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2024.04.26

【2024】車両管理システム比較18選|選び方や機能を徹底解説

社用車の管理業務は、予約管理、アルコールチェック義務化対応、日報類の確認・保管、車検等の管理など多岐にわたります。これらの煩雑な社用車の管理業務を効率化するために「車両管理システム」の導入を検討している方もいるかと思います。


しかしながら、

  • どのような機能があるのかわからない
  • 種類が多く、自社に合うシステムがどれかわからない
  • どのようにシステムを選んだらよいかわからない
  • そもそも自社にシステムが必要かどうかわからない

など、車両管理システムに関する疑問や悩みを抱えている方も多いかと思います。

 

そこで本記事では、車両管理システムの「主な機能」や「メリット」、自社に合ったシステムの「選び方」等について解説するとともに、おすすめの車両管理システムを機能ごとに比較してご紹介します。

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  • 面倒な記録類もスマホで簡単作成 
  • 作成した記録類はクラウド上で一元管理、チェックもらくらく
  • スマホが鍵になるデジタルキー機能で鍵管理から解放  

など、管理者とドライバー双方の業務効率化を叶える嬉しい機能が充実しています。 実際に、社用車運用の業務時間を5分の1まで削減した企業もいらっしゃいます。

詳しいサービス内容を知りたい方は、ぜひ資料をダウンロードしてください。

 

車両管理はなぜ必要なのか

企業はなぜ、車両管理を行う必要があるのでしょうか。車両管理システムについて解説する前に、まず車両管理の必要性と業務内容についておさらいしておきましょう。

 

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そもそも、車両管理とは

車両管理を行う主な理由としては、以下の3つが挙げられます。

  • 車両を適切な状態に保ち、交通事故を防止するため
  • 企業の資産である車両および、車両にかかるコストを管理するため
  • 使用者責任など、企業としての法的責任を果たすため

 

企業は、車両やドライバーの管理を担う「安全運転管理者」を設置したり、従業員が車両を使用する上でのルールとなる「車両管理規程」を制定したりして、車両管理を行います。

「安全運転管理者」や「車両管理規程」について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

 

参考記事:【最新版】5分でわかる!安全運転管理者とは|選任義務から罰則まで徹底解説

参考記事:車両管理規程のテンプレート|規程の必要性や入れるべき内容も解説!

 

車両管理の業務内容

車両管理における具体的な業務内容は大きく3つあります。

 

①ドライバーの管理

ドライバーに点呼を実施して健康状態を確認するほか、安全運転教育や、運転免許証の更新状況を把握することも必要です。運転者台帳を作成している場合は、台帳の管理も含まれます。

 

②車両本体の管理

従業員が安心して車両を使用できるよう、車両本体の管理も重要です。

具体的には、保険の加入・更新や車検および定期点検の実施、車両管理台帳の管理などを行います。適切な車両台数を把握し、必要に応じて増減を調整することも大切です。

 

車両管理台帳については、以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:車両管理台帳のテンプレート|台帳の必要性や入れるべき内容も解説!

 

リース車両の場合は、リース会社にある程度の管理を任せているという企業も多いようです。

参考記事:社用車はリースと購入どちらがよいのか比較|費用感や人気車種も紹介

 

③記録類の管理

車両管理業務においては、管理すべき記録がいくつかあります。具体的には、日常点検の結果や運転日報、アルコールチェックの結果を記録し、保存します。

 

記録類については以下の記事で詳しく紹介しています。合わせてご覧ください。

参考記事:運転日報は法律上の義務!記載内容や保存期間もわかりやすく解説

参考記事:日常点検の重要性と見るべき15項目|便利なチェックシートも掲載

参考記事:【2023年12月】アルコールチェック記録簿の無料テンプレート|運用方法も徹底解説!

 

法律上の義務

車両管理業務の中には、法律上の義務と位置づけられているものもあります。

たとえば、車両の日常点検は、道路運送車両法第47条の2において、自動車の使用者(一般的には企業や事業所の責任者)に義務付けられています。

 

道路交通法では、一定台数以上の社用車を使用する企業や事業所に対して、安全運転管理者の選任が義務付けられています。安全運転管理者の業務としては、アルコールチェックや運転日報の作成や管理などを含む9つの内容が法律上に記載されています。

参考記事:【最新版】5分でわかる!安全運転管理者とは|選任義務から罰則まで徹底解説

 

車両管理は安全運転の確保や法令遵守の点からも非常に重要ですが、一方で手間と時間がかかるため、ドライバーや管理者の業務負担になっているのも事実です。

 

業務効率化のために車両管理システムが注目されている

このような背景のもと、車両管理における業務を効率的に行い、ドライバーや管理者の負担を減らすことができるツールとして注目されているのが、「車両管理システム」です。

 

車両管理システムは、車両を管理する上で必要となる様々な機能を搭載しています。

 

具体的には、1台の車を複数人で使う場合の予約管理ができるシステム、運転日報や日常点検などの書類をデータで管理できるシステム、アルコールチェック義務化の対応をまるごと行うことができるシステム、走行距離を計測して最適なルートを教えてくれるシステムなどがあります。

 

車両管理システムは、2017年の中型トラックに対するデジタコの搭載義務化をきっかけに需要が一気に高まり、2016年から2022年の間で、車両管理システムを導入した車両台数は約3.7倍になりました。

