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2022.09.27

アルコールチェックは検知器で効率化を!2022年アルコールチェックに関する法令解説

2022年4月より、白ナンバー事業者においてもアルコールチェックが求められるようになりました。管理者の中には「紙ベースでアルコールチェック記録を取っているが、報告をまとめる負担が大きい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事ではアルコールチェックの測定方法や、アルコール検知器によるチェックについて、法令とあわせて詳しく解説します。効率的なアルコールチェック方法を知って、チェックの形骸化を防ぎたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

2022年4月よりアルコールチェック義務化!道路交通法施行規則のポイント

ここでは、2022年に施行されるアルコールチェック関連の法令について解説します。

白ナンバーでのアルコールチェックが義務に

2022年4月より道路交通法施行規則が改正されました。これにより、緑ナンバーの車だけでなく、規定の白ナンバーの車においても、アルコールチェックが求められるようになりました。

今回新たに対象となる企業は、「安全運転管理事業者」に該当する安全運転管理者の選任が必要な事業所です。

上記の企業においては、2022年4月から以下2点を行わなければなりません。

  • 運転前後に、ドライバーが酒気を帯びていないか、目視などで確認する
  • アルコールチェック結果を記録し、1年間保存する

アルコールチェックの対象については、下記の記事でも詳しく解説しておりますので、参考にご覧ください。

2022年4月法人向けアルコールチェック義務化 (※7月更新)

2022年10月からの「アルコール検知器によるアルコールチェック義務化」は延期

2022年4月の改正に加え、2022年10月1日からは下記についても、白ナンバーの対象企業において義務化が予定されていました。

  • アルコール検知器を用いてドライバーの酒気帯びの有無を確認し、記録を保存すること
  • アルコール検知器が常に正常に作動する状態で保持しておくこと

しかし2022年7月、警察庁は、上記規定の延期を発表しました。延期の背景など詳細については『「アルコール検知器によるアルコールチェック義務化」はいつから?延期の背景は?』の章で解説します。

アルコールチェックの測定方法や記録方法・保管期間

ここからは、現在では義務となっているアルコールチェックの測定方法などについて、詳しく解説します。

酒気帯びの有無の測定方法

アルコールチェックによる酒気帯びの確認を行うのは、規定の要件を満たす安全運転管理者です。

原則として対面・目視により、ドライバーの声の調子や呼気の臭い・顔色などで、体内にアルコールがないかを確認します。

対面が困難な場合は、遠隔地からのチェックも認められています。カメラやモニター・携帯電話などドライバーと直接対話できる方法で、声の調子等を確認することが可能です。

アルコールチェック数値の記録方法

アルコールチェックは、最低でも以下の項目を記載することが義務づけられています。下記項目中「05ア」については、アルコール検知器による検査が義務化されてから、適用される予定です。

  1. 確認者名
  2. 運転者
  3. 運転者の業務に係る自動車の自動車登録番号又は識別できる記号、番号等
  4. 確認の日時
  5. 確認の方法
    ア アルコール検知器の使用の有無
    イ 対面でない場合は具体的方法
  6. 酒気帯びの有無
  7. 指示事項
  8. その他必要な事項

引用:警察庁 道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う安全運転管理者業務の拡充について(通達)

法令で定められた書類様式やパソコンファイルはないため、自分でフォーマットを作ることも可能です。

データの保管期間は1年

アルコールチェック記録については、データを1年間保管しなければなりません。警察庁などへ提出を行う義務はありませんが、例えば、ドライバーが事故を起こしたときなどには、警察から確認結果の記録の提出を求められることがあります。

企業によっては、紙の書面で全ドライバーの記録を整理して保存している企業もあります。しかし集計や保管作業が負担になると、チェックの形骸化にもつながります。

アルコールチェック記録用の専用アプリやクラウド管理を用いれば、管理責任者の負担を軽減できるため、おすすめです。

「アルコール検知器によるアルコールチェック義務化」はいつから?延期の背景は?

