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2024.08.28

ドライブレコーダーの動体検知録画とは?おすすめ商品も紹介!

動体検知録画とは、ドライブレコーダーの主要な録画方式のひとつであり、車両に設置されたドライブレコーダーが人や物の動きを検知した際に自動で映像を記録する機能のことです。この機能によって録画された映像は、事故やトラブルが発生した際の証拠として活用することができ、スムーズな問題解決に役立ちます。

 

この記事でわかること

  • 動体検知録画のメリットと注意点
  • 動体検知録画の有効範囲
  • 動体検知録画方式でおすすめのドライブレコーダー

 

ドライブレコーダーの選び方や料金相場についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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ドライブレコーダーの動体検知録画とは

ドライブレコーダーは、運転中や駐車中に周囲の映像や音声を記録できる車載装置です。映像を録画することで、交通事故に遭った場合や駐車時に車上荒らしの被害に遭った場合などの証拠映像を残せます。また、設置しているだけでも、あおり運転などの危険運転を抑止する効果があります。

 

動体検知録画とは、ドライブレコーダーの録画方式のひとつであり、モーションセンサー録画とも呼ばれます。車の周囲で人や物に動きがあった際に自動で録画を開始する機能で、駐車中に近づいてくる不審者や、当て逃げの瞬間を捉えるのに有効です。

駐車監視機能の3つの録画方式

ドライブレコーダーには、運転中だけでなく駐車時にも周囲を撮影する機能があります。

動体検知録画は、こうした「駐車監視機能」でも用いられることが多い方式で、ほかに「衝撃検知録画」「常時録画」があります。以下で、3つの録画方式について紹介します。

 

①動体検知録画

モーションセンサー録画(モーション検知録画)などとも呼ばれ、人や物の動きを検知した際に撮影を始める録画方式です。

撮影範囲内に人や車などが近づき、センサーが働いた場合に、その前後の映像を記録します。主に車に不審者が近づいた場合、車上荒らしや車にいたずらをされた場合などの状況を映像に残せる機能です。

動く物に反応する機能のため、人通りが多い場所には向いていません。通行人が通るたびにセンサーが検知して録画してしまい、不要な映像ファイルが大量に作成されることでメモリ容量が不足しやすくなるためです。また、車のバッテリーに負荷がかかりやすくなる点にも注意が必要です。

 

②衝撃検知録画

車両が受けた衝撃を検知して撮影を始める録画方式です。車のガラスやボディに物がぶつかった場合や、振動、傾きが加わった場合などに検知し、その前後の映像を記録します。

「駐車中に車をぶつけられた」「ガラスを割られて車内の物を盗まれた」「ジャッキアップをしてタイヤやホイールが盗まれた」など、車両へのさまざまな衝撃や傾きを検知して車両周辺の状況を撮影します。

衝撃の検知前と検知後の一定時間の映像を残す機能のため、検知していない事象については映像が残りません。どの程度の衝撃を検知してほしいかは、状況に応じて設定が可能です。

 

衝撃検知録画の感度などについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

参考記事:ドライブレコーダーの衝撃検知録画とは?感度やおすすめ商品も紹介!

 

③常時録画

常時録画は、車のエンジンを止めてからも周囲を継続して撮影する録画方式です。

車両にかかる衝撃、動体検知などのきっかけとは関係なく映像が残せるため、トラブルが発生した場合の映像を撮り逃しにくい特長があります。長時間録画のため録画データの容量が大きくなり、録画中に使用する電気によって車のバッテリーに大きな負荷がかかるといったデメリットもあります。

 

なお、ドライブレコーダーの駐車監視機能については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

参考記事:ドライブレコーダーの駐車監視機能とは?録画方式やメリットも解説

動体検知録画の有効範囲はどのくらい?

ドライブレコーダーの動体検知録画が有効な範囲は、メーカーや機種、設置場所、周囲の環境などの条件によって異なります。

フロントカメラのみで動体検知を行う機種の場合、フロントカメラでカバーできる撮影範囲が、動体検知録画の有効範囲となります。

360°カメラや、フロント・リアの両方で動体検知を行う機種の場合は車の全周に対して有効です。

車からの距離は、一般的に約3~5 mまで接近した際に捉えられるようになっているものが多いです。

動体検知録画のメリットと注意点

ここでは、ドライブレコーダーの駐車監視機能の録画方式のひとつである動体検知録画のメリットと、使用する際の注意点について詳しく解説します。

 

メリット

動体検知録画は、駐車中にカメラが物体の動きを検知するのに対応して、自動で録画を行う機能です。駐車中にいたずらや車上荒らしなどの被害に遭った場合にも映像が記録されているので、証拠として提出できる点が大きなメリットです。

