【2024】おすすめの業務用アルコールチェッカー8選|選び方も紹介
2023年12月の法改正により、多くの企業で車両使用時のアルコールチェックが義務付けられたことを受け、企業の安全管理の一環としてアルコールチェッカーを導入するケースが増えています。
高精度で誤検知が起きにくい機種を選ぶことで、従業員の安全管理や法令遵守を徹底することができますが、製品によって精度や使いやすさ、機能が異なるため、どれを選べばよいか迷うことも少なくありません。
本記事では、アルコールチェッカーの基礎知識を踏まえ、業務利用におすすめのアルコールチェッカーや選び方のポイントなどをわかりやすく解説します。
この記事でわかること
- アルコールチェック義務化のおさらい
- アルコールチェッカーの選び方
- アルコールチェックアプリの概要
-
おすすめのアルコールチェッカー
これからアルコールチェックを始める方へ!
5分でわかる「義務化完全ガイド」
一定以上の社用車を使用する事業所には、アルコールチェッカーの使用が義務付けられています。義務化のポイントをおさらいしたい方にむけて、わかりやすくまとめた資料をご用意しました。
【資料でわかること】
- 義務化の対象と実施すべきこと
- チェッカーの点検、メンテナンスについて
- なるべく手間なく義務化に対応する方法
ぜひ資料をダウンロードしてご活用ください。
アルコール検知器を用いたアルコールチェックが2023年12月1日から義務化されました。義務化に至った詳細についてはこちらの記事をご確認ください。
【速報】アルコールチェック義務化開始!警察庁発表をわかりやすく解説!
アルコールチェッカーとは
アルコールチェッカー(アルコール検知器)とは、センサーに息を吹きかけて呼気中のアルコール濃度を測定し、飲酒の有無やアルコール摂取量を確認するための機器です。
主に、自動車の運転時や職場でのアルコールチェックに使用され、飲酒運転や業務上の事故を防ぐことを目的としています。近年は、企業や個人の間でアルコールチェッカーの導入が広がっています。
「据置型」と「携帯(ポータブル)型」があり、それぞれ用途に応じた特徴を備えています。据置型は事務所や施設などでの常設利用に適しており、精度が高いものが多いです。
一方、携帯型は外出先や車内での簡便な使用に適しており、持ち運びがしやすいコンパクトなデザインがそろっています。
【おさらい】アルコールチェック義務化とは
アルコールチェック義務化とは、2022年4月から安全運転管理者を設置している事業所に対して、運転前後のアルコールチェックが義務付けられたことを指します。
さらに、2023年12月には飲酒運転防止のさらなる強化を目的として、アルコールチェッカーを用いたアルコールチェックが義務化されました。これに伴い、法令の遵守および安全対策の一環として、アルコールチェッカーの導入が急速に進められています。
アルコールチェック義務化について詳しく知りたい方は、『5分でわかる!アルコールチェック義務化のすべて』をご覧ください。
また、以下の記事ではアルコールチェック義務化の具体的な運用ステップなどを解説していますので、ぜひ参考にしてください。
参考記事:【最新】アルコールチェック義務化とは?実施方法や罰則などを解説
アルコールチェッカーの種類
アルコールチェッカーには、検知方式や測定方式によってさまざまな種類があります。検知方式は一般的に、「半導体式ガスセンサー」と「電気化学式センサー」に分類され、アルコールを検知する仕組みや、測定の精度などに違いがあります。
また、測定方式は「吹きかけ式」や「ストロー式」、「マウスピース式」などに分類されます。検知方式と測定方式の詳細は、次の章で解説します。
アルコールチェッカーの検知方式と測定方式
アルコールチェッカーには、主に2つの検知方式と3つの測定方式があります。
2つの検知方式
センサーの仕組みの違いによる、それぞれの検知方式の特徴をお伝えします。
