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2024.09.06

運転日報をペーパーレス化する3つの方法|メリットや事例も紹介!

商品配送や営業など、業務に運転を伴う企業や事業所では、「運転日報」を作成しなければなりません。

手書きの運転日報を運用している企業では、ドライバーや管理者の面倒を解消するために、ペーパーレスな方法に移行したいと考えている方も多いかと思いますが、

 
  • 手書きの運用で具体的にどんな課題が生じるのか?
  • 運転日報をペーパーレス化するとどんなメリットがあるのか?
  • 運転日報をペーパーレス化するにはどんな方法があるのか?
  • 他社はどうやって運転日報のペーパーレス化に成功したのか?

などといった疑問をお持ちではないでしょうか。

 

そこで本記事では、運転日報の概要や手書き運用の利点と課題を踏まえ、ペーパーレス化で得られる「メリット」や具体的な「方法」、「成功事例」などを紹介します。ぜひ参考にしてください。

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運転日報の作成は法律で義務付けられていますが、「紙を回収して内容を確認するのが面倒」「過去の運転日報を探すのに時間がかかる」など、管理者にとって負担のかかる業務です。
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アルコール検知器を用いたアルコールチェックが2023年12月1日から義務化されました。義務化に至った詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
 【速報】アルコールチェック義務化開始!警察庁発表をわかりやすく解説!

運転日報とは

運転日報とは、業務で自動車を運転した際に、ドライバーが氏名や走行距離など必要な項目を記載するものです。

 

緑ナンバーのうち、バスやタクシー等は「旅客自動車運送事業運輸規則」、トラック等は「貨物自動車運送事業輸送安全規則」において作成と保存が義務付けられています。

 

白ナンバーでは、「道路交通法施行規則」に基づき、以下のいずれかに当てはまる企業や事業所に対して作成が義務付けられています。

  • 乗車定員が11人以上の自家用自動車を1台以上使用している
  • 5台以上の自家用自動車を使用している
※原動機付自転車を除く自動二輪は1台につき自動車0.5台として計算

この条件は、白ナンバーにおいて安全運転確保の役割を担う「安全運転管理者」の選任義務の対象を表しています。法令上、運転日報の管理は、緑ナンバーでは「運行管理者」、白ナンバーでは「安全運転管理者」の業務内容の一つに位置づけられています。

運行管理者と安全運転管理者の違いや業務内容については、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:安全運転管理者と運行管理者の違いを解説!必要な資格や罰則も紹介


安全運転管理者の選任義務や必要となる資格要件、届出方法などについて、イラストを用いてわかりやすくまとめた安全運転管理者まるわかりガイドも用意していますので、ぜひ参考にしてください。

 

運転日報は、ドライバーが長距離運転や休憩不足で疲労していないか確認したり、走行距離に応じた車両のメンテナンスを検討したりすることを目的として運用します。

 

運転日報の全体像について復習したい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:運転日報とは?記載すべき項目や書き方、保存期間もわかりやすく解説

運転日報の記載内容と保存期間

運転日報のペーパーレス化について解説する前に、記載すべき項目や保存期間についておさらいしておきましょう。

 

運転日報に記載すべき内容

運転日報に記載すべき内容は、緑ナンバーと白ナンバーでそれぞれ異なる法令によって定められています。

 

緑ナンバーの場合

緑ナンバーのうち、トラック等の貨物自動車運送事業については、貨物自動車運送事業輸送安全規則第八条で定められています。わかりやすく言い換えると、以下の8項目について記載する必要があります。

  1. ドライバーの氏名
  2. 業務で使用した車のナンバー 
  3. 業務の開始・終了地点と日時、主な経過地点、および走行距離 
  4. 業務を交替した場合は、その地点と日時
  5. 休憩や睡眠をした場合は、その地点と日時
  6. 車両総重量8t以上または最大積載量5t以上の自動車に乗務した場合は、貨物の積載状況や集荷・配達地点での待機状況、荷役作業・附帯業務の実施状況
  7. 道路交通法もしくは自動車事故報告規則における特定の事故または著しい運行の遅延など、異常が発生した場合は、その概要と原因 
  8. 運行経路などの運行指示内容

