株式会社インディードは、1983年に設立された愛知県名古屋市に本社を置く鮮魚販売企業です。主にショッピングセンター内に鮮魚専門店をテナント・コンセ出店し、新鮮な魚介類や刺身を提供しています。
40年以上の長期安定経営を続け、地域密着型の事業展開を行うのが特徴です。品質重視と顧客満足を重視し、愛知県を中心とした地域の食生活に貢献しています。
同社では、役員が店舗臨店用と、名古屋の中央卸売市場で仕入れた商品の配達に使用するトラック1台を含めた合計5台の社用車を保有しています。また、市場に赴いて仕入れをする業務では、業務使用という形で私用車を11台利用しており、これらの管理を適正化するためBqey(ビーキー)を導入しました。
今回は、常務取締役管理部長である植田孝次様にBqeyを導入する前に抱えていた課題や、導入後の効果などについてお話を伺いました。
- 法対応するために、アルコールチェックの運用構築をする必要があった
- 運転日報は紙管理で、全体を統一的かつ明確に管理する仕組みが不足していた
- アルコールチェックの測定結果がクラウドに記録され、実施した証拠が残せる
- 検知器が手のひらサイズで持ち運びが容易なため、直行直帰でもアルコールチェックができる
- デジタル端末に慣れていないスタッフでも直感的に操作できるわかりやすい操作画面である
- 必要な機能が備わっており、価格が手ごろである
- 法対応を運用の構築だけでなく定着までスムーズに行うことができた
- アルコールチェックが定着したことで、社員が自ら飲酒を管理できるようになり飲酒運転の未然防止につながった
- 店舗の入退店の時間だけでなく、自宅を出発/帰宅した時間まで確認できるようになり、通勤負荷を考慮した人員配置が可能になった
- 朝が得意であると良い成果が出る傾向にあることがデータからわかり、スタッフの働きぶりを評価し、ケアするきっかけにもつながった
紙の運転日報を1ヶ月ごとに用意し、毎月提出していた
Bqeyを導入する以前は、社用車の管理をどのように行っていましたか?
「以前は、基本的に1人1台の車を割り当てる運用を行っていました。そのため、車両の予約システムは特に導入していませんでした。各自が自宅に直帰する運用が一般的だったため、鍵の管理も含めて任せていました。
その後、運用を見直し、レピテーションリスクの観点から社用車を減らしました。運転日報では、ガソリン代の管理や運用状況の把握を目的として『どこで』『何キロくらい走行したか』といった基本的な情報を記載していました。ルートとしては、自宅、市場、店舗間の移動が中心です。
車内に保管された紙の運転日報を1か月ごとに用意し、担当者が毎日乗車後に記入する運用です。1か月分の記録が溜まったら、翌月初めに提出をしていました。
運転日報を見て運転状況を詳細に分析するというよりも、走行距離を確認し、極端に異常な数値がないかチェックする程度の管理を行っていました。
車両に不具合が発生した際は、提携しているサービス工場に直接連絡が入り、夜間でも対応してもらえる体制が整っています。その後、工場からの報告を受ける形で本社に情報が上がってくる仕組みです。」
ドライバーが使いやすいツールを検討した結果、Bqeyを導入
Bqeyを導入する前の課題についてお聞かせいただけますか?
「以前は、アルコールチェック義務化前であったため、まだ決まった運用ができていませんでした。また、運転日報も紙管理だったので全体を統一的かつ明確に管理する仕組みが不足していたと感じています。
また、社用車を使用する中で、特に大きなトラブルはありませんでしたが、以前トラックを使用していた頃『業務で使用していると思っていたら実は私的な利用があった』といったケースがありました。
その際、実害はなくガソリン代の経費問題にとどまりましたが、もし事故などが起きていれば大きなリスクとなっていた可能性があります。そのため、そういったリスクを未然に防ぐためにより細かい部分まで管理を行える体制を整えたいと考えていました。
現在の社用車では、使用するスタッフがモラルを持って運用している印象が強く、大きな違反や事故の報告もありません。また、車両の故障に関してはサービスの指定工場が迅速に対応してくれるため、運用面でも大きな問題は発生していませんでした。」
Bqeyを知ったきっかけを教えてください。
「アルコールチェック義務化に対応するために、運用を検討する必要がありました。その際、Webで情報を検索しながらいくつかの候補を絞り込んでいき、Bqeyに良い印象を持てたのが最初のきっかけです。
実際にお話を伺ったところ、他社のツールと比較して当社のニーズに合っていたため、自然にBqeyを導入する流れになりました。」
他社のツールと比較検討する中で、Bqeyを導入する決め手になったポイントについて教えていただけますか?