半導体式ガスセンサー
半導体式ガスセンサーは、体内にアルコールが残っていると吐き出す息の酸素量が減少し、センサー内部の電気抵抗値が低くなることを利用して、体内のアルコール濃度を算出する仕組みです。価格が安く、短時間で測定結果を出すことができるのが特徴です。
電気化学式センサーと比較すると、使用できる上限回数が少なく設定されていることが多いです。複数人で使いまわすと劣化が早く、定期的にメンテナンスをしないと正しくアルコールを検出することができません。
また、機能面でも「測定」のみとシンプルなものが多く、検査記録の保存機能が付いていないなどのデメリットもありますが、費用を抑えつつ十分な数のアルコールチェッカーを確保したい場合におすすめです。
電気化学式(燃料電池式)センサー
電気化学式(燃料電池式)センサーは吐き出す息に含まれるアルコールを燃料として電気を発生させ、その電気量からアルコール濃度を算出する仕組みです。アルコール以外の成分に反応せず検知性能が優れていることが特徴です。
経年劣化しにくく、誤検知が起こることも少ないですが、半導体ガスセンサーと比較すると価格が高く、測定結果が出るまでに時間がかかることがデメリットです。
多少費用がかかっても、アルコールチェックの正確性を重視したい場合におすすめです。
3つの測定方式
アルコールチェッカーは、センサー部分に息を吹きかけて使用します。吹きかける部分には大きく3つのタイプがあります。
吹きかけ式
吹きかけ式は、アルコールチェッカー本体に吹き込み口があり、直接息を吹きかけて使用します。
一番手軽に使用できるのは吹きかけ式のタイプですが、周囲の空気の影響を受ける可能性があるため、ストロー式やマウスピース式と比較すると少し精度が落ちる場合があります。
ストロー式
ストロー式は、ストローをアルコールチェッカー本体に差して息を吹き込んで使用します。ストローが必要になるので、毎回ストローを変える場合は環境への影響が懸念されますが、衛生面は安心です。吹きかけ式と比べると、ストローを通ってダイレクトに息が届くので、精度が高くなります。
マウスピース式
マウスピース式は、アルコールチェッカー専用のマウスピースを使用して息を吹き込みます。ストロー式と同様で精度が高いと言われています。機種によっては吹きかけ式としてもストロー式としても使えるものや、マウスピースにストローを差して使えるものなど、複数の使い方ができるものがあります
アルコールチェッカーの正しい使い方
法改正に対応するためにアルコールチェッカーの購入を検討しているものの、使い方やタイミングがわからないという方は意外に多いようです。
ここでは、法令に基づいたアルコールチェッカーの正しい使い方について解説します。ポイントとなるのは、以下の4点です。
①確認者が立ち合い、対面でチェックする
アルコールチェックは原則として対面で行わなければなりません。確認者は、目視等で運転者の顔色、呼気のにおい、声の調子などに問題がないかどうか確認します。アルコールチェッカーを用いた場合でも、目視等の確認は省略できないため注意しましょう。
なお、直行直帰などにより対面確認が難しい場合は、運転者に携帯用のアルコールチェッカーを携行させた上で、
- カメラやモニター等で運転者の顔色や声の調子、アルコールチェッカーの測定結果を確認する
- 携帯電話や業務無線等で運転者と直接対話して運転者の声の調子を確認し、アルコールチェッカーの測定結果を報告させる
など、対面確認と同等とみなすことのできる方法で行いましょう。
アルコールチェックにおける確認者とは
アルコールチェックの実施は、緑ナンバー事業者では「運行管理者」、白ナンバー事業者では「安全運転管理者」の業務内容のひとつとして位置づけられています。そのため、基本的にはこれらの管理者がアルコールチェックにおける確認者を務めます。
ただし、管理者が不在の場合などは、副管理者や管理者の補助をする者が代理で行ってもよいとされています。