参考:e-Gov法令検索|貨物自動車運送事業輸送安全規則(第八条)

 

実際の運転日報の書き方については、愛知県トラック協会の記載例を参考にしてください。

参照元:一般社団法人 愛知県トラック協会事業管理及び関係帳票類の作成について

 

車両総重量8t以上または最大積載量5t以上の自動車の場合は記載項目が増えるため、特に注意が必要です。

 

「貨物の積載状況」には積載した数量や重量を記載します。パレットやボックスの数でも構いません。

また、荷物の積み込みや取り卸しといった「荷役作業」や、荷造りや仕分け、実際に使用する場所まで荷物を運ぶなど「附帯業務」を行った場合は、その内容も記載しなければいけません。


参考:全日本トラック協会[運行管理業務と安全]マニュアル

 

白ナンバーの場合

白ナンバーについては、道路交通法施行規則第九条の十で定められており、わかりやすく言い換えると以下の4項目について記載する必要があります。

  1. ドライバーの氏名
  2. 運転の開始・終了の日時 
  3. 運転した距離 
  4. 運転状況を把握するために必要な情報

参考:e-Gov法令検索|道路交通法施行規則(第九条の十)

 

緑ナンバーと比べて、必ず記載しなければならない項目は少ないですが、運転者の状況把握のための重要な書類ですので、正確に記載しましょう。

 

「運転状況を把握するために必要な情報」の書き方について、法令では細かく明示されていませんが、休憩や仮眠を取った場合は、その場所や時間を記載するとよいでしょう。

 

法令で義務付けられている項目以外に、訪問先や業務内容、給油量、車両点検の結果なども記録しておくと、業務の実施状況を把握するのに役立つでしょう。

また、走行時に危険を感じた箇所があれば記載しておくと、事業所内での情報共有につながります。

 

保存期間について

運転日報の保存期間は、貨物自動車運送事業輸送安全規則においては1年間と定められています。つまり、緑ナンバーの企業は運転日報を1年間保存しなければなりません。

一方、道路交通法施行規則では保存期間について明記されていません。

 

しかし、同規則において、2022年から義務化されたアルコールチェックの記録については、1年間保存することと定められています。

仮に従業員が業務において重大な交通事故を起こした場合や、悪質な交通違反を犯した場合、公安委員会からアルコールチェックの記録や運転日報の提出を求められることがあります。こうしたケースへの対応を考えると、運転日報についても最低1年間は保存しておくことをおすすめします。

参考:安全運転管理者等に関するよくある質問

 

 

また、運転日報は労働者の運転時間を記載する書類でもあり、労働基準法にも関わるので注意が必要です。労働基準法では、書類の保存期間が5年間と定められています。そのため運転日報の保存期間は、労働基準法に合わせて5年間とすると安心です。

※労働基準法における書類の保存期間は、当面は経過措置として3年間保存となっています(2024年3月現在)。

参考:改正労働基準法に関するQ&A (mhlw.go.jp)

 

なお、保存形式については特に法令で指定されているわけではないため、紙とデータのどちらでも構いません。

作成や保存を怠った場合の罰則

法令上の義務に反し、運転日報の作成や保存を怠った場合、処分や罰則はあるのでしょうか。

現時点では、貨物自動車運送事業輸送安全規則および道路交通法施行規則において、運転日報業務の怠慢に対する直接的な罰則は定められていません。

 

しかし、運転日報に関する業務は、緑ナンバーでは運行管理者、白ナンバーでは安全運転管理者に課された業務内容の一つです。

これを怠った結果、企業内の安全運転確保に問題があるとみなされた場合は、是正措置や管理者の解任、資格証返納などの命令が発令される可能性があります。

命令を無視して業務怠慢が続いたり、適格な管理者への交代を行わない場合は、罰則の対象となるため注意してください。

 
関連する管理者 違反行為の名称 罰則内容

運行管理者

返納命令違反

運行管理者資格者証の返納命令が出されても運行管理者資格者証を返納しなかった場合、50万円以下の罰金が科されます。

安全運転管理者 解任命令違反

安全運転管理者の解任命令が出されても適切な手続きを取らず、安全運転管理者の職務を続ける場合、50万円以下の罰金が科されます。

安全運転管理者

是正措置命令違反

安全運転管理者に対して是正措置命令が出されても適切な対応を取らなかった場合、50万円以下の罰金が科されます。

運行管理者や安全運転管理者に関する罰則は他にもいくつかあります。詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

