ニッシンテクニス株式会社は愛知県海部郡を拠点に、金属加工技術でハンドルロックやシートベルト、シフトレバーなど主に自動車に使われる精密部品を供給している自動車部品サプライヤーです。現在、自動車部品において国内トップシェアを誇りますが、その地位に甘んじることなく、社員一人ひとりのモノ作りへの熱意とチームワークで、グローバル・サプライヤーを目指して世界のマーケットにも積極的に挑戦しています。
現在、同社では営業先の訪問用の乗用車2台に加えて、商品輸送用のトラック1台の計3台の社用車を運用しています。そんな同社では、これまで運転日報やアルコールチェックを手書きしており、温室効果ガスの排出量算出のため後日走行距離などをデータとして入力しなおすのに手間がかかっていました。また、社用車の予約も事務所にあるスケジュールボードに手書きしていたため、稀に記入漏れが起きることがあり問題になっていたといいます。
ここでは、それら課題の解決にBqey(ビーキー)を導入したことで、社用車の稼働データの活用、鍵の受け渡しなどの効率化によって得られた成果を、ニッシンテクニス株式会社代表取締役社長の丹羽様にお伺いしました。
- 運転日報が手書きだったがために走行距離などのデータの収集に手間がかかっていた
- 社用車の予約も手書きで管理していたために記入のし忘れが発生していた
- 走行距離などのデータの収集や予約の管理にかかる手間を削減できる
- 予約をしなければ車の解錠ができないBqeyの仕組みにより、予約が確実にされることで混乱を防ぐことができる
- 社用車の稼働状況を把握し効率的に運用できるようになる
稼働状況を正確に把握して効率的な車両管理を実現させる
手書きゆえにデータ収集や予約管理の負担が大きくなっていた
これまでニッシンテクニス株式会社では社用車それぞれの車内に運転日報のファイルとアルコール検知器を配置し、運転前後に必要項目を手書きしていました。
「弊社では定期的に社用車の走行距離から環境負荷を算出しております。これまでは手書きの運転日報から都度、データに入力し直していたのですが、人によって字のクセが強くて読みづらかったり、時には書き漏れがあったりして、データの集計が大変だったと聞いております」と丹羽様は運転日報を手書きすることによる負担について振り返ります。
↑Bqey導入前は運転日報を手書きしていた
また、同社では社用車の鍵も本社事務所にあるスケジュールボードに手書きをするかたちで予約し、当日に事務所まで鍵を取りに来るという管理をしていました。
「本社前の道の向かい側にも工場がございまして、その工場で作業する社員が社用車を必要とした場合、その都度、空いている車両があるのかを管理部署に電話で確認、予約して、そして使用するときには道路を渡って事務所にまで鍵を取りに来ないといけません。また、予約を記入し忘れることがあり、スケジュールボード上では空いていることになっているのに、実は使われていて、必要なときに社用車がない……という事態が起こることがありました。さらに、帰社時間が遅くなると、鍵を保管している部屋が施錠されるため、その社員の責任のもと鍵を一晩預かってもらうことになるのですが、うっかり翌日返却するのを忘れることもあったのです。対策としてスケジュール管理アプリを活用したこともあるのですが、それは社用車専用のものではなかったため使い勝手が良くなく、予約しないと使えないというような強制力もなかったためあまり浸透しませんでした」
↑Bqey導入前に活用していたスケジュールボード
やりたいことがすべてできるシステムに納得して導入
そこで、ニッシンテクニス株式会社では運転日報やアルコールチェックのデータ収集、社用車の管理、鍵の受け渡しなどの手間を削減できるサービスを検討していました。そんな時、参加した取引先が集まる会合でBqeyについて知ったといいます。
「参加した会合で東海理化さんの代表自らBqeyについてセールスされていたんです。ちょうど興味がある内容でしたので後日、お問い合わせさせていただいたところ、アプリひとつで社用車の予約から運転日報やアルコールチェックの記録の記入、スタンダードプランの場合はデジタルキーで車両の施錠、解錠までできるなど、弊社としてやりたいことがすべてできるところに魅力を感じて導入を決めました」
運行データの集計にかかる時間が約3分の1に削減
Bqeyでは乗車前後にアプリに走行距離などの項目を入力する必要があり、仮に入力し忘れている項目がある場合には本人や管理者に通知が届くよう設定できます。
「Bqeyを導入してからは項目に漏れがあるとその都度、通知が届きますので、入力し忘れたままになるということが格段に減りました。そして何より、システムからデータを抜き出せるようになったことで、これまで走行距離などのデータ集計に毎月約30分ほどかかっていたのですが、今では10分もかからなくなったと、管理部署の担当者から大変好評です」と丹羽様。
また、デジタルキーを使用する場合、Bqeyでは予約を入れておかないとアプリで社用車のドアを開けることができません。
「Bqeyを導入してからは『社用車を利用する際には予約する』というルールを確実に守ってもらうことができています。そうして正確な予約状況を把握できるようになったことで、3台という限られた台数でも効率的に運用できるようになりました。また、デジタルキーのおかげで本社事務所まで鍵を取りに来なくてよくなり、特にこれまで道の向こう側の工場から本社事務所まで鍵を取りに来ていた社員から好評です」
↑第2工場(右)から鍵管理をする部署のある建物(左)へ鍵を取りに行く手間が発生していた
すでに1台減車に成功しており今後も効率化を進める
ニッシンテクニス株式会社ではBqey を2022年7月に契約、同年8月に導入し、およそ1年間運用するなかで着実に社用車の稼働データを蓄積してきています。
「以前、弊社には4台の社用車がありました。Bqeyを導入したことで社用車をいつ、誰が、どこで使っているのかの運行データを正確に見ることができるようになり、稼働状況の低さが数値として浮き彫りになったことで、約1年で1台減車することに成功しました。今後も、実際の稼働状況を把握することで、さらにもう1台減車できるのではと考えています。そうして社用車の効率的な運用を追求しながらも、社員の働きやすい環境づくりに取り組んでいきたいと思っています」と丹羽様はしめくくりました。
社名 | ニッシンテクニス株式会社 |
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事業内容 | 自動車用金属部品の製造 |
URL | https://www.nissin-technis.jp/ |