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2024.12.06

ドライブレコーダーはスマホで代用!おすすめアプリ3選|注意点も解説

交通事故やトラブルの映像を記録することができるドライブレコーダー。最近では、スマートフォン(スマホ)のカメラを利用したドライブレコーダーアプリも登場しています。

本記事では、事故やトラブルを録画し、安全な運転をサポートするドライブレコーダーアプリの特長や機能、使い方などを、おすすめのアプリ3選とともに紹介します。

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【おさらい】ドライブレコーダーの役割

近年、急速に導入が進んでいるドライブレコーダーですが、その役割としては大きく以下の3つが挙げられます。

 

事故発生時の証拠

ドライブレコーダーは、交通事故が発生した際の証拠映像を残すことができます。事故発生時の信号の色、自分や相手の走行状態などがドライブレコーダーに記録されていれば、当事者の証言に頼ることなく事故原因の確認が可能です。

 

交通事故では、過失の割合に基づいて損害賠償額が決定されるため、事故の正確な状況を把握することが非常に重要です。相手が明らかに問題のある運転をしていたにもかかわらず、過失を認めない場合、こちらの過失割合が高くなり、高額な賠償金を支払うことになるケースもあります。

しかし、ドライブレコーダーの記録があれば、客観的かつ正確に状況を把握することが可能です。

 

駐車時の防犯対策

ドライブレコーダーには、駐車中でも常に録画を行う機能や、車への衝撃を検知した際に録画を開始する機能、また人や物の動きを感知して録画を開始する機能を搭載した機種があります。

 

このような機種を設置することで、運転中だけでなく、エンジンを切って駐車している間も、車上荒らしやいたずら、当て逃げといった防犯対策に役立ちます。

 

トラブルの防止

トラブル発生時の証拠になるだけでなく、ドライブレコーダーを設置していること自体がトラブルの未然防止にもつながります。

 

無理な幅寄せ、車間距離を詰めるなどのあおり運転を受けた場合、ドライブレコーダーの音声や映像があれば妨害運転罪の立証が可能となります。

車体に貼られたステッカーなどによりドライブレコーダーが設置されていることがわかると、他のドライバーは自身の運転行動が記録される可能性があると認識し、意図的な妨害運転やあおり運転を控える抑止効果が期待できます。

ドライブレコーダーアプリの特長

最近では、ドライブレコーダーの代わりに、スマホのカメラを利用して走行中の録画などを行うことができるアプリも登場しています。ここからは、ドライブレコーダーアプリの特長について解説します。

 

低コストで導入可能

車内に設置するドライブレコーダーを購入する場合、機種によって金額は異なるものの、数千円から数万円の費用がかかります。設置も依頼する場合、設置条件や依頼先にもよりますが、前のみの設置でも10,000円前後はかかることが多いです。

 

一方、スマホのドライブレコーダーアプリは無料のものや月額数百円程度で使用できるものが多いため、高い費用をかけずに導入が可能です。

 

設置が簡単

ドライブレコーダーの設置は、配線の取り回しなどに手間がかかるタイプもあり、ある程度の知識や技術がないと自分で行うのは難しいでしょう。

 

スマホアプリで代用する場合には、車内のスマホホルダーへの着脱だけで簡単に設置でき、ドライブレコーダーの場所の調整もホルダーの位置を変えるだけで可能です。簡単に取り外しができるため、複数の車でドライブレコーダー機能を使いたい場合にも適しています。

ドライブレコーダーアプリの主な4つの機能

ここでは、スマホのドライブレコーダーアプリに搭載されている主な4つの機能を紹介します。

 

地図・映像の同時表示

アプリのドライブレコーダーには、運転時に録画した映像を記録するだけでなく、映像と地図アプリを同時に再生できる機能があります。事故が起きた場合には、地図上の位置と映像両方で状況確認が可能です。

 

衝撃検知録画

車の衝突や急ブレーキなどの衝撃を検知した際に、自動的に録画を行うのが衝撃検知録画です。車に衝撃が加わった際にその前後の映像を数十秒程度記録して残せるため、万が一事故が起きた場合にも事故前後に何が起きていたかがわかります。

 

安全運転支援

映像から運転の状況をAIが解析して、危険運転を検知した際にアラートを出し、安全運転のサポートを行う機能です。赤信号で停車している際に、信号が青に変わったことや前の車両が発進したこと、走行中の車線はみ出しなど、注意が必要な場面をアラートで運転手に知らせます。

 