 

特に、車両が無人の状態でも、動きが検出された瞬間を含めて録画が行われるため、安心感が高まります。平常時の映像は記録されないため、メモリーカードの容量を節約でき、重要なシーンのみを効率的に保存することが可能です。

 

注意点

一方で動体検知録画機能を使用する際には注意点もあります。

カメラに搭載されたセンサーの感度が低いと、小さな動きや遠くの動きを検知できない場合があります。

逆に感度が高すぎると、風で揺れる木の葉や車のライトの反射などを誤検知してしまう場合もあります。

 

重要な瞬間を録画できなかったり、不要な録画データが溜まってしまうこともあるため、設置場所を工夫したり、センサーの感度を調整したりする必要があります。

動体検知録画方式ドラレコの料金相場

ドライブレコーダーを導入する際は、本体の購入費用に加えて設置費用も必要となります。一般的な料金相場を紹介します。

 

ドラレコ本体の費用

動体検知録画機能を搭載しているドライブレコーダーにはさまざまな機種があり、安いものでは10,000円以下でも購入可能です。ただし、2カメラや360°カメラの機種、より高性能なセンサーや追加機能が搭載された機種では、30,000円以上するものもあります。


ちなみに、衝撃検知録画タイプの主な販売価格は、5,000円から30,000円程度です。

搭載機種が限られている常時録画タイプは10,000円程度から販売されていますが、多機能な機種の場合40,000円を超えるものもあり、比較的高価格な傾向にあります。

 

設置費用

設置費用は、依頼する業者や設置条件によって異なります。

 
依頼先 前のみ設置 前後に設置 特徴
カーディーラー 9,000円~15,000円 15,000円~45,000円 信頼性が高く車両の保証も受けられることが多いが、費用は比較的高め。

ドラレコメーカー出張サービス

6,000円~13,000円 12,000円~25,000円 自宅や職場での設置が可能で利便性が高く、ディーラーよりも安価なことが多い。
カー用品店 5,000円~10,000円 15,000円~35,000円 比較的手頃な価格で設置できるが、店舗によって技術力に差があることも。持ち込み品の取り付けも依頼できるが、別料金がかかる。
自動車整備工場 6,000円~13,000円 13,000円~25,000円 専門の技術者が作業を行うため、安心して依頼できる。費用は地域により変動。
※2024年8月現在

動体検知録画方式ドラレコの選び方

ここからは、動態検知録画を含む、駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際に重要な観点をお伝えします。

 

録画方式で選ぶ

駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際は、まず録画方式を確認します。動体検知録画、衝撃検知録画、常時録画の各方式には、それぞれ異なる特性と用途があります。

例えば、動体検知録画は、不審者の接近やいたずらの記録に向いていますし、衝撃検知録画は、当て逃げやドアパンチの証拠を捉えるのに適しています。駐車環境やニーズに応じて最適な録画方式を選びましょう。

 

画質で選ぶ

相手のナンバープレートなど、事故時に必要となる情報を識別するには、一定以上の画質が必要です。

画質の良さは解像度と画素数で判断できます。現在の主流が200万画素、解析度フルハイビジョン(FHD)ですので、これら以上であることがひとつの目安です。WDR(ワイドダイナミックレンジ)やHDR(ハイダイナミックレンジ)対応が謳われている機種であれば、夜間や逆光時でもクリアな映像を記録できます。

そのほかにも、どのような状況でもLED信号機の色を正確に把握できるかも要チェックポイントです。

 

撮影範囲の広さで選ぶ

ドライブレコーダーに搭載されているカメラは大きく分けて、

  • 前方のみ1カメラ
  • 前方1カメラ+後方1カメラの計2カメラ
  • 360°カメラ

の3種類があります。

レンズの画角にもよりますが、カメラが1台よりは2台の方が、撮影範囲が広くなり、映像の死角は狭くなります。

レンズの画角(視野角)は広いほど良く、水平画角は130°以上、垂直画角は60°程度のものが現在の主流ですが、それぞれ180°以上、70°以上のものであれば、より広範囲の映像を記録できます。

360°カメラでは、前方と後方だけでなく、自動車の周辺を文字通り360°撮影できます。全天球カメラなどと呼ばれることもあります。

 

バッテリータイプで選ぶ

ドライブレコーダーの電源供給に使用するバッテリーは、以下の3タイプがあります。

  • 内蔵バッテリータイプ
ドライブレコーダー本体にバッテリーが内蔵されています。設置が簡単で、走行中に充電することができますが、長時間の録画には不向きです。

 