アルコール検知器によるアルコールチェック義務化は、なぜ延期されたのでしょうか?「いつからアルコールチェック検知器を導入すれば良いのか?」との疑問と、あわせて解説します。

アルコール検知器使用の義務化が延期された背景

アルコール検知器使用義務化の延期には、新型コロナウイルス感染拡大により、アルコール検知器が十分に手に入らない状況になったことが関係しています。

アルコール検知器が十分供給できない背景には、下記のような理由があります。

  • 新型コロナの感染拡大による世界的な半導体不足
  • 中国・上海のロックダウンにより、アルコール検知器の製造に必要な部品の調達が困難

2022年7月14日、警察庁はアルコール検知器による検査延期を発表しました。延期の期間は、現在のところ未定とされています。

効率化・安全確保のためにも、適用時期に関わらずアルコール検知器の導入を

半導体と電子部品の厳しい供給不足は、現在全般的に落ち着いてきてはいますが、いつごろ終息するかの見通しは立っていません。アルコール検知器の供給不足が解消されるまで、アルコール検知器の使用義務化は延期が予想されます。

アルコール検知器を使うメリットは、安全運転管理者の体調などに依存することなく、呼気に含まれたアルコール濃度を数値で把握できることです。測定結果が即座に運転記録として反映できるものを選べば、業務効率化にもつながります。

安全順守の観点からも、実施の準備が整った企業では法令の施行を待たず、アルコール検知器によるチェックを行うと良いでしょう。

アルコール検知器とは?アルコールチェック方法・使い方を解説

ここからは、アルコール検知器のタイプやチェック方法について解説します。

国家公安委員会が定める「アルコール検知器」とは?

2022年10月より予定されていたアルコール検知器による検査は、「国家公安委員会が定めるアルコール検知器」を用いて行う決まりがあります。

国家公安委員会告示第六十三号によると「国家公安委員会が定めるアルコール検知器」とは次のように説明されています。

呼気中のアルコールを検知し、その有無又はその濃度を警告音、警告灯、数値等により示す機能を有する機器

引用:道路交通法施行規則の一部を改正する内閣府令等の施行に伴う安全運転管理者業務の拡充について(通達)

アルコール検知器に特別な性能の要件はありませんが、アルコール検知器のタイプを知って、自社にマッチしたものを選ぶと良いでしょう。

アルコール検知器の測定方法・設置方法による分類

アルコール検知器は、測定方法や設置方法により、いくつかの種類に分類できます。

測定方法による分類は、下記の通りです。

吹きかけ式 機器に息を吹きかける
ストロー式 機器にストローを差し込み、息を吹き込む
市販のストローで測定できるものもある
マウスピース式 専用マウスピースで息を吹き込む

ストロー式・マウスピース式は、吹きかけ式よりも周囲の空気の影響を受けにくく、息を逃しにくいため精度が高いのが特長です。

また、設置方法によって、下記のような分類があります。

据置型
  • 事務所などに設置して、複数人で使用する
  • 定期的にセンサーを交換して長く使えるので、経済的
  • 血圧計との連携機能などがついたものがある
携帯型
  • 小さく軽いので持ち運びが簡単
  • 一人1台、もしくは車に1台など置いておくのに向いている

近年は新型コロナの影響もあり、直行直帰・非対面業務に対応できる携帯型のアルコール検知器が人気です。

測定結果をリアルタイムに記録!おすすめアルコール検知器

ここからは、弊社のおすすめアルコール検知器「アルポーター(製造販売元:ミタチ産業株式会社)」をご紹介します。

アルポーターはiPhone・Androidのスマホと連携することで、アルコールチェック項目のクラウド管理ができる携帯式のアルコール検知器です。

アプリを起動させ、マウスピースから息を吹き込むだけで、チェック日時や測定結果などを簡単に記録できます。

測定結果が0.15mgを超えると管理者にメールでアラートが行き、1年分のデータを出力できます。

携帯式にもかかわらず、誤差がプラスマイナス0.03mgと高精度・安価なのが特長です。弊社でもご提供しておりますので、詳しくはお問い合わせください。

まとめ

現在延期中のアルコール検知器によるアルコールチェックですが、コンプライアンス順守や安全管理のためには、早期の導入が大切です。

弊社の提供する「Bqey」を使えば、アルコールチェック項目を含めた運転記録をドライバーがスマホアプリから入力できます。もちろん2022年4月からの改正道路交通法施行規則のチェック項目に対応しており、データはクラウド上で3年間保管可能です。

現在、「Bqey」とアルコール検知器の連携を進めており、検査結果に問題がない場合のみエンジンが始動できる機能を開発中です。ご興味をもっていただけましたら、ぜひお気軽に下記より資料をご請求ください。

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