ドライブレコーダーの衝撃検知録画とは?感度やおすすめ商品も紹介!
衝撃検知録画とは、ドライブレコーダーの主要な録画方式のひとつであり、車両に設置されたドライブレコーダーが衝撃や振動を検知した際に自動で映像を記録する機能のことです。この機能によって録画された映像は、事故やトラブルが発生した際の証拠として活用することができ、スムーズな問題解決に役立ちます。
この記事でわかること
- 衝撃検知録画のメリットと注意点
- 衝撃検知録画の感度
- 衝撃検知録画方式でおすすめのドライブレコーダー
ドライブレコーダーの選び方や料金相場についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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ドライブレコーダーの衝撃検知録画とは
ドライブレコーダーは、運転中や駐車時に周囲の映像や音声を記録できる車載装置です。映像を録画することで、交通事故に遭った場合や駐車時に車上荒らしの被害に遭った場合などの証拠映像を残せます。また、設置しているだけでも、あおり運転などの危険運転を抑止する効果があります。
衝撃検知録画とは、ドライブレコーダーの録画機能のひとつであり、Gセンサー録画とも呼ばれます。車両に何かがぶつかった衝撃などを検知すると自動で録画を開始し、当て逃げや車上荒らしの証拠を映像で記録します。
駐車監視機能の3つの録画方式
ドライブレコーダーには、運転中だけでなく駐車時にも周囲を撮影する機能があります。
衝撃検知録画は、こうした「駐車監視機能」でも用いられることが多い方式で、ほかに「動体検知録画」、「常時録画」があります。以下で、3つの録画方式について紹介します。
①衝撃検知録画
車両が受けた衝撃を検知して撮影を始める録画方式です。車のガラスやボディに物がぶつかった場合や、振動、傾きが加わった場合などに検知し、その前後の映像を記録します。
「駐車中に車をぶつけられた」「ガラスを割られて車内の物を盗まれた」「ジャッキアップをしてタイヤやホイールが盗まれた」など、車両へのさまざまな衝撃や傾きを検知して車両周辺の状況を撮影します。
衝撃の検知前と検知後の一定時間の映像を残す機能のため、検知していない事象については映像が残りません。どの程度の衝撃を検知してほしいかは、状況に応じて設定が可能です。
②動体検知録画
モーションセンサー録画(モーション検知録画)などとも呼ばれ、人や物の動きを検知した際に撮影を始める録画方式です。
撮影範囲内に人や車などが近づき、センサーが働いた場合に、その前後の映像を記録します。主に車に不審者が近づいた場合、車上荒らしや車にいたずらをされた場合などの状況を映像に残せる機能です。
動く物に反応する機能のため、人通りが多い場所には向いていません。通行人が通るたびにセンサーが検知して録画してしまい、不要な映像ファイルが大量に作成されることでメモリ容量が不足しやすくなるためです。また、車のバッテリーに負荷がかかりやすくなる点にも注意が必要です。
動体検知録画の有効範囲などについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
参考記事:ドライブレコーダーの動体検知録画とは?おすすめ商品も紹介!
③常時録画
常時録画は、車のエンジンを止めてからも周囲を継続して撮影する録画方式です。
車両にかかる衝撃、動体検知などのきっかけとは関係なく映像が残せるため、トラブルが発生した場合の映像を撮り逃しにくい特長があります。長時間録画のため録画データの容量が大きくなり、録画中に使用する電気によって車のバッテリーに大きな負荷がかかるといったデメリットもあります。
なお、ドライブレコーダーの駐車監視機能については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
衝撃検知録画の感度はどのくらい?
