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2024.08.23

ドライブレコーダーの駐車監視機能とは?録画方式やメリットも解説

当て逃げやドアパンチ(隣の車にドアをぶつけてしまうこと)、いたずらなどの駐車中のトラブルが増加している中、ドライブレコーダーの駐車監視機能が注目を集めています。この機能は、駐車中の周辺の動きや衝撃を検知し、映像として記録することで、被害の証拠になります。

本記事では、駐車監視機能付きドライブレコーダーを検討するために必要な情報を、わかりやすくお伝えします。

 

この記事でわかること

  • 駐車監視機能の3つの録画方式の特徴
  • 駐車監視機能のメリット・デメリット
  • おすすめの駐車監視機能付きドライブレコーダー

 

ドライブレコーダーの選び方や料金相場についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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ドライブレコーダーの駐車監視機能とは

ドライブレコーダーの駐車監視機能は、車両が駐車中の状態でも周囲の状況を記録する機能です。これは、車が停止している間に発生する可能性があるトラブルを記録するために使用されます。

例えば、駐車場での当て逃げやドアパンチ、いたずらなどの被害に対応するために有効です。

ただし、駐車監視機能を搭載したドライブレコーダーの電源を車のバッテリーから供給する場合は、設定や使用方法に注意が必要です。

 

駐車監視機能が注目されている背景

駐車監視機能が注目されている背景には、車両へのいたずらや当て逃げの増加が挙げられます。

特に都市部では、駐車スペースが狭く、隣接する車両との距離が近いため、ドアパンチの被害が発生しやすいです。そのため、駐車時の安全性を確保するために、ドライブレコーダーの駐車監視機能が求められています。

 

また、保険会社に対して駐車中の映像が被害の証拠として認められるケースも増えており、被害を証明するための手段としても注目されています。

駐車監視機能の3つの録画方式

駐車監視機能には、主に3つの録画方式があり、それぞれ異なるシチュエーションやニーズに対応しています。

3つの録画方式を理解して、自分の車に最適なドライブレコーダーを選び、駐車中のトラブルに効果的に対処しましょう。

 

①衝撃検知録画

車両が受けた衝撃を検知して撮影を始める録画方式です。車のガラスやボディに物がぶつかった場合や、振動、傾きが加わった場合などに検知し、その前後の映像を記録します。

「駐車中に車をぶつけられた」「ガラスを割られて車内の物を盗まれた」「ジャッキアップをしてタイヤやホイールが盗まれた」など、車両へのさまざまな衝撃や傾きを検知して車両周辺の状況を撮影します。

衝撃の検知前と検知後の一定時間の映像を残す機能のため、検知していない事象については映像が残りません。どの程度の衝撃を検知してほしいかは、状況に応じて設定が可能です。

 

衝撃検知録画の感度などについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

参考記事:ドライブレコーダーの衝撃検知録画とは?感度やおすすめ商品も紹介!

 

②動体検知録画

モーションセンサー録画(モーション検知録画)などとも呼ばれ、人や物の動きを検知した際に撮影を始める録画方式です。

撮影範囲内に人や車などが近づき、センサーが働いた場合に、その前後の映像を記録します。主に車に不審者が近づいた場合、車上荒らしや車にいたずらをされた場合などの状況を映像に残せる機能です。

動く物に反応する機能のため、人通りが多い場所には向いていません。通行人が通るたびにセンサーが検知して録画してしまい、不要な映像ファイルが大量に作成されることでメモリ容量が不足しやすくなるためです。また、車のバッテリーに負荷がかかりやすくなる点にも注意が必要です。

 

動体検知録画の有効範囲などについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

参考記事:ドライブレコーダーの動体検知録画とは?おすすめ商品も紹介!

 

③常時録画

常時録画は、車のエンジンを止めてからも周囲を継続して撮影する録画方式です。

車両にかかる衝撃、動体検知などのきっかけとは関係なく映像が残せるため、トラブルが発生した場合の映像を撮り逃しにくい特長があります。長時間録画のため録画データの容量が大きくなり、録画中に使用する電気によって車のバッテリーに大きな負荷がかかるといったデメリットもあります。

駐車監視機能のメリット・デメリット

駐車監視機能を搭載したドライブレコーダーを検討する際は、メリットとデメリットを正しく理解しておくことが大切です。

 

メリット

駐車監視機能の最大のメリットは、駐車中に発生する可能性のあるトラブルを記録できる点です。当て逃げやドアパンチなどの被害に遭った場合でも、加害者を特定するための証拠として、映像を確保できます。