参考記事:安全運転管理者と運行管理者の違いを解説!必要な資格や罰則も紹介

一般的な運用4ステップ

運転日報の運用は、一般的に以下の4ステップで行います。それぞれのステップにおけるポイントや注意点も含めて説明します。

 

①運転前後にドライバーが必要項目を記入

法令で義務付けられている項目に、自社で必要な項目を加えて決定したフォーマットに、ドライバーが記入します。

紙の記録簿に記入する場合は、誤字脱字や記載ミスが発生しやすいため、丁寧に書いてもらうようあらかじめドライバーに伝えておくことが大切です。

特に、数字の「1」と「7」など手書きにすると判別が難しい場合もありますので、注意してください。

 

②ドライバーが管理者に提出

運転日報に必要項目を入力したら、ドライバーが運行管理者や安全運転管理者に提出します。

紙の記録簿をそのまま提出する場合、スキャナー等で電子データに変換してから提出する場合、Excelデータをメール等で提出する場合、共有サーバーへ格納して報告する場合などが考えられます。

提出忘れを防ぐために、入力したらすぐに提出する仕組みや運用方法を確立しておくことが重要です。

 

③管理者が内容を確認し、不備があれば修正を依頼

ドライバーの記入内容に未記入や記載ミスがないか、管理者が確認します。

不備が見つかった場合、ドライバーに差し戻して修正してもらいます。差し戻しが多いと、ドライバーにとっても管理者にとっても手間が増えるため、記入すべき項目がわかりやすいフォーマットを用いるなど、出来るだけ未記入や記載ミスが起こらないような対策をしておくとよいでしょう。

 

④内容に問題がなければ、記録を保存する

管理者が記録の内容に問題がないことを確認したら、記録を保存します。先ほど紹介したように、労働基準法の記録保存義務に合わせて、5年間保存しておくことをおすすめします。

紙と電子データのいずれの形式で保存する場合も、目次やインデックスを付けるなど、後から必要な記録を検索しやすいような工夫をしておくとよいでしょう。

手書き運転日報の利点と4つの課題

運転日報は、従来より紙の記録簿で運用するのが一般的でした。記録簿に手書きする場合の利点は、初期費用を抑えて手軽に始められることです。記録簿も市販されており、自社で準備することが少ないため、比較的運用のハードルが低いと言えるでしょう。

 

しかしながら、近年では手書きの運転日報に課題を感じ、ペーパーレスな運用方法に移行している企業も増えてきています。具体的には、次の4つの課題を抱えることが多いようです。

 

正確性に欠ける

手書きの場合、急いで記入することによる誤字脱字や記載ミスが発生しやすいです。また、いちいち記録簿とペンを用意して書き込むのが億劫で、ある程度まとまってから記入しようとすると、後から思い出しながら記入することになります。それにより記載すべき内容の一部をうっかり忘れてしまうなど、正確性に欠けることがあります。

 

また、字のクセも人によってバラバラなので、字が読み取りにくく、作成者にわざわざ確認する手間が発生することもあります。

 

作成に時間がかかる

ドライバーが1から自分で書き込むため、記載項目が多いと作成にかなりの時間を要します。運転を伴う業務は、就業時間内にどれだけ効率よくこなせるかが特に重要視されており、厳しいタイムスケジュールで業務に従事します。その中で、運転日報にかける時間が無駄だと感じている方も多いようです。

 

データをまとめる時間がかかる

運転日報にはドライバーの就業状況や燃料費などの情報が記載されており、これらの情報を突合するために、期間ごとに別途Excelにデータを転記しているというケースも多いようです。

