コニカミノルタ株式会社は、創業から培った複写機やカメラの開発技術を「デジタルワークプレイス」「プロフェッショナルプリント」「ヘルスケア」「インダストリー」の4つの事業へ派生させ新しい価値提供をしています。
社用車については、従業員やグループ社員が外出する際の移動手段や運搬手段などに使用。
拠点ごとに独自のシステムで管理していた社用車の利便性を向上するべく、一括管理できる方法を探していました。
Bqey導入で実現したユーザーの利便性向上について、社用車の管理を一手に担っているコニカミノルタ株式会社 総務部の高橋豊様にお伺いしました。
- 拠点ごとに独自の社用車予約・管理システムを利用しており運用が統一できていない
- 全社での社用車管理やコスト最適化などに対してデータ活用できない
- 一部の拠点で社用車予約・管理システムのライセンス期限が近づく
- 社用車予約をスマートフォン上で直感的に操作可能
- 鍵の貸し出しもスマートフォン上で完結
- ユーザーに全拠点で統一した新しい体験を提供しDXを推進
- データを活用して社用車の予約状況を可視化
- 利用率が低い車両を減車や車種変更でコスト削減
- 安全運転意識向上のための講習会を開催
管理者目線での利便性ではなく、ユーザー目線での利便性を考えBqeyを導入
拠点ごとに導入していた社用車の予約・管理システムを全社で一括管理したい
コニカミノルタでは従業員の移動や荷物の運搬など日常業務に社用車を利用していますが、その予約や車両管理は、関東/東海/大阪/神戸のエリアごとに別々のシステムを導入したり自らシステムを構築したりすることで行われていました。
「そのため、システム間でデータの互換性がなく、貸し出しデータなどを活用できる体制も整っていない状況でした。社用車の管理コストについても適正かどうかが分からず、デジタイゼーションができていなかったということになります」(コニカミノルタ 高橋氏)
そのような状況の中で、一部の拠点では社用車予約・管理システムのライセンス期限が近づいており、新たなシステムの導入が必須になっていました。
「総務部では、総務部門が行う業務全般について“総務DX”という取り組みを行っていました。その一環として、社用車業務のDXとして“NORU”というプロジェクトを立ち上げ、新たな社用車予約・管理システムを導入することとなりました」
Bqeyの導入で管理者側の課題とユーザー側の課題を同時に解決
数社の社用車予約・管理システムを比較検討し、導入の有力候補と考えていたシステムがあったのですが、Bqeyを知ってからその考えが変わったそうです。
「Bqeyの機能を知るうちに、同時期に検討していた他社システムよりも3つの点で優れていると判断しました。1つ目は、社用車の予約がPCで行えることはもちろん、スマートフォン上で直感的に操作できることでした。2つ目は、車の解錠・施錠もスマートフォン上で完結でき、鍵の受け渡し自体が必要なくなることです。3つ目は、車1台あたりの課金制となっているところです。全ユーザーへの貸し出し用として活用しますので、利用者の増加に伴って課金額が増えていくような料金システムだとコストも増大してしまいますが、弊社の運用面にも合致していると感じました」
高橋氏が着目した1つ目と2つ目の点は、管理者目線での利便性ではなく、ユーザー目線での利便性でした
「もともとは『データを活用したい』というニーズから社用車予約・管理システムの導入を考えていたのですが、どのベンダーの社用車予約・管理システムを見てもそれは対応していました。その点、Bqeyの機能は、社用車を利用するユーザーに新しい体験を提供することができると考えました」
当初は、ベンダーの社用車予約・管理システムを導入するのではなく、自社で内製化するという話もあったといいます
「システム開発ができる弊社のグループ会社もありますので、当初は内製化も考えました。しかし内製すると、ユーザー目線での利便性に対する知見がないシステムになっていたと思います。そういったことを考えると、東海理化様に色々とご協力いただいた上で最適なシステムを導入することができました」
Bqeyの導入によって、管理者側の課題とユーザー側の課題を同時に解決することができています
「管理者側の課題解決は、利用状況のデータ化ができたことです。このデータを利用して、社用車の台数を最適化したり安全運転管理に活用したりといったことを考えています。ユーザー側の課題解決としては、エリアごとに予約方法が異なるという不便さが解消され、利便性が向上したと考えています」
同社がBqeyを導入するにあたり、予算よりもオーバーしている点が問題となりました。その際には、Bqey導入後はデータを活用することで適切な社用車コストへと導くことができることを説明し、導入の承認を得ることができました。今後は、Bqeyを活用することで社用車の適正台数化を進める予定です。
「Bqeyの導入が決まり、運用の1ヵ月前には各拠点の部門の代表者を対象に、全社でのBqey活用に向けた周知を行いました。さらに1週間前には、全ユーザーに向けBqeyの説明会を実施しましたが、おおむね好意的な反応でした」
社用車の利用率を可視化。予約件数が低い車両を減車や車種変更することでコスト削減へ
コニカミノルタがBqeyを導入してから約半年が経過しましたが、社用車の利用状況の可視化など、データの活用が進んでいます。
「社用車の利用状況を可視化し、利用率が低い車両については今後、減車や車種変更をしていくことでコスト削減へとつなげていこうと考えています。これまでは、エリアごとに社用車の利用状況が異なり、データの比較もできなかったため、社用車のリース継続可否の判断が難しい面がありました。今回、全社横断的にシステムを導入したことで利用率の可視化につながり、客観的なデータとして減車や車種変更の判断ができるようになりました」
また、同社では今後、Bqeyで蓄積したデータを活用し、安全運転講習会の受講状況と連携させることなどを考えています。
「こういった講習会は、これまでも社用車のユーザーに参加を義務付けていましたが、受講者のデータが十分に活用できていませんでした。今回のBqey導入で社用車利用データの蓄積が可能となったので、社用車の利用者にピンポイントで『○月×日の講習会を受講してください』といったリマインドメールの送信、講習会の未受講者に対して社用車の利用資格を制限するといったこともできたらと考えています」
社名 | コニカミノルタ 株式会社 |
---|---|
事業内容 | デジタルワークプレイス事業・プロフェッショナルプリント事業・ヘルスケア事業・インダストリー事業 |
URL | https://www.konicaminolta.com/jp-ja/index.html/ |