 

また、駐車監視機能を備えたドライブレコーダーを設置することで、防犯効果が向上し、いたずらや車上荒らしの抑止力にもなります。

さらに、保険会社への報告時に映像を証拠として提出することで、スムーズな保険請求手続きを行えることも大きなメリットです。

 

デメリット

一方で、駐車監視機能にはいくつかのデメリットも存在します。

録画方式によっては車両のバッテリー消耗が激しくなるため、バッテリー上がりのリスクが増加します。

 

また、常時録画や高感度の動体検知録画はメモリ容量の消費が激しく、定期的なデータ管理が必要です。衝撃検知録画でも、誤作動による無駄な録画が多く発生する場合は、同様の問題が起こります。

駐車監視機能付きドラレコの料金相場

ドライブレコーダーを導入する際は、本体の購入費用に加えて設置費用も必要となります。一般的な料金相場を紹介します。

 

ドラレコ本体の費用

駐車監視機能付きドライブレコーダーの本体価格は、一般的に10,000円~30,000円程度がメインの価格帯です。高性能モデルや複数カメラを搭載したものになると、50,000円以上するものもあります。

 

手頃な価格のモデルは基本的な録画機能を備えています。高価格なモデルは、高画質録画、GPS機能、Wi-FiやLTEによる通信機能などの先進機能を搭載しています。

GPS機能や通信機能を搭載したドライブレコーダーは、マイカーのほかに社用車においてもメリットがあります。GPSで取得した位置情報を社用車管理で活用するメリットについては以下の記事で詳しく解説しています。

参考記事:ドライブレコーダーで位置情報をリアルタイムに取得!活用方法も紹介

 

また、通信型ドライブレコーダーのメリットや活用方法については以下の記事もご覧ください。

参考記事:法人向け!通信型ドライブレコーダーとは|メリットや活用方法も紹介

 

さらに、複数のカメラを搭載しているモデルもあり、これらは車両の前後や側面の状況を同時に記録できるため、より高いセキュリティを提供します。購入時には、予算と必要な機能のバランスを考慮しましょう。

 

設置費用

設置費用は、依頼する業者や設置条件によって異なります。

 
依頼先 前のみ設置 前後に設置 特徴
カーディーラー 9,000円~15,000円 15,000円~45,000円 信頼性が高く車両の保証も受けられることが多いが、費用は比較的高め。

ドラレコメーカー出張サービス

6,000円~13,000円 12,000円~25,000円 自宅や職場での設置が可能で利便性が高く、ディーラーよりも安価なことが多い。
カー用品店 5,000円~10,000円 15,000円~35,000円 比較的手頃な価格で設置できるが、店舗によって技術力に差があることも。持ち込み品の取り付けも依頼できるが、別料金がかかる。
自動車整備工場 6,000円~13,000円 13,000円~25,000円 専門の技術者が作業を行うため、安心して依頼できる。費用は地域により変動。
※2024年8月現在

駐車監視機能付きドラレコの選び方

ここからは、駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際に重要な観点をお伝えします。

 

録画方式で選ぶ

駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際は、まず録画方式を確認します。衝撃検知録画、動体検知録画、常時録画の各方式には、それぞれ異なる特性と用途があります。

例えば、衝撃検知録画は、当て逃げやドアパンチの証拠を捉えるのに適していますし、動体検知録画は、不審者の接近やいたずらの記録に向いています。駐車環境やニーズに応じて最適な録画方式を選びましょう。

 

画質で選ぶ

相手のナンバープレートなど、事故時に必要となる情報を識別するには、一定以上の画質が必要です。

画質の良さは解像度と画素数で判断できます。現在の主流が200万画素、解析度フルハイビジョン(FHD)ですので、これら以上であることがひとつの目安です。WDR(ワイドダイナミックレンジ)やHDR(ハイダイナミックレンジ)対応が謳われている機種であれば、夜間や逆光時でもクリアな映像を記録できます。

そのほかにも、どのような状況でもLED信号機の色を正確に把握できるかも要チェックポイントです。

 

撮影範囲の広さで選ぶ

ドライブレコーダーに搭載されているカメラは大きく分けて、

  • 前方のみ1カメラ
  • 前方1カメラ+後方1カメラの計2カメラ
  • 360°カメラ

の3種類があります。

レンズの画角にもよりますが、カメラが1台よりは2台の方が、撮影範囲が広くなり、映像の死角は狭くなります。

レンズの画角(視野角)は広いほど良く、水平画角は130°以上、垂直画角は60°程度のものが現在の主流ですが、それぞれ180°以上、70°以上のものであれば、より広範囲の映像を記録できます。