2022年4月から白ナンバーに対するアルコールチェックが義務化され、業務量が増加したこともあり、車両管理に関する業務負担を軽減させるためにシステムを導入する企業も増え、これから先も需要は伸びていくと言われています。

 

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車両管理システムの主な8つの機能

車両管理システムは様々な会社から提供されており、機能も多岐にわたります。まずはどんな機能があるのか紹介します。

 

車両予約・管理機能

社用車を使う際に、事前の予約が必要な会社も多いかと思います。車両予約・管理機能があれば、システム上で車両の空き状況を確認してその場ですぐに予約したり、予約変更をしたり、誰がどの車に乗っているかをシステム上で確認したりすることができます。

 

アプリでも利用できるシステムであれば、空き状況を外出先からでもいつでも確認することができるので、営業など外出が多い職場では特に重宝されます。

 

アルコールチェック機能

 アルコールチェック機能は、アルコールチェックの測定結果の記録をシステム上で入力・管理できる機能です。システムによっては、アルコールチェッカーと連携して測定結果が自動で入力されるものや、記録に未記入・未提出があった場合に通知が送信されるものもあります。

 

アルコールチェック義務化に伴い、アルコールチェック機能の需要は大幅に拡大しました。社用車のアルコールチェックについては以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

参考記事:【2023】社用車のアルコールチェック義務化をわかりやすく解説

 

車両情報管理機能

車両情報管理機能とは、車検や保険の更新時期が近づくと管理者に通知が届いたり、定期点検や日常点検の結果を保存したりすることで、車両情報を管理する際に役立つ機能です。

 

社用車を多数所有している場合、車検などの更新時期は車両によって異なることが多く、更新漏れのリスクがありますが、アラートにより更新漏れを防ぐことが可能となります。

 

また、点検履歴のデータを保存することで、車両が適切に点検・メンテナンスされているか把握することができます。

 

なお、これらの情報は車両管理台帳を作成して管理する方法もあります。車両管理台帳については以下の記事で詳しく解説しています。無料でダウンロードできるサンプルもご紹介しているので、合わせてご覧ください。

参考記事:車両管理台帳のテンプレート|台帳の必要性や入れるべき内容も解説!

 

日報類のデジタル化機能

車両管理業務の中で工数がかかると言われているのが、日報類の管理です。運転日報や日常点検記録に加えて、アルコールチェック記録も保管しなくてはならなくなりました。
 

これらの日報類をまとめてデータ提出・管理することができる機能を搭載したシステムもあります。

 

運転日報に関するシステム(アプリ)については以下の記事も参考にしてください。

参考記事:【最新版】運転日報アプリおすすめ9選|メリットや選定ポイントもご紹介

 

デジタルキー機能

デジタルキーとは、鍵の施錠・解錠をスマホで行うことができる仕組みのことです。デジタルキー機能が搭載されていると、非対面で鍵の受け渡しを行うことができます。

 

貸出・返却の手間がなくなるだけでなく、鍵そのものを携帯する必要がなくなるため、紛失するリスクを低減することもできます。

 

デジタルキーについては以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:【最新技術】デジタルキーとは|仕組みや使い方、活用例を紹介!

 

動態管理機能

動態管理とは、車などの移動するものの位置情報や状態をリアルタイムで取得し、管理することです。具体的には、GPS機能のある端末を車に搭載し、位置情報などの走行履歴を記録します。

 

システムによっては、実際の走行ルートを記録した上で、より効率的に移動することができる最適ルートを提案する機能が備わっているものもあります。

 

稼働状況集計機能

紙で管理している場合に確認することが難しいのが、車両の稼働状況です。予約管理機能で予約状況を保存している場合や、デジタルキーで鍵の操作ログが取れる場合、動態管理機能で移動の記録が残っている場合には、データを活用すると車両の稼働状況を把握することが可能です。

 

これらの情報をシステムからダウンロードして手作業で集計することもできますし、システムによっては自動で集計してグラフ化してくれるものもあります。

 

安全運転支援機能

安全運転支援機能には、居眠り運転や急加速、急ブレーキ等を自動で検知する危険運転アラートや、安全運転、エコドライブの観点からドライバーの運転傾向を分析する機能、事故につながる危険のあった場所をマークするヒヤリハットマップなどがあります。

 

これらの機能を活用することで、各ドライバーに合った適切な運転指導や、交通事故のリスクが高い場所の情報を共有することができます。

 

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車両管理システムの8つのメリット

ここでは、車両管理システムを導入すると管理者とドライバーそれぞれにどのようなメリットがあるのかを解説します。

 

管理者のメリット

管理者にとってのメリットは以下の4つが挙げられます。 

 

管理工数の削減

車両の管理業務は多岐にわたるため、台数が多い場合や管理者の人数が少ない場合などは特に多くの時間が必要となります。

車両管理システムを用いると、予約や鍵の受け渡し、アルコールチェックにかかる時間を短縮したり、記録類をペーパーレス化して一元管理することで、抜け漏れを防止したりすることができ、工数削減につながります。
 

生産性向上

動態管理機能でリアルタイムに位置情報を把握すると、トラブルや急な業務が発生した場合でも適切な人員配置を行うことができます。

 

また、日報類のデジタル化や自動作成等のドライバーの負担を軽減する機能を備えたシステムを導入すると、ドライバーは本来の業務に集中できる時間が増えるので、生産性の向上が見込まれます。
 