運行管理者や安全運転管理者については、以下の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。
参考記事:安全運転管理者と運行管理者の違いを解説!必要な資格や罰則も紹介
②運転前後の2回実施する
アルコールチェッカーを使う主なタイミングは、運転前と運転後の計2回です。道路交通法では、運転前だけでなく運転後にもアルコールチェックを行うことが義務付けられています。これは、運転中の飲酒がなかったかを確認するためです。
なお、運転の直前・直後である必要はなく、運転を含む業務の開始前や終了後、出勤時や退勤時でも問題ありません。
③風の当たらない場所でしっかりと息を吹きかける
先ほど紹介したように、アルコールチェッカーには主に3つの測定方式がありますが、いずれのタイプもセンサー部分で呼気中のアルコール濃度を検知します。
誤検知やエラーを防ぎ正しい測定結果を得るためにも、センサー部分にはしっかりと息を吹きかけるようにしましょう。吹き込みが足りない場合は測定エラーとなることもあるため、注意が必要です。
なお、風が当たる場所での測定は誤検知を招く場合があるため、避けた方がよいでしょう。
吹きかけ式のアルコールチェッカーと比較すると、ストロー式やマウスピース式の方が風などの環境による影響を受けにくいとされています。
④測定結果を正しく評価する
市販のアルコールチェッカーの多くは、測定結果を小数点第2位または第3位まで表示します。酒気帯び運転の罰則対象となるのは、呼気中のアルコール濃度が0.15 mg/L以上の場合です。また、0.25 mg/L以上になると、さらに厳しい違反点数や処分が科されます。
測定結果が表示されたら、数値を慎重に確認し、基準値を超えている場合は絶対に運転しないでください。測定結果がこれらの基準に近い場合や曖昧な場合には、安全のために運転を控えることが推奨されます。
アルコールチェッカーの数値の見方や、酒気帯び運転の詳しい罰則内容については、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:アルコールチェッカーの数値の正しい見方とは|酒気帯びの基準値や注意点も解説!
また、「アルコールチェック義務化への対応が完璧にできているかわからない…」といった方に向けて、『弁護士監修|法令遵守チェックリスト(アルコールチェック義務化編)』をご用意しました。ぜひご活用ください。
正しく測定するための3つの注意点
アルコールチェッカーで正確に測定するため、また想定外のアルコール検出によるトラブルを防ぐため、以下の3点に注意しましょう。
①うがいをしてから測定する
口内に飲食物が残っていると、アルコールチェッカーが誤検知する場合があります。誤検知を防ぐためにも、アルコールチェック前にはうがいをするようにしましょう。
うがいをする際、アルコールタイプの洗口液を使用するのは避けましょう。
②測定前の飲食・喫煙は避ける
飲食や喫煙の直後は正確に測定できない場合があるので、15分~20分程度経ってから測定するようにしましょう。
洋酒入りのパンや洋菓子、ミントガム、エナジードリンク、キムチなどの発酵食品もアルコールチェッカーに反応してしまうことがあるため、注意が必要です。
③前日の飲酒にも注意する
飲酒直後に運転しようとする方はいないと思いますが、意外と見落としがちなのが前日の飲酒です。夜遅くまで飲んでいた場合や飲酒量が多かった場合、翌日の朝のアルコールチェックでも検出されることがあります。
アルコール代謝の能力は個人差があるため、自身にとって適正な飲酒量を把握し、翌日に運転する予定がある場合は飲み過ぎに注意しましょう。
お酒の種類や量に応じたアルコール分解時間の目安や、分解時間に影響を与える個人差の要因については、以下の記事を参考にしてください。
参考記事:アルコールが抜ける時間はどれくらい?計算ツールやチェック方法も紹介!