衝撃検知録画機能は、メーカーや機種によって検知できる衝撃の感度が異なります。衝撃検知技術は進化を続けている技術です。近年では、2 g(重力加速度)以上の衝撃を検知できる機種が多く、衝突の衝撃から衝撃を受けた方向や速度などさまざまな情報の取得も可能になりました。
市販されているドライブレコーダーは一般的に0.1 g程度からの衝撃を検知することが多いです。
ただし、高い感度では車が軽く揺れただけでも検知する場合があり、ドアをノックした際や大雨、強風も検知してしまうなど、不要な録画が多くなってしまいます。衝撃検知の感度は設定できるため、自分で適切な感度に調節するのがおすすめです。
衝撃検知録画のメリットと注意点
衝撃検知録画を使用するのは、バッテリーの負担軽減などといった利点がある一方、衝撃を感じない場合に記録されないといった注意点にも目を向けておく必要があります。
メリット
衝撃検知録画では車が衝撃を受けた際、一時的に撮影して映像を残すため、通常の状態では電力がかからずバッテリーの負担が軽減されます。
また、トラブルが発生した時点の映像だけを録画するため、長時間の録画データが作成されることなく、トラブル発生時の映像を探しやすいといったメリットがあります。
保存する録画データの容量が抑えられるため、容量不足になり録画データがすぐに上書きされる、あるいは必要な場面で録画ができなくなるといったリスクの軽減にもつながります。
注意点
衝撃検知録画機能は、センサーが衝撃を検知できない場合には録画しません。もし車に大きな衝撃を与えない方法で車上狙いやいたずらをされるとセンサーが検知しないため、その状況は映像で残せません。
センサーの感度は設定できるため、どの程度の衝撃で録画されるのかを確認してから調整することが大切です。
衝撃検知録画方式ドラレコの料金相場
ドライブレコーダーを導入する際は、本体の購入費用に加えて設置費用も必要となります。一般的な料金相場を紹介します。
ドラレコ本体の費用
衝撃検知録画機能を搭載しているドライブレコーダーにはさまざまな機種があり、安いものでは数千円程度でも購入可能です。
カメラ数や画質、搭載機能によって価格が異なり、5,000円程度から30,000円以上のものまで幅広い価格で販売されています。販売している価格帯は幅広いものの、2万円台と3万円台の製品が比較的多くみられます。
ちなみに、動体検知録画タイプの主な販売価格は、10,000円以下から30,000円程度です。
搭載機種が限られている常時録画タイプは10,000円程度から販売されていますが、多機能な機種の場合40,000円を超えるものもあり、比較的高価格な傾向にあります。
設置費用
設置費用は、依頼する業者や設置条件によって異なります。
依頼先 | 前のみ設置 | 前後に設置 | 特徴 |
---|---|---|---|
カーディーラー | 9,000円~15,000円 | 15,000円~45,000円 | 信頼性が高く車両の保証も受けられることが多いが、費用は比較的高め。 |
ドラレコメーカー出張サービス |
6,000円~13,000円 | 12,000円~25,000円 | 自宅や職場での設置が可能で利便性が高く、ディーラーよりも安価なことが多い。 |
カー用品店 | 5,000円~10,000円 | 15,000円~35,000円 | 比較的手頃な価格で設置できるが、店舗によって技術力に差があることも。持ち込み品の取り付けも依頼できるが、別料金がかかる。 |
自動車整備工場 | 6,000円~13,000円 | 13,000円~25,000円 | 専門の技術者が作業を行うため、安心して依頼できる。費用は地域により変動。 |
衝撃検知録画方式ドラレコの選び方
ここからは、駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際に重要な観点をお伝えします。
録画方式で選ぶ
駐車監視機能付きドライブレコーダーを選ぶ際は、まず録画方式を確認します。衝撃検知録画、動体検知録画、常時録画の各方式には、それぞれ異なる特性と用途があります。
例えば、衝撃検知録画は、当て逃げやドアパンチの証拠を捉えるのに適していますし、動体検知録画は、不審者の接近やいたずらの記録に向いています。駐車環境やニーズに応じて最適な録画方式を選びましょう。
画質で選ぶ
相手のナンバープレートなど、事故時に必要となる情報を識別するには、一定以上の画質が必要です。
画質の良さは解像度と画素数で判断できます。現在の主流が200万画素、解析度フルハイビジョン(FHD)ですので、これら以上であることがひとつの目安です。WDR(ワイドダイナミックレンジ)やHDR(ハイダイナミックレンジ)対応が謳われている機種であれば、夜間や逆光時でもクリアな映像を記録できます。
そのほかにも、どのような状況でもLED信号機の色を正確に把握できるかも要チェックポイントです。
撮影範囲の広さで選ぶ
ドライブレコーダーに搭載されているカメラは大きく分けて、
- 前方のみ1カメラ
- 前方1カメラ+後方1カメラの計2カメラ
- 360°カメラ
の3種類があります。