経費削減

デジタルキー機能や動態管理機能、車両稼働状況集計機能などを活用することで、車両の正確な稼働状況を把握し、車両台数の最適化を行うことができます。

 

その他にも、ルート最適化による燃料費の削減や、車両に関する情報を一元管理することによる管理工数削減なども見込めるので、適切なシステムの導入は経費削減につながります。
 

コンプライアンス遵守

飲酒運転や交通事故のない安全な社会にするため、企業にはアルコールチェックや車検の徹底、安全運転教育の実施等が求められています。

 

法令違反や交通事故による企業のイメージダウンや社会的信用を失うことを避けるためにも、社用車に関する適切な運用体制を構築する必要があります。車両管理システムはそういった観点でも活用することができます。

 

ドライバーのメリット

ドライバーにとってのメリットは以下の4つが挙げられます。

 

利便性の向上 

車両の予約管理を管理部署の台帳やホワイトボードで行っていると、予約や変更をしたい場合に毎回管理部署に行ったり、電話したりといった煩わしさが伴います。

 

車両管理システムなら外出先からでも簡単に車両の空き状況が確認でき、その場で予約が完了できるため、利便性が向上します。また、外出先でアルコールチェックを行う場合も、測定結果が自動でクラウド上に保存されるため、管理者にメールやチャットで提出する手間を解消できます。

 

管理者とやり取りする手間を削減

社用車を利用する際には、鍵の受け渡しや日報類の提出など、管理部署とのやりとりが頻繁に発生します。

 

車両管理システムを活用すると、システム上で完結する業務が増え、やり取りの負担や手間を軽減することができます。
 

長時間労働の解消 

車両管理システムを導入することで、ドライバーにとって負担になりがちな日報類の作成を自動化したり、ペーパーレス化したりでき、日報作成にかかる手間や時間を削減できます。

 

また、効率的な走行ルートを提案してくれる機能を活用すれば、移動時間の短縮につながり、長時間労働の解消に役立ちます。

 

働きやすさの向上

鍵の返却やアルコールチェック、日報類の提出のために管理部署に赴く必要があるという企業も多いかと思います。

 

デジタルキー機能や日報類のデジタル化機能が搭載されたシステムを導入すれば、鍵の受け渡しや日報類の対面での提出が不要になるため、直行直帰やテレワークなどの選択肢が広がり、働きやすさの向上をもたらします。

 

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導入する際の注意点

車両管理システムを活用して得られるメリットについて解説してきましたが、システムを導入する際には注意しなければいけないポイントもあります。

 

コストがかかる

車両管理システムを導入する際、多くの場合にはコストが発生します。

 

一般的に月額制のシステムが多く、どのシステムを選んでもランニングコストが発生する可能性が高いです。また、システムによっては初期費用が必要な場合もあります。

 

ただし、システム導入により見えないコストが削減できたり、減車や保険料低減など効果が現れてくれば、ある程度ペイできる可能性もあります。

 

定着させるための取り組みが必要

車両管理システムに限らず、新しくシステムを導入する場合には、社内で利用方法を定着させなくてはなりません。せっかく導入しても、「使い方が煩雑で使ってもらえない」「使いにくいとクレームがきた」というケースもあります。

 

システムを有効活用するためには、マニュアルを作成したり、利用説明会を開催したりするなど、利用者(ドライバー)に向けたサポートが必須となります。

 

行動を監視されることへ抵抗を感じる従業員もいる

動態管理は位置情報をリアルタイムで把握したり、走行ルートを記録したりするため、ドライバーは「常に監視されている」と感じることも多いです。運転方法を評価されることに対しても、ベテランドライバーはよく思わない可能性があります。

 

システム導入の目的は従業員の監視ではなく、安全を守るためであるということを理解してもらうことが大切です。

 

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紙管理→システム管理でこんなに変わる!

車両管理システムの主な機能やメリット、導入する際の注意点について理解したものの、紙での管理からシステム管理にすることで具体的にどのように変わるのかイメージが持てない…という方もいるかと思います。

 

以下の表では、紙管理とシステム管理を5つの観点から比較しています。ぜひ参考にしてください。

 
比較ポイント 紙管理 システム管理

業務効率

・記録や確認に時間がかかり、対面での提出が必須​

・後から必要な情報を検索するのも手間​

◎​

・自動記録、確認作業の簡略化が可能​

・データの共有や検索も容易​

ドライバーの利便性

△​

・車両予約や鍵の受け渡しのために管理部署に立ち寄る必要がある​

・運転日報やアルコールチェックの結果を記録するタイミングが限定的​

◎​

・スマホで予約や鍵の操作が可能となり、移動のムダを解消​

・スマホで簡単に記録提出ができるため、ちょっとしたスキマ時間に済ませることが可能​

コンプライアンス遵守

△​

・車検や免許証の更新、アルコールチェックなど法令で義務付けられている業務を見落とす可能性がある​

・ヒューマンエラーによる記録の抜け漏れが発生しやすい​

・誤字脱字などにより正確性に欠けることがある​

◎​

・更新時期や業務漏れに対するアラートを設定することで見落としや記録の抜け漏れを防止​

・自動入力などの機能によりエラーを抑制しデータの正確性が向上​

セキュリティ

△​

・書類の置き忘れや紛失・盗難による情報漏洩のリスクがある​

◎​

・紙の書類で想定されるリスクを回避​

・アクセス制限することで不正利用や改ざんを防止

車両台数の最適化

△​

・最適化に必要となる、車両の正確な稼働データを把握するのが困難​

◎​

・稼働データを自動で収集・集計でき、最適な車両台数が一目瞭然​

料金体系と費用対効果の考え方

車両管理システムを導入する上で、料金体系を把握しておくことや、どれだけの費用対効果が得られるのか見当を付けておくことは非常に重要です。

 