  • 車両バッテリータイプ
車両のバッテリーを使用するタイプで、バッテリーを充電する必要がありません。長時間の録画が可能な一方で、車両バッテリーに負担がかかるためバッテリー上がりに注意が必要です。

 

  • 外部バッテリータイプ
外付けの専用バッテリーを使用するため、車両バッテリーに負担をかけることなく長時間録画が可能となります。ただし、外部バッテリーの費用がかかる点と、他のタイプと比べて配線が複雑になる点に注意してください。

駐車時間や利用シーンによって適切なバッテリータイプを選ぶようにしましょう。

 

録画容量で選ぶ

録画データの空き容量がなくなると古い録画データが上書きされて消えてしまうため、容量が小さい機種では短い期間しかデータの保存ができません。

駐車監視機能を長時間使用する場合や、高画質の録画を行う際には、大容量の記憶媒体を利用できる機種を選び、ある程度長期間のデータを保存できる状態で使用すると必要なデータを保存しやすくなります。

 

そのほか、GPSやWi-Fi接続機能が付いているドラレコもあるので、これらの機能も併せて検討しましょう。

おすすめの動体検知録画方式ドラレコ3選

先ほど紹介した3つの録画方式別に、おすすめのドライブレコーダーを紹介します。

商品名 innowa Journey Plus S ケンウッド DRV-355 コムテック ZDR036
駐車監視録画方式 衝撃検知・動体検知 衝撃検知・動体検知 衝撃検知・動体検知
画質

1080P

200万画素

1080P

200万画素

1440P

370万画素

撮影範囲(水平×垂直×対角)

フロント:125°×61°×160°

リア:95°×55°×115°

フロント:122°×63°×150°

フロント:134°×70°×160°

リア:134°×70°×160°

バッテリータイプ 高耐熱リチウムポリマー電池、車両バッテリー 車両バッテリー 車両バッテリー
録画容量 最大32GB 最大32GB 最大128GB
参考価格 約15,000円~ 約12,000円~ 約26,000円~
※2024年8月現在

innowa Journey Plus S

衝撃検知と動体検知に対応しています。広角レンズによる広い視野とフルHDでの録画が可能です。

SONY Exmor CMOSイメージセンサーによって、暗い場所でも高画質な映像を録画できます。サイズはコンパクトですが、3インチの液晶画面が見やすく、操作も簡単な設計になっています。

ケンウッド DRV-355

フルハイビジョン録画に対応しつつ、サイズがコンパクトなモデルです。

フロントカメラのみであるため比較的低価格で、コストを抑えたい方におすすめです。

別売りの電源を使用すれば最長24時間の衝撃検知とレンズ範囲内の動体検知が可能になり、検知前後計60秒録画保存します。エンジン停止時に電源供給して録画中のファイル破損を防止する「スーパーキャパシター」を搭載しています。


(駐車監視録画には別売りの電源コードが必要です。)

コムテック ZDR036

取り付け自由のセパレートタイプです。フロント・リアともにWQHD370万画素のカメラなので、高精度で録画できます。

フロントカメラに搭載されたセンサーにより、フロントカメラ前方の人や車の動きを検出して録画します。

衝撃クイック録画機能では、動体検知だけでなく衝撃検知による録画も可能です。

(駐車監視録画には別売りの電源コードが必要です。)

社用車へのドラレコ導入も増加

近年、従業員の安全性向上を目的として、社用車にドライブレコーダーを設置する企業が増加しています。法人向けのドライブレコーダーには、一般的な機能に加えて、危険運転や速度超過をアラートで知らせる「安全運転支援機能」、GPSを活用した「位置情報取得機能」などが搭載されており、データをクラウド上に保存できるものもあります。

これらの機能を活用することで、交通事故を未然に防止できるだけでなく、効率よく業務を遂行できるようになり、従業員にも企業にも多くのメリットをもたらします。

 

法人におすすめのドライブレコーダーについては以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

参考記事:法人向け!通信型ドライブレコーダーとは|メリットや活用方法も紹介

まとめ

ドライブレコーダーの動体検知録画は、車に人や物が近づくのを検知して自動で映像を記録する録画方式で、車上荒らしやいたずらの証拠として役立ちます。

動体検知録画には、必要なシーンだけを記録できるといったメリットがある一方で、誤検知や環境による誤作動といった注意点もあります。選ぶ際には、撮影範囲の広さや画質の高さ、バッテリーの種類、録画容量などを比較検討することが重要です。

カーライフに合わせて最適なドライブレコーダーを選び、車の安全管理に役立ててください。

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