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2022.07.29

MaaSとは何?MaaSとはどのようなサービスがある?メリット・事例を解説【2023年版】

交通革命として世界的な注目を集めるMaaS。日本でも実証実験などが行われていますが、「いまいちよくわからない」「事例を具体的に知りたい」という方も多いのではないでしょうか。

今回はMaaSとはどのようなものか、MaaSのメリットや海外事例も交えて解説します。

MaaSとは何か?わかりやすく解説

MaaSとは何を意味するのか、類語との違いも交えて解説します。

MaaSの意味・読み方は? SaaS・‎CASEとはどう違う?

MaaS(Mobility as a Service)とは、さまざまな移動手段を、AIなどの技術を使って一つのサービスにまとめることを意味します。読み方は「マース」と読むのが主流です。MaaSとともによく使われる単語に、SaaS・CASEがあります。それぞれの意味とMaaSとの違いは、下記の通りです。

国土交通省が指針とするMaaSの統合レベル

スウェーデンの研究者によると、MaaSは統合の程度によって5つのレベルに分けられるとされます。この統合レベルは、国土交通省によるMaaS推進政策においても、議論の指標となっています。

日本では交通系アプリが普及しており、現在レベル1が達成されています。私鉄・JRを横断して乗り放題となるサービスを提供しているところもあり、一部でレベル2・レベル3も実現された状態です。

MaaSの主なメリットとは?日常から観光まで幅広い領域を革新

MaaSでは、自家用車やバス・トラックなどのシェアリングやオンデマンド運行、スマホによる解錠といった複数サービスを連携し、大きなメリットを得ることを目指します。ここからは、MaaSの主なメリットについて解説します。

自動車の配車や配送業務の効率化

MaaSを活用してプラットフォームを整えることで、利用者の予約状況が一目でわかるようになります。非対面で鍵を受け渡しできれば、レンタカーや社用車を容易にシェアできるため、時間・コストの削減も可能です。また、配送トラックのシェアを行いやすくすることで、業務の負担軽減や生産性向上が期待できます。無駄な車の移動を抑制して、混雑解消や排ガス減少にもつながります。

地方での移動サポートで交通弱者を減らす

MaaSは、車を持たない人が移動しにくい「交通弱者問題」解消の手段としても注目されています。予約管理システムにAIを搭載し、利用者の希望に応じてバスの出発時間やルートを簡単に決めることもできます。自動運転技術が発達すれば、その時間に合わせて自動運転バスを走らせることも可能です。MaaSによって運転手の人手不足やバスの採算割れといった問題を緩和し、地方の交通弱者を減らすことが期待されます。

検索から決済まで一元化、仕事や観光を便利・簡単に

MaaSのプラットフォーム上では、公共交通機関やレンタカー・シェアサイクルなども含めてルート検索・決済が行えます。自家用車を使わずとも移動しやすいため、観光促進できる点がメリットです。将来的には、観光施設やホテルまで同一プラットフォーム上で決済できることが期待されています。

MaaSの海外事例とは?どのようなサービスがあるかご紹介

ここからは、海外ではどのような取り組みが行われているのか、MaaSの海外事例をご紹介します。

モビリティ革命の先駆者・フィンランド「Whim」

フィンランドはWhim(ウィム)というサービスにより、世界に先駆けてMaaSを実現しました。背景には、下記のような課題がありました。

  • 交通手段のおよそ80%が自家用車
  • 交通渋滞・環境汚染・交通弱者の問題が深刻
  • 人口が増加する都市圏では、公共交通手段への移行が必要

Whimを利用すると、30日パスや1回ごとの決済により、公共交通機関やシェアサイクル・eスクーターなどから指定したものに乗れます。Whimにより、公共交通による移動が48%から74%に上昇し、タクシーの利用率も増加しました。Whimは三井不動産との協業も行っており、日本においてもこれまでのノウハウを活かしたサービス展開を模索しています。

IT先進国・アメリカ「Move PGH」

Move PGHとは、アメリカのピッツバーグで実施された事業です。背景には、アフターコロナを見据えた地域経済の回復と、脱炭素社会の実現を目指したいとの市の狙いがあります。Move PGHでは、市内50箇所以上の駅やバス停にモビリティハブを設置し、電動キックスケーターなどを設置しています。2022年夏には電動自転車もラインナップに加わり、より移動の選択肢が広がる予定です。

まとめ

MaaSとは、サービスとして移動手段を提供するために、さまざまな移動手段を一つにまとめるサービスです。MaaSは一部の先進的な取り組みをしている地域でしか成し遂げられないと思う方が多いですが、先端技術を利用すれば、企業・部署単位からでも業務の効率化が図れます。

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