車両管理システムの多くは月額制

車両管理システムの多くは、月額課金を採用しています。搭載されている機能の数や種類によっても異なりますが、車両1台または利用者1人あたり1,000円~5,000円/月が相場です。

 

アルコールチェック機能を搭載したシステムでは、アルコールチェッカーも月額課金でリースでき、耐用年数に達する頃に自動更新してくれるものもあります。

 

初期費用がかかる場合も

ドラレコ等のGPS端末を設置するタイプの場合、初期費用としてデバイス本体費用や設置費用がかかるものもあります。

 

デバイスの性能にもよりますが、価格は10,000円~100,000円/台と幅広いため、事前に確認しておきましょう。見落としがちですが、設置費用と数万円程度かかる場合もあるので注意してください。

 

費用対効果の考え方

車両管理システムは、短期的なコストメリットを感じにくい特徴があります。経費削減などの直接的な効果は、ある程度運用してはじめて得られるためです。

 

また、期待される効果が、交通事故の防止や社用車利用に関する手間の削減など、間接的であることも理由の一つです。

 

したがって、車両管理システムの費用対効果は、直接的な効果と間接的な効果を分けて考えることが重要です。

 

直接的な効果

直接的な効果としては以下の3点が挙げられます。

 

①稼働状況から最適な車両台数を把握し、減車することで経費削減できる

②交通事故を防止することで保険料が下がる

③効率的な運転や走行ルートの最適化により、燃料費が削減できる

 

間接的な効果

間接的な効果としては以下の3点が挙げられます。

 

①交通事故防止により従業員の安全を確保できる

②コンプライアンス遵守を徹底することで企業の信頼性を確保できる

③業務効率化により人件費削減や生産性向上が見込める

 

以上のことから、車両管理システムの導入は十分に効果が得られると考えられます。しかし、システムの内容や企業の抱える課題によって異なる部分もあるため、慎重に検討してください。

 

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システム比較において重要な3つの観点

車両管理システムは機能もサービスも多岐にわたるため、どのように比較すればよいか悩んでいる方もいると思います。

ここでは、車両管理システムを比較する上で重要な3つのポイントを紹介します。

 

①機能を比較

車両管理システムを導入する目的は、自社の抱えている課題を解決することです。車両管理システムを選ぶ際は、自社の課題を解決できる機能が備わっているかどうかを確認する必要があります。

 

そのためにはまず、自社が抱えている課題を見える化する必要があります。課題は管理者だけでなくドライバーも抱えている可能性があります。ドライバーにもヒアリングし、双方にとってメリットのある機能を探すことをおすすめします。

 

また、機能によってはドライバーに負担をかけてしまう可能性もあります。システム導入後に社内でしっかりと運用を定着させて活用するためにも、ドライバーの視点でも使いやすいシステムや機能を選定する必要があります。

 

機能が増えれば増えるほど、料金は高くなります。本当に必要な機能だけを絞り込むようにしましょう。適切な機能を絞り込むことは、使いやすさにもつながります。

 

②料金を比較

システムを導入する際には、料金がいくらかかるのかが非常に重要です。料金については、以下のポイントを確認するようにしましょう。

  1. 初期費用がかかるかどうか
    車両工事が発生する場合や専用デバイスが必要な場合などには、ランニングコストとは別に初期費用がかかる可能性があります。動態管理機能があるシステムだと特に初期費用が必要になることも多いので、導入前に必ず確認するようにしましょう。
     
  2. どのような料金体系なのか
    月額課金なのか買い切り型なのかを確認しましょう。また、月額課金の場合は「車両1台あたり」か「利用者1人あたり」のどちらで料金が発生するのかによって、トータルでかかる費用が大きく異なる場合があります。

③デバイスを比較

車両管理システムには、様々なデバイスの種類があります。デバイスの種類によっては設置工事が必要となる場合があり、機能面でも異なります。主なデバイスのタイプは以下のとおりです。

  1. OBD-Ⅱ型
    工事不要ですぐに使えます。直近20年くらいの間に生産された国産車であれば対応可能です。
     
  2. シガーソケット型
    工事不要ですぐに使えて、給電なしで使用できます。
     
  3. アプリ型
    工事不要ですぐに使えて、安価に利用できることが多いです。アプリ専用の機能がある場合も多いです。
     
  4. ドライブレコーダー型
    設置工事が必要です。ドラレコと一体化しているため、ドラレコを検討している場合はおすすめです。
     
  5. デジタルタコグラフ型
    設置工事が必要です。リアルタイムで位置情報や走行ルートを取得できるので、詳細なデータがほしい場合におすすめです。

工事不要で機能が多岐に渡るという点では、「アプリ型」は使いやすいです。設置工事が必要になるというデメリットはありますが、ドラレコの導入を検討している場合や、運転に関する様々なデータを取得したい場合には、「ドライブレコーダー型」や「デジタルタコグラフ型」を選ぶとよいでしょう。