360°カメラでは、前方と後方だけでなく、自動車の周辺を文字通り360°撮影できます。全天球カメラなどと呼ばれることもあります。

 

バッテリータイプで選ぶ

ドライブレコーダーの電源供給に使用するバッテリーは、以下の3タイプがあります。

  • 内蔵バッテリータイプ
ドライブレコーダー本体にバッテリーが内蔵されています。設置が簡単で、走行中に充電することができますが、長時間の録画には不向きです。

 

  • 車両バッテリータイプ
車両のバッテリーを使用するタイプで、バッテリーを充電する必要がありません。長時間の録画が可能な一方で、車両バッテリーに負担がかかるためバッテリー上がりに注意が必要です。

 

  • 外部バッテリータイプ
外付けの専用バッテリーを使用するため、車両バッテリーに負担をかけることなく長時間録画が可能となります。ただし、外部バッテリーの費用がかかる点と、他のタイプと比べて配線が複雑になる点に注意してください。

駐車時間や利用シーンによって適切なバッテリータイプを選ぶようにしましょう。

 

録画容量で選ぶ

録画データの空き容量がなくなると古い録画データが上書きされて消えてしまうため、容量が小さい機種では短い期間しかデータの保存ができません。

駐車監視機能を長時間使用する場合や、高画質の録画を行う際には、大容量の記憶媒体を利用できる機種を選び、ある程度長期間のデータを保存できる状態で使用すると必要なデータを保存しやすくなります。

 

そのほか、GPSやWi-Fi接続機能が付いているドラレコもあるので、これらの機能も併せて検討しましょう。

おすすめの駐車監視機能付きドラレコ9選

先ほど紹介した3つの録画方式別に、おすすめのドライブレコーダーを紹介します。

商品名 ユピテル marumie Q-32R パイオニア VREC-DH301D ケンウッド DRV-MR775C innowa Journey Plus S ケンウッド DRV-355 コムテック ZDR036 ユピテル Y-120d ユピテル Y-3100 セルスター CS-91FH
駐車監視録画方式 衝撃検知・動体検知 衝撃検知 衝撃検知 衝撃検知・動体検知 衝撃検知・動体検知 衝撃検知・動体検知 衝撃検知・常時録画 衝撃検知・動体検知・常時録画 衝撃検知・動体検知・常時録画
画質 最大360万画素

1440P

370万画素

1440P

370万画素

1080P

200万画素

1080P

200万画素

1440P

370万画素

1080P

200万画素

1080P

200万画素

1080P

200万画素

撮影範囲(水平×垂直×対角)

フロント:360°×240°

リア:128°×63°×155°

フロント:112°×60°×135°

リア:105°×55°×128°

フロント:139°×76°×162°

リア:131°×68°×163°

フロント:125°×61°×160°

リア:95°×55°×115°

フロント:122°×63°×150°

フロント:134°×70°×160°

リア:134°×70°×160°

フロント:140°×80°×160°

リア:140°×80°×160°

フロント・車内:138°×78°×162°

リア:128°×63°×155°

フロント:119°×62°×147°

リア:114°×61°×141°

バッテリータイプ 車両バッテリー 車両バッテリー 車両バッテリー

高耐熱リチウムポリマー電池、車両バッテリー

車両バッテリー 車両バッテリー 車両バッテリー 車両バッテリー 車両バッテリー
録画容量 最大128GB 最大128GB 最大128GB 最大32GB 最大32GB 最大128GB 最大128GB 最大128GB 最大64GB
参考価格 約31,000円~ 約23,000円~ 約25,000円~ 約15,000円~ 約12,000円~ 約26,000円~ 約17,000円~ 約38,000円~ 約23,000円~
※2024年8月現在

①衝撃検知録画でおすすめ

ユピテル marumie Q-32R

全周囲360°カメラと対角155°のリアカメラを搭載した、死角に強いドライブレコーダーです。

リアカメラは逆光や夜間にも対応可能で、運転中に後方のあおり運転を検知した場合、アラートと同時に自動映像保存を開始します。

前方車接近警告、車線逸脱警告といった運転サポート機能も搭載している高機能な製品です。

パイオニア VREC-DH301D

フロントカメラ370万画素の超高画質を実現し、カメラのデザインにもこだわった製品です。

ソニー製CMOSセンサーを使用しており、夜間も鮮明な映像を記録できます。衝撃の検出感度はOFFを含めて8段階に調整が可能です。


(駐車監視録画には別売りの駐車監視ユニットが必要です。)