 

ドライバーの数が多く運転の頻度が高い企業においては、処理しなければならないデータ量も多く、まとめるための時間がかかってしまいます。

 

保管スペースや保存期限の管理が必要

紙の記録簿の場合、ファイリング作業に時間がかかり、ファイルを保管するためのスペースも必要となります。また、保存期限を管理し、古い日報を処分する作業も発生します。

 

後から情報を見返したい時にも、膨大なファイルの中から探し出さなければなりません。こうした検索性の悪さも、手書き運用の課題となっています。

ペーパーレス化で得られる3つのメリット

運転日報をペーパーレス化することで、手書き運用における課題を解消し、以下のメリットを得ることができます。 

 

①正確なデータ取得

手書きからExcelなどを活用したデータ入力に移行し、自動入力や予測変換を取り入れることで、人による字のバラツキやうっかりミスが減り、データの正確性や信頼性が向上します。

これにより、管理者とドライバーの間でのチェック・差し戻しにかかる時間が短縮できるだけでなく、データ活用の幅も広がります。

 

②記入と管理の手間削減

データ入力にすると、手書きの場合と比べて格段に記入にかかる手間を削減することができます。アプリやシステムを導入すれば、時間や場所を選ばずスマホから簡単に入力できるため、ちょっとしたスキマ時間に対応できるのも嬉しいポイントです。

提出されたデータはPCやクラウド上で保存できるため、紙の保管スペースが不要になります。保存期限も容易に把握することができ、管理者の観点からも手間削減につながります。

 

③データ検索・分析が簡単にできる

電子データで保存しておくことで、後から確認したい時も該当の運転日報を簡単にキーワード検索することが可能になります。

また、アプリやシステムを導入する場合、分析したい条件を入れると自動でデータを集計してくれたり、グラフ化してくれるものもあります。これを活用すれば、紙の運転日報では困難であった車両の稼働状況なども、正確に分析することが可能となります。

運転日報をペーパーレス化する3つの方法

メリットの紹介でも登場しましたが、運転日報をペーパーレス化する具体的な方法としては、「Excel」「運転日報アプリ」「車両管理システム」の3つが挙げられます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

①Excel

運転日報のExcelフォーマットを用意し、そこにドライバーが入力していく方法です。車両ナンバーのように固定された情報は、プルダウンから選択できるようにすることで、入力作業が簡単になり、誤字脱字のリスクを低減することが可能です。

 

ドライバー、車両、日付ごとなどにフォルダ分けできるため、紙の場合と比べて後から検索しやすい点もメリットです。データ集計や他データとの突合作業にかかる時間も短縮できるでしょう。

 

運転日報のExcelフォーマットは、1から作成してもよいですが、以下のようにすでにあるテンプレートをアレンジして作成するのがおすすめです。

 

【Excelテンプレート】白ナンバー向け運転日報

以下の記事では、別の白ナンバー向けテンプレートや、緑ナンバー向けのテンプレートも無料でダウンロードいただけます。ぜひ活用してください。

参考記事:【無料】運転日報のエクセルテンプレート|記入例、保存期間も紹介

 

②運転日報アプリ

運転日報アプリとは、スマホから専用アプリを起動し、運転日報の内容を入力することで、データをクラウド上で保存できるサービスです。

 

メーターの数値をカメラで読み取ることで、走行データを自動入力することができたり、管理者の承認・差し戻しもアプリ上でやり取りすることが可能です。

 

後ほど紹介する車両管理システムと比べて、運転日報のみに機能が絞られている分、低価格で利用できるため、まずはコストをかけずに運転日報をペーパーレス化したい方におすすめです。

 

運転日報アプリについては、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:【2024】運転日報アプリおすすめ11選|機能の比較表も掲載

 

③車両管理システム

車両管理システムとは、運転日報アプリの機能に加え、車両予約やアルコールチェック、車検や免許証の有効期限の管理、車両の稼働状況把握といった車両管理に役立つ様々な機能が搭載されたツールです。

 