車両管理システム比較18選

ここからは、具体的な車両管理システムをご紹介します。自社に必要な機能が搭載されたシステムを見つけるのにご活用ください。

①Bqey(ビーキー)

長年車のカギを作ってきた高い技術力を活かして開発した"デジタルキー"が搭載されており、スマホで車の施解錠ができるので鍵の受渡しが不要になります。
また、車両予約・アルコールチェック記録や運行記録・稼働状況等の情報をクラウドで全て一元管理することができます。
初期費用や初期工事が不要なのも嬉しいポイントです。
デジタルキーの操作ログを用いて車両の稼働状況を自動集計・グラフ化できるので、車両台数の最適化も実現できます。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能
動態管理機能 ×
稼働状況集計機能
安全運転支援機能 ×
アプリの活用
初期費用 不要 
※日常点検機能による

こんな人におすすめ

  • カギの受け渡しの手間・紛失リスクをなくしたい
  • 稼働状況を集計して車両台数を見直したい
  • 車両に関する情報をクラウドで一元管理してペーパーレス化したい

②LINKEETH(りんきーす)

AI搭載通信型ドライブレコーダーを活用し、安全運転支援と車両運行管理をトータルに実現したサービスです。ドライブレコーダーの加速度センサーやAIを活用し、ドライバーの運転傾向をチェックでき、事故抑止、省燃費運転によるコスト削減を実現します。また、GPSを活用し、車両の位置や状態をリアルタイムにチェックすることができます。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用 要確認
※事故履歴、点検結果機能による

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • ドライブレコーダーで運転傾向を把握したい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい

③DRIVE CHART

安全運転強化に特化しているのが特徴です。AIを駆使したドラレコが常に運転解析し、事故の要因となりうる、脇見運転や一時不停止などの各種リスク運転行動を、自動的に検知し、映像を残します。AIが検知した映像や解析データをもとに、安全管理に特化した専門人材による運用コンサルサポートもあります。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能 ×
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能
アプリの活用 ×
初期費用 必要 

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • AIを活用して安全運転を強化したい
  • 車両管理の運用のコンサルに入ってほしい

④docoですcar

「動態管理」「安全運転支援」「アルコールチェック・IT点呼」など、機能ごとにサービスが分かれており、導入したいサービスを選択して導入することができます。サポート窓口は一本化されているので、問合せをしたい時の利便性は高いサービスです。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用

プランにより不要

こんな人におすすめ

  • 必要な機能だけを厳選して選びたい
  • アルコールチェック義務化の対応を進めたい
  • 問合せがしやすいサービスを選びたい

⑤D-Drive

アルコールチェックの確認結果と運転日誌をクラウドで一元管理できるシステムです。アルコールチェックの結果は自動撮影された顔写真と一緒に自動でクラウド上に保管されるため、なりすましが防止できます。また、スマホの位置情報と操作時刻から運転日報が自動作成されるので、ドライバーの負担を軽減できるところも特徴です。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ※1
動態管理機能 ×
稼働状況集計機能 ※2
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用 要確認
※1 提供元では、車の鍵ではなく車載機のエンジンロックを解除する機能のことをデジタルキーと定義 ※2 運転日報の集計データによる

こんな人におすすめ

  • アルコールチェック義務化の対応を進めたい
  • アルコールチェックの運用を厳格に行いたい
  • ドライバーの運転日報作成の負担を軽減したい

⑥KITARO

アダプタ、デジタコ、ドラレコ等のデバイス種類が複数あり、料金や初期費用の有無、機能等が異なります。位置情報や走行距離の把握、日報類の一部自動入力やアルコールチェック結果の自動反映等を行うことができます。ドライバーの運転成績をランキング化することも可能です。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能
アプリの活用 ×
初期費用 プランにより不要 

こんな人におすすめ

  • 自社に合ったデバイスの種類を選択したい
  • 態管理機能でしっかり管理したい
  • 運転成績をランキング化して安全運転を促進したい

⑦SmartDrive Fleet

高精度のGPSにより、確実に現在位置や走行ルートを可視化できることが特徴。車両管理システムによくある「実際の位置と異なる」「記録されていなかった」というトラブルを未然に防ぎます。シガーソケットに挿すだけの手軽なデバイスや、高品質なドライブレコーダーから走行データを自動収集し、リアルタイム位置情報/走行履歴/安全運転診断/運転日報・月報など、さまざまな形で活用できます。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用 必要 

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい
  • 運転日報を自動入力にしたい

⑧mineoセーフティドライブサービス

動態管理によって車両の現在地をマップ上で確認したり、運行日報を自動で作成したり、危険運転時のアラートメールを送信したりできるので、配車管理の効率化や日報作成の手間の軽減、安全運転の強化に活用できます。SIMカードを装着した車載機を故障診断コネクタに接続するだけで使用できるので、設置工事を行う必要がないのも特徴です。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能 ×
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用 ×
初期費用 必要 

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • 初期工事なしですぐに使いたい
  • 運転日報を自動入力にしたい