アルコールチェッカーの選び方
測定の正確性や簡便な操作性が求められるため、使用する場面や必要とされる機能に応じて、最適な機器を選ぶことが重要です。自社に適したタイプ、精度、機能性を考慮することで、より効果的に活用することができます。
使いやすさで選ぶ
日常的に使用する場合、スムーズに測定できるかどうかが重要なポイントです。簡単な操作性や持ち運びの利便性、給電方式などに注目し、自社にとって使いやすいものを選びましょう。
測定のスムーズさ
測定時間が短いものや測定終了の合図があるものは、操作が簡便でスムーズに使用できます。毎回の測定が短時間で完了するため、忙しくてもストレスなくチェックが可能です。
エラーの起きにくさ
ストロー式やマウスピース式であれば、周囲の空気や風などによるエラーが起きにくく、スムーズに測定できます。特に複数人で使用する場合や、屋外での使用が想定される場合には、環境による影響が少ないものがおすすめです。
据置型か携帯型か
事務所で使用する機会が多い場合は据置型を、外出先で使用する機会が多い場合は携帯型を選ぶとよいでしょう。
たとえば、普段は据置型で測定し、出張や直行直帰の予定がある従業員に持たせるために携帯型もいくつか用意しておくなど、使用する場面に応じて使い分けることが重要です。
給電方式
携帯型アルコールチェッカーの給電方式は、大きく分けて充電式と電池式の2種類があります。充電式は電池を使用しないため、交換の手間やコストを削減できる点がメリットです。しかし、充電切れに気づかない場合、使用したいときに使えない可能性があります。
一方、電池式は出先で電池が切れても容易に入手できるため、充電環境がない場合でも使用可能であることが利点です。
どちらのタイプでも、電池残量が少ないと測定精度に影響することがあるため、注意してください。なお、据置型の多くは電源プラグをコンセントに挿して使用します。
使用上限回数で選ぶ
アルコールチェッカーには使用できる上限回数が定められており、この回数を超えると正しく測定できないため、本体やセンサーの交換が必要となります。この回数は機種により異なりますが、携帯型では1,000回~10,000回、据置型では数万回程度が一般的です。
毎日使用する場合や、一台を複数人で使用する場合には、上限回数が多いものを選ぶと便利です。
なお、アルコールチェッカーの交換時期は、使用上限回数だけでなく使用期限にも依存しますので、必ずご確認ください。
測定の精度で選ぶ
アルコールチェッカーを選ぶ上で、特に重要なポイントは測定精度です。「半導体式ガスセンサー」と「電気化学式(燃料電池式)センサー」では、アルコール検知の仕組みの違いから、測定精度が異なります。
- 半導体式
手軽で比較的リーズナブルですが、温度や湿度に影響を受けやすく、精度がやや劣る場合があります。定期的なメンテナンスが必要です。
- 電気化学式
精度が高く環境変化に強いため、業務用や厳密な測定が必要な場合に適しています。価格はやや高いものの、長期的に安定した測定が可能です。
また、アルコール検知器協議会が提供する「認定機器一覧」に掲載されている製品は、一定の精度基準を満たしているため、信頼性のある機器を選ぶ際の参考になります。
機能性で選ぶ
単にアルコール濃度を測定するだけではなく、測定データを本体に保存したり、スマートフォンと連携したりすることで、効率よく記録管理ができるものもあります。
中には、なりすまし防止のために、測定時に自動で写真を撮影する機能を搭載されたものもあり、本人確認が必要な場面や、厳密な管理が求められる職場ではとても便利です。
こうした機能が搭載されていることで、従来よりも正確で信頼性の高い管理が実現します。
アルコールチェッカーとスマートフォンを連携し、利便性を向上させる「アルコールチェックアプリ」については次の章で詳しく紹介します。
徹底と効率化に役立つアルコールチェックアプリとは
アルコールチェックアプリは、アルコールチェッカーと連携することで、測定結果を自動入力したり、記録をクラウド上に保存したりできるスマートフォン向けアプリです。
法改正に伴い、運送業、バス、タクシーなどの緑ナンバー車両に限らず、従業員の飲酒状態を管理する義務を負う事業者が増加しています。コンプライアンスの遵守と業務効率化の両立を実現するため、多くの企業で導入が進んでいます。
アルコールチェックアプリの機能
アルコールチェックアプリには、測定の自動化やリスク管理に役立つ、さまざまな機能が搭載されています。
測定結果の自動入力機能
