2. けが人がいる場合は、119番通報する
  3. 警察を呼ぶ
  4. 相手の情報を確認する
  5. 事故現場の情報を収集する
  6. 治療と労災の手続きをする

事故に遭遇するとパニックになり、冷静な行動ができないことはよくあります。従業員がスムーズに行動できるように、日頃から講習会を開いたりテキストやマニュアルで周知したりするなどの安全運転管理対策も必要です。

 

なお、社用車の事故については以下のコラムで詳しく解説しています。事故時の従業員の対応手順や体制づくりについてもご紹介しているので、合わせてご覧ください。
参考記事:社用車で事故が起きたら誰の責任?対応方法や保険、体制作りも解説

社用車管理で抱えがちな4つの課題

所有する車両台数にもよりますが、フリートマネジメントを実施するには管理工数がかかります。ここからは、社用車管理を行う上で抱えがちな課題や困りごとを紹介します。

①日報類の紙での管理が大変

社用車を導入すると、運転日報や日常点検を行わなくてはなりません。また、先程もお伝えしたとおり、一定台数以上所有する場合にはアルコールチェックも実施しなくてはなりません。

 

これらの記録類は一定期間保管する必要があるため、紙で管理していると莫大な枚数になります。また、ドライバーの記録類に記入漏れや提出漏れがないかも確認する必要があるため、社用車を頻繁に使用する場合や社用車の台数が多い場合には、管理が大変です。

②自社に必要な車両台数がわからない

社用車を導入する際は、ドライバーがどれくらいの頻度で社用車を利用するかをリサーチして台数を決めることになります。しかし実際に導入してみると、思ったより使用頻度が高く必要な時に社用車がなくて使えない場合や、全く使われていない社用車がある場合もあります。

 

実際に何台必要かは導入前に正確に予測することは難しいので、一定台数を導入するしかありませんが、導入してからは利用状況を把握して車両台数を見直す必要があります。車両台数が足りていない場合は業務効率が下がってしまいますし、逆に車両が多すぎる場合は経費が無駄になってしまいます。

 

とはいえ、自社に必要な車両台数を正確に把握することは困難です。最適な車両台数で運用できている企業はあまり多くないかもしれません。

③車検の実施や保険の更新漏れがある

社用車を導入すると、マイカーと同様に車検を実施しなくてはなりません。また、保険に加入する場合がほとんどだと思うので、保険の更新も確実に行わなくてはなりません。

 

数台しか所有していない場合や、すべての社用車の車検や保険の更新のタイミングを合わせている場合はそこまで管理に困らないかもしれませんが、社用車によってタイミングがバラバラになることも多いかと思います。その場合は毎月のように車検や保険の更新を行わなくてはならないこともあります。

 

リースで導入した場合はリース会社からはがきが来るなど、特に細かく管理しなくても問題ない可能性もありますが、車検の実施忘れは安全性を担保できなくなりますし、保険の更新漏れは事故時のリスクが高まるため、確実に管理する必要があります。

④危険運転や交通事故のリスクがある

社用車を導入すると、様々なドライバーが車を運転することになるため、ドライバーの運転技術によっては危険運転や交通事故のリスクが伴います。運転に慣れていない若手のドライバーだけでなく、運転に自信のあるベテランドライバーにも慣れや油断による事故のリスクがあります。

 

社用車を導入する際には、定期的に安全運転教育を実施するなど、交通事故防止に努めなくてはなりません。

課題を解決する方法として「車両管理システム」が注目されている背景

社用車管理を適切に実施する際に、先程お伝えしたような課題を抱えている方も多いかと思います。これらの課題を解決する方法として近年注目されているのが「車両管理システム」です。ここからは、車両管理システムについてご紹介します。

そもそも、車両管理システムとは

車両管理システムとは、社用車やリース車などの車両を効率よく管理することができるシステムのことです。


車両管理システムは、2017年の中型トラックに対するデジタコの搭載義務化やをきっかけに需要が一気に高まり、2016年から2022年の間で、車両管理システムを導入した車両台数は約3.7倍になりました。

飲酒運転防止に対する企業の意識が高まるとともに、さらに車両管理システムが注目されるようになってきています。また、働き方改革により、労働時間の見直しが図られる中で、社用車管理業務の負担を軽減させるために、車両管理システムを導入する企業も増えました。

 

なお、車両管理システムについては以下の記事で解説しています。各社が提供するサービスの特長や機能も比較しているので、合わせてご覧ください。
参考記事:【2023】車両管理システム比較14選|選び方や機能を徹底解説