⑨ビークルアシスト

車載機からの精度の高い位置情報をもとに訪問先などを自動判定し、日報・月報の自動作成が可能です。またデータの取得から分析までシステムで自動的に行うので、管理者の負担になりません。アルコールチェック義務化にも対応しています。操作方法を学べる「動画」や「オンラインセミナー」もあります。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用 必要 

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • アルコールチェック義務化の対応を進めたい
  • 運転日報を自動入力にしたい

⑩Cariot(キャリオット)

デバイスとSIMカードがあれば簡単に利用でき、車両管理台帳から動態管理、ルート配送から資産管理といった幅広い車両管理業務に対応しています。工事不要で使用できるのもポイント。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用 不要 

こんな人におすすめ

  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • 工事不要で導入したい
  • 運転日報を自動入力にしたい

⑪AI-Contact フリート(アイ・コンタクト フリート)

初期費用・月額費用ともに永年無料で使用できるシステムです。スマホアプリで動態管理を行うので、車載器の購入・設置が不要です。運転日報やアルコールチェックの結果をスマホから登録することができます。現時点(2023年6月1日時点)では、社用車を5台以上保有している企業のみが利用することができます。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能 ×
アプリの活用
初期費用 不要 
※スマホの位置情報による

こんな人におすすめ

  • 費用をかけずに車両管理システムを使ってみたい
  • 日報類をペーパーレス化したい
  • 初期工事なしですぐに使いたい

⑫BUSINESS NAVETIME 動態管理ソリューション

配車計画、動態管理、リアルタイムの交通情報、様々な車種に対応したカーナビゲーション、作業実績まで移動の最適化に特化したクラウド型動態管理システムです。独自の技術により新規開通した道路に即座に対応しているため、地図データへの反映が早いのが特徴です。顧客情報管理もできるため、配送業や営業先が多い場合におすすめです。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能 ×
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能 ×
アプリの活用
初期費用 要確認

こんな人におすすめ

  • カーナビとしても活用したい
  • 配車計画を楽に立てたい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい

⑬㈱ホクリクコム 車両管理システム

車両情報(整備・車検・メンテナンス情報)、走行距離、燃費、保険情報を一元管理します。車検や保険の期限など、到来情報を自動通知する安心機能を備えています。買い切り型の料金設定になっており、車両に関する情報や走行データを登録して一元管理するシステムです。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能 ×
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能 ×
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能 ×
アプリの活用 ×
初期費用 不要 

こんな人におすすめ

  • 車両に関する情報を一元管理したい
  • 車検や保険の更新漏れリスクを減らしたい
  • 買い切り型のシステムを使いたい

⑭KIBACO

車載機器不要で利用でき、車検や保険の情報を詳細まで登録し、期限が近づくと通知を受け取ることができます。アルコールチェックや日報類のペーパーレス化も可能です。フリープランとベーシックプランがあり、ベーシックプランにはBPOオプションもあるので、コンサルティングや業務代行まで選択することができます。

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能 ×
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能 ×
アプリの活用 ×
初期費用 不要 

こんな人におすすめ

  • 車検や保険の更新漏れリスクを減らしたい
  • 初期工事なしですぐに使いたい
  • 手厚い導入サポートがほしい

⑮AORINO Biz

参照元:法人向けドライブレコーダー|【公式】AORINO(アオリノ)| (smamoba.jp)

法人向けに特化したドライブレコーダーを設置することで、ドライバーの安全運転とデータのクラウド化を実現し、管理者の業務効率化を支援します。交通事故やあおり運転の被害にあってしまった際は「緊急ボタン」を押すだけで110番通報ができる点が特長です。通信簿形式でドライバーの運転評価を行ってくれるので、効果的な安全運転教育に活用できます。

 

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能 ×
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用

プランにより不要

こんな人におすすめ

  • 事故やあおり運転に遭遇した際に迅速な対応を取りたい
  • 位置情報をリアルタイムで把握したい
  • ドライブレコーダーで運転傾向を把握したい

 

URL:https://aorino.smamoba.jp/biz/

⑯くるみえ

参照元:くるみえ : 安全運転支援サービス | NEC

ドライブレコーダーで記録したデータや危険運転の自動抽出、確実な運転者特定を活用することで、安全運転支援と業務改革を推進します。運転日誌の自動出力や危険運転映像の自動アップロード機能、車両の稼働台数や利用実態を見える化して車両台数を最適化する機能など、車両管理の業務効率化とコスト削減に役立つ機能が充実しています。

 

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能 ×
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用

要確認

こんな人におすすめ

  • 稼働状況を集計して車両台数を見直したい
  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • 運転日報を自動入力にしたい

 

URL:https://jpn.nec.com/kurumie/index.html

⑰DRIVEBOSS

参照元:送迎システム・自動配車・テレマティクスのドライブボス (panasonic.com)

パナソニックグループが提供する、送迎・訪問・配送業務改善に特化した自動配車・テレマティクスサービスです。送迎・配送先の住所や時間などの条件を入力すると、ワンクリックで最適な送迎・配送計画を作成してくれます。スマホから位置情報を取得して動態管理ができるほか、一日の活動内容や走行経路、安全運転評価が記載された日報を自動作成できます。

 

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能 ×
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能
稼働状況集計機能
安全運転支援機能
アプリの活用
初期費用

必要 

こんな人におすすめ

  • 配車計画を楽に立てたい
  • 動態管理機能でしっかり管理したい
  • 運転日報を自動入力にしたい

 