機能が多いため、運転日報アプリと比べて費用はかかりますが、車両管理に関する業務をまとめて効率化することができます。車両管理システムについては次の章で詳しく解説します。

合わせて知りたい、車両管理システムとは

Excelや運転日報アプリはイメージが湧きやすいですが、車両管理システムはいまひとつピンとこないという方に向けて、ここでは車両管理システムの主な機能や利用イメージを紹介します。

 

車両管理システムとは、社用車やリース車などの車両を効率よく管理することができるシステムのことです。

 

2017年の中型トラックに対するタコグラフ搭載義務化をきっかけに需要が一気に高まり、2016年から2022年の間で、車両管理システムを導入した車両台数は約3.7倍になりました。

2022年4月に施行された、白ナンバーのアルコールチェック義務化により、飲酒運転防止に対する企業の意識が高まるとともに、車両管理システムが一層注目されるようになりました。

また、働き方改革により、労働時間の見直しが図られる中で、社用車管理業務の負担を軽減させるために、車両管理システムを導入する企業も増えました。

 

主な8つの機能

車両管理システムには主に以下の8つの機能があります。

 

①日報類のデジタル化機能

車両管理業務の中で工数がかかると言われているのが、日報類の管理です。運転日報や日常点検記録に加えて、アルコールチェック記録も保管しなくてはならなくなりました。
 

これらの日報類をまとめてデータ提出・管理することができる機能を搭載したシステムもあります。

 

②車両予約・管理機能

社用車を使う際に、事前の予約が必要な会社も多いかと思います。車両予約・管理機能があれば、システム上で車両の空き状況を確認してその場ですぐに予約したり、予約変更をしたり、誰がどの車に乗っているかをシステム上で確認したりすることができます。

 

アプリでも利用できるシステムであれば、空き状況を外出先からでもいつでも確認することができるので、営業など外出が多い職場では特に重宝されます。

 

③アルコールチェック機能

 アルコールチェック機能は、アルコールチェックの測定結果の記録をシステム上で入力・管理できる機能です。システムによっては、アルコールチェッカーと連携して測定結果が自動で入力されるものや、記録に未記入・未提出があった場合に通知が送信されるものもあります。

 

アルコールチェック義務化に伴い、アルコールチェック機能の需要は大幅に拡大しました。社用車のアルコールチェックについては以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

参考記事:【最新】社用車のアルコールチェック義務化を解説!実施方法や罰則も

 

④免許証等の有効期限管理機能

免許証等の有効期限管理機能とは、ドライバーの運転免許証や車検などの有効期限が近づくと本人や管理者に通知が届く機能です。

ドライバーが多い場合や社用車の台数が多い場合、免許証や車検の更新時期がバラバラであることが多く、更新漏れのリスクがありますが、アラートにより更新漏れを防ぐことが可能となります。

 

免許証の有効期限が切れている人や車検が実施されていない車両は予約できないようにすることで、物理的に期限切れの人や車両の利用制限ができる機能を搭載しているシステムもあります。

 

なお、これらの情報は車両管理台帳を作成して管理する方法もあります。車両管理台帳については以下の記事で詳しく解説しています。無料でダウンロードできるサンプルもご紹介しているので、合わせてご覧ください。

参考記事:車両管理台帳のテンプレート|台帳の必要性や入れるべき内容も解説!

 

⑤デジタルキー機能

デジタルキーとは、鍵の施錠・解錠をスマホで行うことができる仕組みのことです。デジタルキー機能が搭載されていると、非対面で鍵の受け渡しを行うことができます。

 

貸出・返却の手間がなくなるだけでなく、鍵そのものを携帯する必要がなくなるため、紛失するリスクを低減することもできます。

 

デジタルキーについては以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:スマホが車の鍵になる「デジタルキー」とは|仕組みや安全性も紹介

  

⑥動態管理機能

動態管理とは、車などの移動するものの位置情報や状態をリアルタイムで取得し、管理することです。具体的には、GPS機能のある端末を車に搭載し、位置情報などの走行履歴を記録します。

 