おすすめの機能4選

車両管理システムの機能は多岐に渡ります。ここからは、フリートマネジメントで発生しがちな課題を解決するために活用できるおすすめの機能をご紹介します。

①日報類のデジタル化機能

社用車管理業務の中で工数がかかると言われているのが、日報類の管理です。運転日報や日常点検記録に加えて、アルコールチェック記録も保管しなくてはならなくなりました。これらの日報類をまとめてデータ提出・管理することができる機能を搭載したシステムもあります。

 

②車両稼働状況集計機能

紙で管理している場合に確認することが難しいのが、車両の稼働状況です。予約管理機能で予約状況を保存している場合や、デジタルキーでカギの操作ログが取れる場合、動態管理機能で移動の記録が残っている場合には、データを活用すると車両の稼働状況を把握することが可能です。

 

これらの情報をシステムからダウンロードして手作業で集計することもできますし、システムによっては自動で集計してグラフ化してくれるものもあります。

 

③車検や保険更新時期のアラート機能

社用車を所有している場合は、車検や保険の更新時期も管理しなくてはなりません。更新時期が近くなると管理者に通知が届く機能があると、更新漏れを防止することができます。車検や保険の時期は車両によって異なる場合が多いので、社用車を多数保有している場合には更新漏れのリスクを低減させることができる機能です。

 

④動態管理機能

動態管理とは、車などの移動するものの位置情報や状態をリアルタイムで記録・管理することです。具体的には、GPS機能のある端末を車に搭載し、位置情報などの走行データを取得します。

 

システムによっては、実際の走行ルートを記録した上で、より効率的に移動することができる最適ルートを提案する機能が備わっています。

 

その他にも、予約管理機能、デジタルキー機能、アルコールチェック機能、運転傾向分析機能などの機能があり、車両管理システムを導入すると業務効率化することができます。

車両管理システムの選び方

車両管理システムは多岐にわたるため、どのような手順で選んだらよいかわからない方も多いかと思います。機能や種類を踏まえて、自社に合った適切なシステムを選ぶためには、以下のような3ステップで選ぶとよいでしょう。

ステップ1:自社の抱えている課題を整理する

ステップ2:課題を解決できる機能を探す

ステップ3:システムを選ぶ

まずは自社の抱えている課題を明確にする必要があります。何のために車両管理システムを導入するのかという目的にも直結します。そしてその課題を解決するために必要な機能を把握し、その機能が搭載されているシステムを探すようにしましょう。

 

もちろん、車両管理システムには複数の機能が搭載されているものもあるため、最終的には費用対効果を考えながら導入するシステムを決定することになります。

 

なお、車両管理システムの選び方については以下のホワイトペーパーで詳しく解説しています。自社の抱えている課題を整理するためのチェックリストも付いているので、ご活用ください。
参考資料:車両管理システムの選び方

車両管理システム3選

ここでは、例として3つ車両管理システムをご紹介します。

①Bqey(ビーキー)

長年車のカギを作ってきた高い技術力を活かして開発した"デジタルキー"が搭載されており、スマホで車の施解錠ができるので鍵の受渡しが不要になります。また、車両予約・アルコールチェック記録や運行記録・稼働状況等の情報をクラウドで全て一元管理することができます。初期費用や初期工事が不要なのも嬉しいポイントです。デジタルキーの操作ログを用いて車両の稼働状況を自動集計・グラフ化できるので、車両台数の最適化も実現できます。

こんな人におすすめ

  • カギの受け渡しの手間・紛失リスクをなくしたい
  • 稼働状況を集計して車両台数を見直したい
  • 車両に関する情報をクラウドで一元管理してペーパーレス化したい

URL:https://bqey.com/

②LINKEETH(りんきーす)

AI搭載通信型ドライブレコーダーを活用し、安全運転支援と車両運行管理をトータルに実現したサービスです。ドライブレコーダーの加速度センサーやAIを活用し、ドライバーの運転傾向をチェックでき、事故抑止、省燃費運転によるコスト削減を実現します。また、GPSを活用し、車両の位置や状態をリアルタイムにチェックすることができます。

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • ドライブレコーダーで運転傾向を把握したい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい
     

URL: https://www.ntt.com/business/services/linkeeth.html

③BUSINESS NAVETIME 動態管理ソリューション

配車計画、動態管理、リアルタイムの交通情報、様々な車種に対応したカーナビゲーション、作業実績まで移動の最適化に特化したクラウド型動態管理システムです。独自の技術により新規開通した道路に即座に対応しているため、地図データへの反映が早いのが特徴です。顧客情報管理もできるため、配送業や営業先が多い場合におすすめです。

こんな人におすすめ

  • カーナビとしても活用したい
  • 配車計画を楽に立てたい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい

URL:https://fleet.navitime.co.jp/

今回は3つの車両管理システムをご紹介しましたが、より多くの車両管理システムをまとめて比較したい方は、以下の記事をご覧ください。各サービスの特徴もご紹介しているので、自社に合ったシステムを見つけることができると思います。
参考記事:【2023】車両管理システム比較14選|選び方や機能を徹底解説

導入事例から見る車両管理システムの価値

最後に、実際に車両管理システム「Bqey(ビーキー)」を導入した企業の事例を紹介します。車両管理システムの導入によりどのような効果があったのか見ていきましょう。

コニカミノルタ株式会社様の事例

コニカミノルタ株式会社は、創業から培った複写機やカメラの開発技術を「デジタルワークプレイス」「プロフェッショナルプリント」「ヘルスケア」「インダストリー」の4つの事業へ派生させ新しい価値提供をしています。

社用車については、従業員やグループ社員が外出する際の移動手段や運搬手段などに使用。社用車の利便性を向上するべく一括管理できるシステムを検討されている中で、Bqeyの導入に至りました。

  • 抱えていた課題

  ・拠点ごとに独自の社用車予約・管理システムを利用しており運用が統一できていない

  ・全社での社用車管理やコスト最適化のためのデータ活用ができていない

  →社用車予約・管理システムを全社で統一し、社用車業務のDXとコスト削減を図りたい。

  • Bqeyを選んだ理由

  ・スマートフォン上で直感的に操作できる点

  ・デジタルキーを利用することで鍵の受け渡しが不要となる点

  ・車1台あたりの課金制で、利用者が増えてもコストが変わらない料金システム

  • Bqeyを導入して感じたメリット

  ・客観的なデータに基づいて利用状況を可視化し、コスト削減のための減車や車種変更が判断できるようになった

  ・拠点ごとに予約方法が異なるという不便さが解消され、利便性が向上した

沖縄セルラー電話株式会社様の事例

電気通信事業やKDDI系の携帯電話サービスの提供を行い、沖縄の通信インフラを支え続けている「沖縄セルラー電話株式会社」。営業活動や基地局の設置など幅広い業務で車両を使用する中、アルコールチェック義務化をきっかけに安全に社用車を管理・運用するためのシステムやアプリがないか検討されていました。Bqeyを提案する過程で、アルコールチェックだけでなく、全社で車両が共有化できる「デジタルキー」にも関心を寄せていただき導入に至りました。

  • 抱えていた課題

30台以上社用車を保有する中で、車両管理は利用部署でバラバラに行っていたため、ガバナンスに問題があると感じていた。
→コンプライアンス遵守とガバナンス強化を図りながら、アルコールチェック義務化の対応を進めたい。

  • Bqeyを選んだ理由

・他社製品にはない機能が充実していた点
・クラウドで情報を包括的に管理できる点

  • Bqeyを導入して感じたメリット

・デジタルキーで物理的なカギの紛失リスクが低減されるとともに、部署を横断して車両を共有することができた
・車両の空き状況の確認・予約、日常点検や運転日報の記録等をクラウドで一元管理することで、ガバナンス強化に繋がった
・スマートフォンのアプリから外出先でも記録類を作成・提出できることで、ペーパーレス化を実現した
・専用のアルコールチェッカーによる計測数値の自動反映機能とチェック時の顔写真撮影機能により、なりすましや不正を防止し、コンプライアンス遵守に繋がった
・デジタルキーの操作ログを活用した車両の稼働状況集計機能により車両台数を最適化し、8台減車によるコスト削減を実現した

このように、車両管理システムを導入すると様々なメリットが得られます。

他にも多数の導入事例を掲載していますので、ぜひご覧ください。

導入事例|Bqey<ビーキー>|社用車管理、まるっと解決

まとめ

今回は、社用車管理について解説しました。社用車管理は、従業員が安心して社用車を使用できる環境を整備することや、トラブルや事故を未然に防ぐことにも繋がります。また、もしもトラブルや事故が起きた時でも、損害を最小限に抑えるための準備にもなります。

 

また、社用車管理を適切かつ効率良く実施するためには、車両管理システムの導入を検討してみても良いかもしれません。車両管理システムは多岐に渡るので、自社の課題を解決できる機能は何かを見極め、費用対効果も加味して、自社に合ったシステムを選ぶようにしましょう。

最近注目されている車両管理システム
Bqey」をご存知ですか?

Bqeyは「使い勝手満足度92.3%」とお客様の満足度が非常に高い車両管理システムです。

  • 煩雑になりがちな社用車の予約が簡単にできる     
  • アルコールチェック記録など、義務化で増える業務を簡略化
  • 日報類を全てデジタルで完結し、ぺーパレス化を促進    

など、車の管理者とドライバー双方の負担を軽減し、業務効率を改善できる機能が充実しています。

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