レンズの画角にもよりますが、カメラが1台よりは2台の方が、撮影範囲が広くなり、映像の死角は狭くなります。
レンズの画角(視野角)は広いほど良く、水平画角は130°以上、垂直画角は60°程度のものが現在の主流ですが、それぞれ180°以上、70°以上のものであれば、より広範囲の映像を記録できます。
360°カメラでは、前方と後方だけでなく、自動車の周辺を文字通り360°撮影できます。全天球カメラなどと呼ばれることもあります。
バッテリータイプで選ぶ
ドライブレコーダーの電源供給に使用するバッテリーは、以下の3タイプがあります。
- 内蔵バッテリータイプ
- 車両バッテリータイプ
- 外部バッテリータイプ
駐車時間や利用シーンによって適切なバッテリータイプを選ぶようにしましょう。
録画容量で選ぶ
録画データの空き容量がなくなると古い録画データが上書きされて消えてしまうため、容量が小さい機種では短い期間しかデータの保存ができません。
駐車監視機能を長時間使用する場合や、高画質の録画を行う際には、大容量の記憶媒体を利用できる機種を選び、ある程度長期間のデータを保存できる状態で使用すると必要なデータを保存しやすくなります。
そのほか、GPSやWi-Fi接続機能が付いているドラレコもあるので、これらの機能も併せて検討しましょう。
おすすめの衝撃検知録画方式ドラレコ3選
先ほど紹介した3つの録画方式別に、おすすめのドライブレコーダーを紹介します。
商品名 | ユピテル marumie Q-32R | パイオニア VREC-DH301D | ケンウッド DRV-MR775C |
---|---|---|---|
駐車監視録画方式 | 衝撃検知・動体検知 | 衝撃検知 | 衝撃検知 |
画質 | 最大360万画素 |
1440P 370万画素 |
1440P 370万画素 |
撮影範囲(水平×垂直×対角) |
フロント:360°×240° リア:128°×63°×155° |
フロント:112°×60°×135° リア:105°×55°×128° |
フロント:139°×76°×162° リア:131°×68°×163° |
バッテリータイプ | 車両バッテリー | 車両バッテリー | 車両バッテリー |
録画容量 | 最大128GB | 最大128GB | 最大128GB |
参考価格 | 約31,000円~ | 約23,000円~ | 約25,000円~ |
ユピテル marumie Q-32R
全周囲360°カメラと対角155°のリアカメラを搭載した、死角に強いドライブレコーダーです。
リアカメラは逆光や夜間にも対応可能で、運転中に後方のあおり運転を検知した場合、アラートと同時に自動映像保存を開始します。
前方車接近警告、車線逸脱警告といった運転サポート機能も搭載している高機能な製品です。
パイオニア VREC-DH301D
フロントカメラ370万画素の超高画質を実現し、カメラのデザインにもこだわった製品です。
ソニー製CMOSセンサーを使用しており、夜間も鮮明な映像を記録できます。衝撃の検出感度はOFFを含めて8段階に調整が可能です。
(駐車監視録画には別売りの駐車監視ユニットが必要です。)
ケンウッド DRV-MR775C
前後撮影対応の2カメラモデルです。前方カメラは約368万画素の高画質、高精細WQHD録画対応で、細部まで判別できる映像の撮影が可能です。
付属の駐車録画対応の車載電源ケーブルを使用して接続すると、最長24時間の「常時監視モード」「衝撃検知録画モード」で駐車時の安全対策が行えます。
社用車へのドラレコ導入も増加
近年、従業員の安全性向上を目的として、社用車にドライブレコーダーを設置する企業が増加しています。法人向けのドライブレコーダーには、一般的な機能に加えて、危険運転や速度超過をアラートで知らせる「安全運転支援機能」、GPSを活用した「位置情報取得機能」などが搭載されており、データをクラウド上に保存できるものもあります。
これらの機能を活用することで、交通事故を未然に防止できるだけでなく、効率よく業務を遂行できるようになり、従業員にも企業にも多くのメリットをもたらします。
法人におすすめのドライブレコーダーについては以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。
参考記事:法人向け!通信型ドライブレコーダーとは|メリットや活用方法も紹介まとめ
ドライブレコーダーの衝撃検知録画は、車に衝撃が加わったことを検知して自動で映像を記録する録画方式で、当て逃げや車上荒らしの証拠を残すのに有効です。
感度設定を適切に行うことで、不要な録画を防ぎながら必要な時にしっかりと証拠映像を記録することができます。
衝撃検知録画は、「動体検知録画」「常時録画」と同様に、駐車時の車両の安全を守る駐車監視機能の主な録画方式のひとつです。衝撃検知録画に対応する機種を選ぶ場合、画質の良さや撮影範囲、バッテリータイプ、録画容量などを比較して選ぶのがおすすめです。
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