URL:https://driveboss.automotive.panasonic.com/

⑱Booking Car

参照元:Booking Car - 社用車専用クラウドサービス

専用機器の設置不要・低コストで導入できる社用車管理のクラウドサービスです。社用車の予約管理や運行記録の手間を削減できるほか、利用状況をダッシュボードで見える化することで効率的な運用を実現します。従業員が社用車をプライベート利用する場合の管理プランも選べる点が特長です。

 

機能

主な機能は以下のとおりです。

車両予約・管理機能
アルコールチェック機能
車両情報管理機能
日報類のデジタル化機能
デジタルキー機能 ×
動態管理機能 ×
稼働状況集計機能
安全運転支援機能 ×
アプリの活用
初期費用

要確認

こんな人におすすめ

  • 運転日報を自動入力にしたい
  • 初期工事なしですぐに使いたい
  • 費用をかけずに車両管理システムを使ってみたい

 

URL:https://site.bookingcar.jp/

車両管理システムを選ぶための3ステップ

おすすめの車両管理システムを紹介してきましたが、自社に合いそうなシステムは見つかりましたか?色々あって選べないという方は、以下の3ステップで考えるとよいでしょう。

ステップ1:システムの導入目的・解決したい課題を整理する
ステップ2:課題を解決できる機能を把握する
ステップ3:導入のしやすさ・導入前後のサポート体制を確認する

まずは車両管理・ドライバーの労務管理に関して自社の抱えている課題を整理し、車両管理システムの主な機能のうちどれを活用すれば解決できるのかを見極めましょう。

 

導入を検討する際には、費用対効果やサポート体制、導入しやすいデバイスであるかどうかも確認するようにしましょう。

 

車両管理システムの選び方についてもっとよく知りたい方は、以下の資料をダウンロードしてみてください。

無料DL:車両管理システムの選び方

導入の流れとスケジュール

車両管理システムを導入するために必要なステップや、導入までおおよそどれくらいの時間がかかるのかを把握したい方に向けて、ここでは導入の流れとスケジュールについて解説します。

 

導入の流れ

車両管理システムの多くは、特定のユーザー向けとして0から作り上げるものではなく、一般向けに提供されている既成のシステムです。

 

先ほど紹介した3ステップに沿ってどのシステムにするかを選定したら、以下のような流れで導入を進めます

 

①テスト運用

いきなり全社で運用を開始するのではなく、まずは導入目的に合致しているかを確認するため、範囲や人数を限定してテスト運用を実施します。

 

欲しい機能を備えていても、使いにくいとドライバーに浸透しない恐れがあるため、使い勝手についてもよく確認しておくことをおすすめします。

 

②社内への周知

車両管理システムの導入をスムーズに進めるためには、社内への周知が必要不可欠です。

ドライバーは従来の手順に慣れているため、新しい手順に変わることに抵抗を感じることも少なくありません。

 

システムのマニュアルや使い方だけでなく、なぜシステムを導入する必要があるのか、導入することで実際の業務においてどのようなメリットがあるのかについても丁寧に説明し、ドライバーの理解を得ることが大切です。

 

社内周知に活用できる情報や資料がないか、システム提供元に相談してみるのもよいでしょう。

 

③本格運用

導入目的に合致し、使い勝手に問題ないことが確認できたら、いよいよ本格運用をスタートします。

 

④定着サポート

せっかく車両管理システムを導入しても、十分なサポートがなければメリットを十分に活用できず、結果としてシステムを利用しなくなる可能性があります。

 

導入後もシステム利用が定着するまでサポートしてくれるシステム提供元もあるため、このようなサービスはぜひ有効活用しましょう。

 

利用方法が分からなくなった時のために、分かりやすいマニュアルを用意したり、社内の問合せ窓口を明確にしておいたりすることをおすすめします。

 

⑤効果測定

車両管理システム導入の最終目的は、全従業員がシステムを使いこなし、車両管理に関わる業務効率を向上させることです。

 

そのためには、理解度や使い勝手のフィードバックをもらうことが重要です。また、システム導入の費用対効果を評価することも重要です。

 

 

なお、導入するシステムの価格によっては、社内稟議を通す必要があったり、予算取りが必要となったりするケースもあります。

 

車両管理システムの稟議に必要なポイントを知りたい方は、以下の資料をご覧ください。

無料DL:社用車管理システム導入の稟議に必要なポイント

 

導入スケジュール

車両システム導入のスケジュールは、他システムとの連携やデータ移行の有無、ドライブレコーダー等のデバイスや連動するアルコールチェッカーの手配などにより異なりますが、おおまかには以下のようなスケジュールで進めます。

SaaS型システムの場合は、より短期間で導入できる場合もあります。導入したい時期が確定しているのであれば、あらかじめシステム提供元に相談しておきましょう。

 

以下の記事では、システム導入を成功させるためのポイントを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

参考記事:【DX推進】成功するシステム導入の流れとは?|押さえるべきポイントやスケジュールも紹介

車両管理システムの導入事例

ここからは、実際に車両管理システム「Bqey(ビーキー)」を導入した企業の事例を紹介します。車両管理システムの導入によりどのような効果があったのか見ていきましょう。

 