システムによっては、実際の走行ルートを記録した上で、より効率的に移動することができる最適ルートを提案する機能が備わっているものもあります。

 

⑦稼働状況集計機能

紙で管理している場合に確認することが難しいのが、車両の稼働状況です。予約管理機能で予約状況を保存している場合や、デジタルキーで鍵の操作ログが取れる場合、動態管理機能で移動の記録が残っている場合には、データを活用すると車両の稼働状況を把握することが可能です。

 

これらの情報をシステムからダウンロードして手作業で集計することもできますし、システムによっては自動で集計してグラフ化してくれるものもあります。

 

⑧安全運転支援機能

安全運転支援機能には、居眠り運転や急加速、急ブレーキ等を自動で検知する危険運転アラートや、安全運転、エコドライブの観点からドライバーの運転傾向を分析する機能、事故につながる危険のあった場所をマークするヒヤリハットマップなどがあります。

 

これらの機能を活用することで、各ドライバーに合った適切な運転指導や、交通事故のリスクが高い場所の情報を共有することができます。

 

 

なお、車両管理システムについては、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

参考記事:【2024】車両管理システムおすすめ12選|目的別の比較表も掲載

 

車両管理システムによる運転日報の運用イメージ

ここでは、東海理化の提供する車両管理システム「Bqey(ビーキー)」を利用した場合の運用例を紹介します。

 

1.ドライバーがスマホから運転日報の必要項目を入力します。

2.ドライバーがアプリ上で運転日報を提出します。

 

3.提出された記録はすぐにクラウド上に反映され、管理者はデータで内容を確認することができます。データは自動で3年間システムに保存されます。

未提出や未記入があった場合には、ドライバーに自動で通知が届くので、管理者のチェックの手間を大幅に省きます。概算にはなりますが、社用車を5~6台と仮定した場合は、運転日報のとりまとめにかかる時間が30分から5分程度に、改修した書類の確認・保管にかかる時間が20分から5分程度に削減が見込まれます。

 

このように、車両管理システムを用いると、ドライバーは日々の運転日報の作成にかかる手間が短縮でき、管理者は未記入や未提出による差し戻しの手間が省け、両者ともに運転日報に関する業務を効率化することが可能となります。また、ペーパーレス化することにより保管スペースの削減や検索性の向上を叶えます。

 

以下の記事では、おすすめの車両管理システムや、自社に合ったシステムの選び方などを紹介しています。ぜひご覧ください。

参考記事:【2024】車両管理システムおすすめ18選|機能比較や料金、選び方も解説

運転日報をペーパーレス化する際のポイント

運転日報をペーパーレス化する具体的な方法やメリットについて、ご理解いただけたでしょうか。ここからは、自社での運用方法をペーパーレス化する際に押さえておきたいポイントを紹介します。

 

社内への周知

運用方法を変更する際には、事前に社内へ周知徹底しておく必要があります。

 

従来の方法から変更することに抵抗を感じる人もいるため、変更する目的や、従業員にとってどんなメリットがあるのかを理解してもらうことも大切です。

 

利用者の意見を取り入れる

ペーパーレス化するにあたり、アプリやシステムを導入する場合は、管理者側の意見だけでなく、必ず利用者(ドライバー)の意見もヒアリングするようにしましょう。

 

スマホやPCを使い慣れていない人でもストレスなく操作できるか、利用者が抱えている困りごとをクリアするために必要な機能が備わっているかどうかも加味して選定するとよいでしょう。

 

必要なデバイスの配布

手書きの運転日報の場合は紙とペンさえあればよいですが、電子データで運用する場合、スマホやPCといったデバイスが必要となります。こうしたデバイスは、チャットツールや資料共有の点でも有用であり、すでに導入されている企業もあるとは思いますが、未導入の場合は必要な数を手配しておかなければなりません。

 

利用者への教育とサポート

新しい運用方法における具体的な操作方法や手順などについて、十分教育を行っておくことで、利用者へスムーズに浸透させることができます。

 

また、運用が軌道に乗るまでの間は、利用者から使い方についての質問が上がることが予想されます。そのため、社内の問い合わせ窓口を明確にしておくとよいでしょう。サービス提供元のサポートも上手に活用しましょう。