安全運転診断

安全運転診断機能がついているアプリでは、運転したあとに自動で走行中の運転診断が表示されます。車間距離、ハンドル、アクセル、ブレーキなどの運転技術が評価・採点されるため、自分の運転を客観的に見直すことができます。運転操作の傾向や、改善が必要な点を把握でき、今後の運転技術の改善に活かせる機能です。

ドライブレコーダーアプリの使い方

ドライブレコーダーアプリを利用する際の、大まかな流れをお伝えします。

 

①アプリをインストール

ドライブレコーダーアプリを使う場合、最初にアプリをスマホに入れるところから始めます。

iPhoneの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playからドライブレコーダーアプリを検索し、使用したいアプリを選んでインストールします。インストール後は、録画する画質や撮影モード、画面表示、GPS機能など、使用前の設定が必要です。

 

運転の邪魔にならない位置に市販の車載ホルダーなどを取り付けて、設定済みのスマホをホルダーにセットすれば基本的な準備は完了です。なお、スマホの設置方法については次の章で詳しく紹介します。

 

②カメラの角度調整

スマホを車載ホルダーにセットしたあとは、カメラを適切な向きに調整します。スマホに映っている映像を見ながら、前の車両のナンバープレートや左右の車の動きなど、周囲の状況がわかるように角度を調整することが大切です。

 

③運転開始

設定終了後、走行中のドライブレコーダーアプリの画面が表示されたら録画を開始し、車を運転します。アプリによって操作方法が異なるため、マニュアルをよく確認してから使用してください。

 

④運転終了

運転後に、アプリ画面にある終了ボタンを押してドライブレコーダーを終了します。運転終了後には安全運転診断の結果が表示されるので、診断結果を確認して参考にしましょう。運転診断以外にも、運転した際に走った走行ルートや、録画した映像の再生が可能です。

スマホの設置方法3ステップ

ここで、スマホを車内に設置する方法を3ステップで詳しく紹介します。

 

①スマホのサイズを確認する

まずは設置するスマホのサイズを確認します。スマホのサイズは、ケースに入った状態で測るとケースがついたままでスムーズな設置が可能です。縦横の長さや重量を測り、調べたサイズに合う車載ホルダーを選びます。

 

②ホルダーを選ぶ

取り付けるホルダーを選ぶ際には、スマホの固定方法を比較することがポイントです。主な固定方法は、バネ式、マグネット式、オートホールド式の3種類です。

 

バネ式

スマホを挟んでバネの力で固定するタイプです。バネの可動範囲内ならさまざまなサイズのスマホに対応でき、スマホがしっかり固定されるメリットがある一方、着脱時にはスムーズにセットできず両手を使わなければならないなどのデメリットもあります。

 

マグネット式

ホルダーの本体がマグネットになっているコンパクトなタイプです。スマホ側にプレートを取り付けてマグネット式のホルダーに磁力で取り付け固定します。着脱がスムーズにできる一方、スマホにプレートを貼らなければならず、衝撃でスマホが落下するリスクもあります。

 

オートホールド式

スマホを設置する部分に差し込むと、バネで自動的にスマホを固定するタイプです。スマホの着脱が簡単にできる一方、ホルダーとスマホのサイズが合わない場合、落下しやすくなるため注意が必要です。

 

③設置場所を決める

主なスマホの設置場所は、ダッシュボードやエアコンの吹き出し口、メーターフードなどです。設置場所によって適した設置方法も異なります。ダッシュボードに取り付ける場合、ホルダーは吸盤、粘着テープ、クリップなどのタイプが適しています。

 

エアコンの吹き出し口につけるタイプは、吹き出し口にクリップを差し込む方法で取り付けが可能です。

 

メーターフードに取り付ける場合は、フード部分にクリップで取り付けるタイプがおすすめです。クリップでしっかりと取り付けができ、何度も付け替えできるメリットがあります。

スマホをドラレコ代わりにする際の注意点

低コストで導入でき、設置も簡単なスマホのドライブレコーダーアプリですが、利用する際には注意すべき点もあります。

 

設置場所に注意

スマホはドライブレコーダーと比べてサイズが大きいため、運転者の安全な視界を確保できる場所を選ぶ必要があります。

 

また、ドライブレコーダーのようにフロントガラスへ装着することは今のところ認められていないため、注意してください。

参考:道路運送車両の保安基準 第29条道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第39条

 

バッテリーの消耗に注意

ドライブレコーダーアプリの使用中には、スマホのバッテリーの消耗が激しくなります。運転中に、途中で録画が途切れないように注意しなければなりません。

 

ドライブレコーダーを問題なく使用するには、シガーソケットを使用して、充電しながら使用するのがおすすめです。また、常時録画ではなく衝撃検知録画に設定すると、ある程度充電の減りを抑えられます。