株式会社ファーマフーズ様の事例

株式会社ファーマフーズは、創薬、機能性素材、機能性製品の開発・販売を行う企業です。近年ではサプリメントの「タマゴサミン」、育毛剤の「ニューモ」などの通信販売事業も展開しています。

 

同社では、京都本社を中心に社用車を利用しており、業務効率化のために車両予約やアルコールチェックを一元管理したいという理由から「Bqey」を導入いただきました。

  • 抱えていた課題

・アルコールチェックや車両予約の台帳記入が煩雑で、利用者の負担となっていた

・社用車の鍵の受け渡しのために、別棟にある管理部まで出向く手間がかかっていた

  • Bqeyを導入して感じたメリット

・アルコールチェックや車両予約等の社用車管理の大部分をBqeyに任せるようになったことで、業務負担を大幅に軽減することができた

・アルコールチェック確認者を各部署に設定できるようになり、アルコールチェックに係る業務負担を分散させることができた

・スマートフォンが鍵になるデジタルキーの機能があるため、利用者が管理部に立ち寄らなくても社用車を利用できるようになった

交洋貿易株式会社様の事例

交洋貿易株式会社は創業75年以上の歴史をもつ化学原料・エレクトロニクス関連資材の専門商社です。

 

現在、同社では大阪オフィスに6台、名古屋オフィスに3台、東京オフィスに2台の社用車を配備し、既存の取引先回りや新規開拓の営業などに使用しています。

 

車両の予約についてはシステムを導入しているのに対して、日報についてはいまだ紙に記載するなど管理体制が統一されていませんでした。また、アルコールチェックの義務化にともない、コンプライアンスのさらなる強化も必要としていました。

  • 抱えていた課題

・運転日報を車に積んだ紙に記入しており、定期的にそれを回収するなど管理が手間だった

・アルコールチェック義務化にともないコンプライアンスの強化が求められた

  • Bqeyを導入して感じたメリット

・アルコールチェック、車両予約、運転日報に活用でき、管理者側で設定をカスタマイズできる

・アルコールチェック機能により、飲酒量をセーブするようになるなど従業員の飲酒運転に対する危険意識が高まった

沖縄セルラー電話株式会社様の事例

電気通信事業やKDDI系の携帯電話サービスの提供を行い、沖縄の通信インフラを支え続けている「沖縄セルラー電話株式会社」。営業活動や基地局の設置など幅広い業務で車両を使用する中、アルコールチェック義務化をきっかけに安全に社用車を管理・運用するためのシステムがないか検討されていました。

 

Bqeyを提案する過程で、アルコールチェックだけでなく、全社で車両が共有化できる「デジタルキー」にも関心を寄せていただき導入に至りました。

  • 抱えていた課題

30台以上社用車を保有する中で、車両管理は利用部署でバラバラに行っていたため、ガバナンスに問題があると感じていた。

→コンプライアンス遵守とガバナンス強化を図りながら、アルコールチェック義務化の対応を進めたい。

  • Bqeyを導入して感じたメリット

・デジタルキーで物理的なカギの紛失リスクが低減されるとともに、部署を横断して車両を共有することができた

・車両の空き状況の確認・予約、日常点検や運転日報の記録等をクラウドで一元管理することで、ガバナンス強化に繋がった

・スマートフォンのアプリから外出先でも記録類を作成・提出できることで、ペーパーレス化を実現した

・専用のアルコールチェッカーによる計測数値の自動反映機能とチェック時の顔写真撮影機能により、なりすましや不正を防止し、コンプライアンス遵守に繋がった

・デジタルキーの操作ログを活用した車両の稼働状況集計機能により車両台数を最適化し、8台減車によるコストカットを実現した

このように、車両管理システムを導入すると様々なメリットが得られます。車両管理業務は工数がかかる煩雑な業務なので、システムの活用を検討してみてもよいかもしれません。

 

また、社用スマホを支給している場合には、アプリで利用できる「車両管理アプリ」もおすすめです。外出先でのドライバーの利便性という意味では、アプリが人気です。車両管理アプリについては以下のコラムでご紹介していますので、合わせてご覧ください。
参考記事:【2024】車両管理アプリ比較9選|選び方から機能まで徹底解説!

まとめ

今回は車両管理システムについて解説しました。車両管理システムの機能は多岐にわたるため、機能・料金・デバイスの3つの観点から比較して、自社に合ったシステムを選ぶようにしましょう。

 

システム選定の際には、自社の課題を整理した上で、解決するのに必要な機能を絞り込むことが重要です。長期的な視点で見て費用対効果が得られるのか、導入前後のサポート体制が整っているかも確認しておくとよいでしょう。


システム導入を決めた後は、社内で使い方を浸透させることも大切です。管理者だけでなく、ドライバーにとっても使いやすいシステムを選ぶことを心掛け、社用車管理における業務効率化を実現しましょう。

車両管理システム、結局どれを選べばいいの?
まずは「Bqey(ビーキー)」の資料をダウンロード!

車両管理システムは便利そうだけれど、結局色々なサービスからどれを選べばいいのかわからない・・・ そんな方は、とりあえず「Bqey」の資料をダウンロードしてみませんか?

【資料でわかること】

  • 搭載されている6つの機能 
  • 解決できる5つの課題 
  • スマホやPCからの利用イメージ
  • 導入いただいた企業の事例 

きっと、あなたの会社の業務改善につながるイメージが湧くと思います!