「ツールを選定する際には、クラウドを活用しながら、現場の人が使いやすいシステムであることを最優先にしました。
当社は小売業を営んでおり、現場で働くスタッフの多くは魚を扱う職人が中心です。そのため、デジタル端末にあまり慣れていないスタッフでも直感的に操作できる、わかりやすいインターフェースが重要だと考えていました。
また、アルコールチェックについては、当社の業務が早朝からスタートするため、直行が可能となるように手のひらサイズで持ち運びが容易な検知器を求めていました。これにより、ドライバーがアルコールチェックのために本社に寄る必要がなくなり、負担を軽減できると思いました。この使いやすさと現場での運用のしやすさが、Bqey導入を決めた大きな理由です。
さらに、アルコールチェックの測定結果が確実に記録され、測定中の顔写真など実施した証拠を残せる点も大きな決め手でした。」
直行が多いため、事務所に据え置くタイプのアルコール検知器ではなく、持ち運びができるサイズ感や使いやすさが重要だったということですね。
「はい、その点は必須条件でした。また、他社のツールは当社には必要ない機能が多く含まれており、その分費用も高額でした。Bqeyは必要最低限の機能に集約されており、当社のニーズに合致していました。」
↑アルコール測定中の顔写真を記録することができる
法令に準拠したアルコールチェックの実施とスタッフの勤怠可視化を実現
Bqey導入したことで、社用車管理やアルコールチェックの運用にどのような影響やメリットがありましたか?
「一番大きなメリットは、法整備への対応をスムーズに行えたことです。また、会社として義務化に取り組む姿勢を明確に示すことで、ドライバーにもその意識を共有できた点が大きいです。
導入当初は、本社でアルコールチェックの実施状況を確認し、連絡してフォローする必要がありました。しかし、現在は特に指示がなくても、業務開始前と終了後に必ずチェックを行うようになりました。このように、ドライバーの意識が向上したことは、非常に良かったと感じています。
Bqeyは直観的に操作できるため、導入後1か月程度で使いこなせるようになりました。
飲酒運転を防ぐために、早朝からの業務の場合は特に飲酒量や翌朝の仕事に影響を与えない時間の自己管理を徹底するようドライバーへ指導しました。
日々アルコールチェックをし、『どの程度飲むとどのような影響が出るか』を理解することで、自己管理がしやすいという声もあり、単にお酒に強い弱いの問題ではなく、翌朝の業務がある場合は何時までに飲酒を控えるべきかを具体的に話し合い、共通認識を持つことができています。」
Bqey導入前に想定していなかった効果はありましたか?
「もともと勤怠管理はシステムを活用し、店舗への入店・退店時間を把握していました。現在は、Bqeyを導入し業務開始前後のタイミングでアルコールチェックの記録を残すようになったことで、自宅を出発した時間や帰宅した時間まで確認できるようになりました。その結果、スタッフが通勤にどれくらいの時間をかけているのかが具体的にわかるようになったのは大きな変化です。
例えば、朝3時に出発し、4時半ごろ勤怠を押すスタッフがいた場合、その通勤負荷を考慮して人員配置を検討するなどの対応が可能になりました。また、退勤時間と帰宅時間を比較することで、直帰している場合の通勤時間や退勤時間の把握も容易になり、より細かな管理ができるようになりました。これは管理者にとって想定していなかったメリットです。」
↑アルコール測定履歴を簡単に確認することができる
Bqeyでスタッフの頑張りを可視化し、より働きやすい職場環境を実現したい
Bqeyを今後、どのように活用していきたいか展望があれば教えてください。
「Bqeyを導入してデータを可視化したからこそ、今まで見えていなかったことを把握できるようになったのは大きいです。例えば、我々の業界では早朝の仕入れが良い魚を確保する鍵となるため、朝が得意で積極的なスタッフほど早い時間にBqeyを利用し、良い成果を上げていることがデータから見えてきました。このようなデータを社内会議で共有した際、早く来ることが必ず良いわけではないものの、熱心に取り組む人の働きぶりが可視化されている点が話題になりました。
頑張っているスタッフの努力が見えるようになったことで、その働きぶりを評価し、ケアするきっかけにもつながっています。今後は、労務管理の改善やスタッフのモチベーション向上につなげられればと思います」と植田様は締めくくりました。
社名 | 株式会社インディード |
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事業内容 | 生鮮魚介類の小売 |
URL | https://indeed-1983.com/ |