アルコールチェッカーで測定した結果がアプリに自動入力されるため、手動入力の手間が省ける上、記録ミスや不正のリスクも軽減されます。
測定データはクラウド上に保存され、管理者はいつでもどこでもリアルタイムで確認できるので、より簡便でスムーズなデータ管理が可能です。
なりすまし防止機能
アプリによってはなりすましを防ぐために、測定者の顔を撮影する機能が搭載されています。測定時に自動で顔写真が記録されるため、本人がチェックを行ったかどうかを確認できます。
また、位置情報の取得により測定場所の把握も可能です。つまり、外出先や直行直帰の場合でもアルコールチェックを行える上、不正防止にも効果的です。
アラート機能
アルコールが検出された場合に、自動で管理者に通知が送られるアラート機能も活用できます。
特に、検出されたアルコールが規定値を超えている場合には、迅速に対応できる体制を整え、重大なリスクの発生を最小限に抑えることが求められます。リアルタイムでの対応が可能になることで、安全管理の精度がさらに向上します。リマインダー機能
リマインダー機能は、アルコールチェックが未実施の場合に通知を送ることで、チェック漏れを防ぎます。定期的なアルコールチェックが求められる職場では、このリマインダーによって、チェック忘れを防ぐことができます。
企業にとっても、アルコールチェックが確実に行われるため、法令遵守を徹底できるというメリットがあります。
3つのメリット
アルコールチェックアプリを導入することで、測定機能のみが搭載されたアルコールチェッカーを単独で使用する場合と異なり、以下の3つの大きなメリットを得ることができます。
①入力・管理業務の効率化
アルコールチェックアプリは、測定結果の自動入力やクラウド上でのデータ管理ができるため、紙やExcelに記録していた従来の方法と比べて、作業負担が大幅に軽減されます。自動でデータが保存されるので、管理者も手作業で集計する必要がなく、迅速な状況把握が可能です。
特に、携帯型のアルコールチェッカーと顔写真撮影機能を活用すれば、外出先からでもスムーズな測定・報告が可能となり、どこにいてもアルコールチェックを厳格に実施できるようになります。
②コンプライアンスの遵守
アルコールチェックアプリでは、測定結果が改ざんできない仕組みで記録されるため、不正防止や入力ミスの回避に効果的です。規定値を超えたアルコール量が検出された場合は、管理者に自動通知が送られることで、飲酒運転のリスクを徹底的に排除できます。
アプリによっては、アルコールチェック未実施の場合や規定値を超えるアルコール量が検出された場合に、車に乗ることができなくなるように設定可能なものもあります。
この設定は、「デジタルキー」と呼ばれる、スマホが鍵代わりになるツールを用いて実現することができます。 詳しくは『デジタルキーが変える社用車管理』をご覧ください。
③ペーパーレス化
アルコールチェックアプリを使用すると、データはすべてクラウド上に保存され、紙の記録簿やファイルが不要になります。これにより、印刷や保管にかかるコストを削減し、オフィスにあるスペースの有効活用が可能です。
また、紙の量を減らすことは環境保護にも貢献し、持続可能な社会を目指すSDGsへの取り組みとしても意義があります。ペーパーレス化により、書類の紛失や盗難のリスクも軽減され、情報管理のセキュリティも強化されます。
利用イメージ
具体的なイメージを持っていただくために、アプリを利用してアルコールチェックを実施する手順の一例を紹介します。
1.スマホアプリを立ち上げ、安全運転管理者の立ち合いのもと、運転前後のアルコールチェックを行います。
検知器とBluetooth接続することで、測定結果などの情報は自動入力されるため、その他必要な情報を入力します。入力したら登録ボタンを押してアルコールチェック記録の提出完了です。
2.運転後も同様にアルコールチェックを行い、そのままスマホアプリから提出します。
3.提出された記録はすぐに反映され、安全運転管理者はクラウド上で内容を確認することができます。データの保存期間はアプリごとに異なりますが、1〜3年程度、自動で保存されることが多いです。
未提出や未記入があった場合には、ドライバーに自動で通知が届くので、管理者の確認作業も効率化することができます。
なお、アルコールチェックアプリについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
参考記事:【2024】アルコールチェックアプリおすすめ9選|比較表も掲載!