 

高温による動作不良に注意

アプリの使用時には、スマホ本体が高温になりやすい点にも注意が必要です。スマホの温度が上がりすぎると、動作不良が生じてスマホアプリが停止する場合もあります。

 

ダッシュボードは夏場に温度が上がる場所のため、ダッシュボード上に設置して使用する場合は、高温になっていないか注意しなければなりません。

 

速度誤差が生じやすいため注意

ドライブレコーダーアプリには、車の速度が表示されるものがあります。ただし、アプリに表示される速度は車の実際のメーターと比べると正確さに欠けるため、基本的にはメーターの速度を確認するのがおすすめです。

 

データ容量の管理に注意

録画データはどうしても容量が大きくなりがちです。常時録画で使用する際は、SDカードにデータを保存する、もしくはスマホのストレージ内のデータをこまめにPCなどに移して保存するなどデータ容量の管理が必要です。衝撃検知録画のタイプであれば、比較的データ量を抑えることができます。

ドライブレコーダーとアプリの比較

ここまで、ドライブレコーダーアプリの特長や注意点などをお伝えしてきましたが、ドライブレコーダーと比較すると以下の表の通りです。
  ドライブレコーダー スマートフォンアプリ
価格

数千円~

無料~数百円/月

設置難易度

自分でも設置できるが難しい

比較的簡単に設置可能

録画機能

GPS受信 一部の機種は対応
走行ルート記録 一部の機種は対応

安全運転支援

一部の機種は対応

特有の機能

駐車録画機能、後方録画、夜間撮影、広範囲録画、高温時に使用可能 地図と映像の同時確認、安全運転診断
それぞれの特徴を把握した上で、自分にとってドライブレコーダーとアプリのどちらが適しているのか判断するようにしてください。

おすすめのドライブレコーダーアプリ3選

ここからは、機能や使いやすさからおすすめのドライブレコーダーアプリを3つ紹介します。
  AirCAM Safety Rec マルチドライブレコーダ2
地図・映像の同時表示

衝撃検知録画

安全運転支援

× ×
安全運転診断

×
対応デバイス iPhone/Android iPhone iPhone
料金 アプリDL:無料
利用料:400円/月

アプリDL:無料
利用料:150円/月

アプリDL:1,000円
ヘッドアップモード:800円
スピードメーター:300円
加速度メーター:300円

※料金は2024年12月時点

①AirCAM

株式会社ナビタイムジャパンが提供する、iPhone/Android対応の”事故を防ぐ”ドライブレコーダーアプリです。

ドライブレコーダー機能で記録した映像は、地図や速度グラフと合わせて確認可能です。

AIを活用したアラート機能で車間や歩行者、あおり運転、通行帯違反などの危険や違反を警告してくれます。また、一時停止やオービス、急カーブ、踏切などの場所を画面上にARで表示し、見落としを防ぎます。

②Safety Rec

株式会社データ・テックが提供する、運転診断ができるiPhone向けドライブレコーダーアプリです。

衝撃検知の際には前後数秒の映像を記録、走行ルートや任意のタイミングで写真を記録できるなど、さまざまなドライブレコーダー機能を搭載しています。

運転後にはスムーズ、ブレーキ、停止、右左折、ハンドルの5つの項目による点数表示とワンポイントアドバイスで自身の運転を振り返ることができます。

③マルチドライブレコーダ2

株式会社KYOWAエンジニアリング・ラボラトリーが提供する、iPhone向けドライブレコーダーアプリです。

衝撃を感知し前後1分間の動画を自動保存できるほか、ボタン操作で録画を開始・停止する常時録画にも対応しています。

前作「マルチドライブレコーダ」からより使いやすさを考慮したレイアウト・デザインになっています。

まとめ

ドライブレコーダーをスマホで代用することは、低コストで手軽に導入できる魅力的な選択肢です。ドライブレコーダーアプリは、常時録画、衝撃検知録画、安全運転支援、運転診断など、従来のドライブレコーダーと同様の機能を備えつつ、地図と映像の同時確認など独自の特長も持ち合わせています。

しかし、バッテリー消耗や高温による動作不良、設置場所の制限など、注意すべき点もあります。

 

ドライブレコーダーアプリは、事故やトラブルの証拠として、また安全運転をサポートするツールとして有用です。適切に使用すれば、より安全で快適なドライブ環境の実現に貢献するでしょう。導入を検討する際は、これらの利点と制約を十分に理解し、自身のニーズに合わせて選択することが大切です。

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