 

また、ある程度経過したら、ペーパーレス化した目的を達成できているかどうか効果測定を行うことも大切です。

システムにより運転日報をペーパーレス化した事例

最後に、車両管理システム「Bqey(ビーキー)」を導入して運転日報のペーパーレス化を実現した成功事例を紹介します。

NRS株式会社様の事例

NRS株式会社は、化学品・危険物専門の物流企業として、国内バルク輸送、タンクターミナル、日本最大級規模の危険物倉庫、コンテナ容器の賃貸・メンテナンス、航空・海上輸送と輸出入通関業務など多様なニーズに応えられるサービスを展開しています。

本社では、主に顧客や営業所をまわるために6台の社用車を運用している中で、運転日報の集計などに課題を感じていました。それらの課題解決を目的として、Bqeyの導入に至りました。

  • 抱えていた課題

・紙に記入した運転日報を手入力でデータ化するための手間がかかっていた

・文字の判別が難しいなど、正確なデータ収集が困難であった

・総務課の窓口で鍵の受け渡しを行っており、利用者、管理者ともに負担に感じていた

・車両の乗り間違いがあり、本来使おうとしていた人が乗れないことがあった

  • Bqeyを導入した理由

・運転日報をクラウド管理でき、手間の削減と正確なデータ収集に役立つ

・デジタルキー機能で対面での鍵の受け渡しが不要になる

・車を予約した人だけが予約した時間 、予約した車に乗ることができる

  • Bqeyを導入して感じたメリット

運転日報の項目がカスタマイズできるため自社の運用に合わせやすい

・鍵の受け渡しの手間が減った、スマホで完結するのが先進的など利用者にも好評

・車両の乗り間違いによるトラブルが起こらなくなった

・社用車の運用に関する業務時間が5分の1まで削減できた

稼働率の低い車両を把握でき、減車のためのデータを蓄積できる

交洋貿易株式会社様の事例

交洋貿易株式会社は創業75年以上の歴史をもつ化学原料・エレクトロニクス関連資材の専門商社です。

同社では拠点ごとに社用車を所有していますが、車両の予約についてはシステムを導入しているのに対して、日報についてはいまだ紙に記載するなど管理体制が統一されていませんでした。また、アルコールチェックの義務化にともない、コンプライアンスのさらなる強化も必要としている中で、車両予約、運転日報、アルコールチェックのすべてを一元管理できる点がBqey導入の決め手となりました。

  • 抱えていた課題

・車に積んだ紙の運転日報の定期的な回収など、管理業務の手間

・アルコールチェック義務化にともなうコンプライアンスの強化

  • Bqeyを導入した理由

・運転日報とアルコールチェック記録をひとつのシステムで管理できる点

  • Bqeyを導入して感じたメリット

・これまでバラバラに管理していた車両予約、運転日報、アルコールチェックをひとつのアプリで管理できるようになった

・アルコールチェッカーを用いた測定結果を見える化することで飲み過ぎを防止し、コンプライアンス強化に繋がった

このように、車両管理システムを導入すると様々なメリットが得られます。運転日報をペーパーレス化して業務を効率化したいと考えている方は、車両管理システムの導入を検討してもよいかもしれません。

 

他にも多数の導入事例を【導入事例】CASE STUDIES of Bqeyに見やすくまとめました。ぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は、運転日報をペーパーレス化ことで得られるメリットや具体的な方法などについて解説しました。

 

運転日報の作成や保存は法律で義務付けられているため、確実に対応しなければなりません。しかしながら、従来の紙の記録簿を用いた運用方法では、正確性に欠ける点や作成・管理の手間がかかる点などが課題となっています。

 

これらの課題を解消するためには、紙から電子データでの運用に移行し、ペーパーレス化するのがおすすめです。

ペーパーレス化する方法としては、Excel・運転日報アプリ・車両管理システムの3つが挙げられます。

 

それぞれの特長を正しく理解し、自社に最適な運用方法を見つけてください。

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