アルコールチェックアプリの導入事例
実際にアルコールチェックアプリを導入した企業の事例を紹介します。ここでは、弊社の提供する「Bqey(ビーキー)」を例に挙げ、アプリの導入によりどのような効果があったのか見ていきましょう。
豊安工業株式会社様の事例
豊安工業株式会社は75年以上にわたりプラント設備の設計施工・メンテナンス、エネルギーマネジメントで日本のモノづくりを支えています。現在、同社では営業訪問のための乗用車など全47台の社用車を運用しています。アルコールチェックの記録や運転日報を紙で管理することによる手間を削減できるサービスを検討される中で「Bqey」と出会い、導入に至りました。
抱えていた課題
- アルコールチェックや運転日報を紙に記入しており、ファイルの管理が負担となっていた
- 当時使用していたアルコールチェッカーとパソコンの接続エラーが頻発し、その対応が業務負担となっていた
Bqeyを導入して感じたメリット
- アルコールチェッカーとアプリをスムーズに連動して記録が残せるだけでなく、顔写真を残すことでなりすまし防止につながり、コンプライアンスも遵守できる
- アルコールチェックと運転日報、車両予約を一括管理できるため、管理業務の負担を削減できた
- 操作がシンプルで誰でも簡単に必要な情報を記録できる
他にも多数の導入事例を『アルコールチェック義務化の対応成功事例6選』に見やすくまとめました。ぜひ参考にしてください。
おすすめのアルコールチェッカー8選
ここからは、企業向けにおすすめなアルコールチェッカーについて、アルコールチェックアプリ連動タイプと検知器のみのタイプに分けて紹介していきます。
いずれもアルコール検知器協議会の認定品なので、安心して使うことができます。
アルコールチェックアプリ連動タイプ
まずは、アルコールチェックアプリと連動できるタイプから紹介します。
①【中央自動車工業】NEO BLUE
高精度・長寿命の電気化学式センサーを採用したBluetooth搭載のアルコールチェッカーです。
本体に測定履歴を100件保存できるほか、10種類以上のアルコールチェックアプリと連携可能で、様々な機能の中から自社に合ったアプリを選択できます。
検知方式 | 電気化学式センサー |
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測定方式 |
マウスピース式・ストロー式 |
センサー寿命 |
使用回数10,000回、または使用開始後1年半 |
サイズ |
H105×W55×D17 mm |
重さ |
約96 g |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
充電式 |
価格 |
要確認 |
②【エレコム】ALSmart
改正道路交通法施行規則に対応した、持ち運びに便利な小型アルコールチェッカーです。アルコール以外に反応しにくい、精度の高い燃料電池センサーを使用しています。
ALSmart専用アプリのほか、15種類のアルコールチェックアプリと連携が可能です(2024年11月時点)。
検知方式 | 燃料電池センサー |
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測定方式 |
マウスピース式 |
センサー寿命 |
使用回数2,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H66×W47×D19.3 mm(マウスピース除く) |
重さ |
約35 g(電池含まず) |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
要確認 |
③【アイリスオーヤマ】IR-AC002
スリムで持ち運びに便利なデザインが特徴です。クラウド管理サービス「ALPiT」と連携することで、遠隔地からでも検査結果を送信することができ、安全運転管理者の業務負担を軽減します。
本体は1年ごとに新しいものが自動で届くため、更新の手間もかかりません。
検知方式 | MEMS半導体式ガスセンサー |
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測定方式 |
吹きかけ式 |
センサー寿命 |
使用回数2,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H121×W29×D15 mm |
重さ |
約30 g(電池含まず) |
測定時間 |
約40秒(記録時間を含む) |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
税込8,730円 |
④【東海電子】ALC-PROⅡ
企業向けの設置型アルコール検知器で、PC接続とカメラ撮影機能を備えています。高精度な燃料電池センサーを使用し、0.001mg/l単位での正確な測定が可能です。(測定範囲は0.050~2.000mg/l)
専用アプリケーション「ALC-REC」により、ID、氏名、日時、顔写真などのデータを記録・管理できます。