ケンウッド DRV-MR775C

前後撮影対応の2カメラモデルです。前方カメラは約368万画素の高画質、高精細WQHD録画対応で、細部まで判別できる映像の撮影が可能です。

付属の駐車録画対応の車載電源ケーブルを使用して接続すると、最長24時間の「常時監視モード」「衝撃検知録画モード」で駐車時の安全対策が行えます。

 ②動体検知録画でおすすめ

innowa Journey Plus S

衝撃検知と動体検知に対応しています。広角レンズによる広い視野とフルHDでの録画が可能です。

SONY Exmor CMOSイメージセンサーによって、暗い場所でも高画質な映像を録画できます。サイズはコンパクトですが、3インチの液晶画面が見やすく、操作も簡単な設計になっています。

ケンウッド DRV-355

フルハイビジョン録画に対応しつつ、サイズがコンパクトなモデルです。

フロントカメラのみであるため比較的低価格で、コストを抑えたい方におすすめです。

別売りの電源を使用すれば最長24時間の衝撃検知とレンズ範囲内の動体検知が可能になり、検知前後計60秒録画保存します。エンジン停止時に電源供給して録画中のファイル破損を防止する「スーパーキャパシター」を搭載しています。


(駐車監視録画には別売りの電源コードが必要です。)

コムテック ZDR036

取り付け自由のセパレートタイプです。フロント・リアともにWQHD370万画素のカメラなので、高精度で録画できます。

フロントカメラに搭載されたセンサーにより、フロントカメラ前方の人や車の動きを検出して録画します。

衝撃クイック録画機能では、動体検知だけでなく衝撃検知による録画も可能です。

(駐車監視録画には別売りの電源コードが必要です。)

 ②常時録画でおすすめ

ユピテル Y-120

2つのカメラでカンタン操作が特徴のモデルです。

タイムラプス機能で長時間録画でき、駐車監視用コードを使うことで、車両のON/OFFと連動し駐車記録モード(タイムラプス)に自動で切替えられます。

フロント・リアともに「STARVIS」を搭載しており、夜間でも明瞭に録画できます。

(駐車監視録画には別売りの電源コードが必要です。)

ユピテル Y-3100

3つのカメラで前後・左右・車内の全方面を高画質で記録する高価格モデルです。

オプション不要で駐車監視機能が標準装備されており、タイムラプス機能で駐車時に長時間の録画が可能です。

ただし、駐車時も走行中と同様の映像で録画するには、別売りオプションが必要です。衝撃検知・動作検知にも対応しています。

セルスター CS-91FH

2つのカメラで前後のフルハイビジョンの録画が可能なモデルです。

常時録画のほか、衝撃検知や動作検知も組み合わせが可能です。

パーキングモードで、画質を抑えることで長時間録画をすることが可能です。

(別売りオプションの常時電源コードが必要です。)

社用車へのドラレコ導入も増加

近年、従業員の安全性向上を目的として、社用車にドライブレコーダーを設置する企業が増加しています。法人向けのドライブレコーダーには、一般的な機能に加えて、危険運転や速度超過をアラートで知らせる「安全運転支援機能」、GPSを活用した「位置情報取得機能」などが搭載されており、データをクラウド上に保存できるものもあります。

これらの機能を活用することで、交通事故を未然に防止できるだけでなく、効率よく業務を遂行できるようになり、従業員にも企業にも多くのメリットをもたらします。

 

法人におすすめのドライブレコーダーについては以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

参考記事:法人向け!通信型ドライブレコーダーとは|メリットや活用方法も紹介

まとめ

ドライブレコーダーの駐車監視機能は、駐車中の車両の安全性を高めるために重要な役割を果たします。ただし、バッテリーの消耗やデータ管理の手間に注意する必要があります。

主な録画方式には、衝撃検知録画、動体検知録画、常時録画の3つがあります。それぞれ異なるメリットがあり、利用者のニーズや駐車環境に応じて選択することが大切です。

画質、撮影範囲、バッテリータイプ、録画容量などの観点から、自分に合ったドライブレコーダーを選び、より安心できるカーライフを実現しましょう。

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