検知方式 | 半導体式センサーおよび燃料電池式センサー |
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測定方式 |
マウスピース式 |
センサー寿命 |
使用回数60,000回、または使用開始後6ヶ月 |
サイズ |
要確認 |
重さ |
本体約1.3 kg、センサーユニット210 g、ヒータースタンド600 g |
測定時間 |
約3秒もしくは15秒 |
給電方法 |
ACアダプタ式 |
価格 |
税込336,600円 |
検知器のみのタイプ
手軽に導入できる検知器のみのタイプから、精度を重視した電気化学式の2機種と、コストを重視した半導体式の2機種をおすすめします。
⑤【フィガロ】アルコールチェッカー フーゴスマート FALC-21
「測る」「見る」機能に絞ったシンプルなアルコールチェッカーです。電気化学式センサーで誤動作を防ぎ、精度の高い測定が可能です。
電源を入れてストローで呼気を吹き込むだけで測定が完了します。市販のストローも使用できるため経済的です。
検知方式 | 電気化学式センサー |
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測定方式 |
ストロー式 |
センサー寿命 |
使用回数10,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H108×W60×D23 mm |
重さ |
約120 g(電池含む) |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
税込16,280円 |
⑥【タニタ】アルコール検知器 FC-900
レンタル契約方式のアルコールチェッカーです。使用頻度に合わせて2つのモデルから選択でき、コストを抑えて導入できます。
呼気のアルコール以外に反応しにくいため誤検知が少なく、また、最小表示0.001mg-Lの高精度な測定が可能です。
検知方式 | 電気化学式センサー |
---|---|
測定方式 |
マウスピース式 |
センサー寿命 |
(FC-900-05)使用回数500回、または使用開始後1年 (FC-900-20)使用回数2,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H134×W61×D25 mm |
重さ |
約103 g(電池・マウスピース含まず) |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
(FC-900-05)税込16,500円 (FC-900-20)税込22,000円 |
⑦【中央自動車工業】ソシアック・アルファー SC-402/ソシアック・アルファー ネクスト SC-403
業界初の「ハイブリッドセンサー」を搭載した、スタンダードな自己管理型です。吹きかけ式・マウスピース式・ストロー式から選べます。シンプルで使いやすいため、多くの企業で採用されています。
検知方式 | 半導体式ガスセンサー |
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測定方式 |
吹きかけ式 |
センサー寿命 |
使用回数5,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H135×W48×D23 mm |
重さ |
約110 g(電池含む) |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
要確認 |
⑧【タニタ】アルコールチェッカー EA-100
製品本体に直接息を吹きかけるだけで、呼気中のアルコール濃度を測定できます。コンパクトなサイズで持ち運びも簡単。
アルコールチェッカーの一般的な価格と比較すると、かなりお手頃な価格で販売されています。
検知方式 | 半導体式ガスセンサー |
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測定方式 |
吹きかけ式 |
センサー寿命 |
使用回数1,000回、または使用開始後1年 |
サイズ |
H105×W32×D17 mm |
重さ |
約31 g(電池含まず) |
測定時間 |
要確認 |
給電方法 |
電池式 |
価格 |
税込6,600円 |
まとめ
2023年12月の法改正により、アルコールチェッカーの導入が企業にとってますます重要になっています。
今回は、アルコールチェッカーの選び方やおすすめの製品を紹介しました。選ぶ際には、使用シーンや必要な機能、精度、使いやすさを考慮することが大切です。
また、アルコールチェックアプリを活用することで、効率的な管理とコンプライアンスの徹底が可能になります。適切なアルコールチェッカーを選び、安全で法令を遵守した職場環境を整えましょう。
アルコールチェックアプリを検討している方へ
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